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 6月14日       奥只見と帝釈山        1/2

福島県 奥只見湖  2008.06.14
 福島県 奥只見湖  2008.06.14

 

 いよいよ花さんぽで福島県に初進出! ぜひ見たい花があるのです。 福島県は会津若松市の友人、M氏の縁で、猪苗代湖や磐梯山周辺などに何度も遊びに行ったことがあります。 しかし当時は植物にはまったく興味がなかったので、花散策を目的に行くのは、今回が初めてなのです。

 

 最初の目的地は、帝釈山(たいしゃくさん)。 尾瀬の福島県側の入り口、檜枝岐村にあります。 まったく土地勘が無い所なので、事前調査を入念に行いました。 自宅のある東京から車で檜枝岐村へ行くには、関越自動車道小出インターから国道352号を使う「西回りルート」と、東北自動車道西那須野塩原インターから国道400〜121〜352号を使う「東回りルート」があります。 片道の全走行距離/高速料金の見積は、西が305km/5050円、東が267km/4150円でした(2008年当時)。 東が少し短く、良いように思えます。 しかし西回りで通る、奥只見湖をぜひとも見てみたいと思い、西に決定。

 

 どっちのコースでも1泊2日では、やはり遠い。 当日出発では、初日に花散歩できる時間は限られるので、前夜に出発することにしました。 13日の23時に出発、関越自動車道をひた走ります。 深夜の高速はガラガラ。 休憩もして、14日の朝2時半頃、小出インター近くの「道の駅・ゆのたに」に到着。 やっと仮眠が取れます。

 

 背もたれを倒して、しばしぐっすりと... と思っていたのが、甘かった! 無精をして後部座席に寝床を作らず、運転席で寝ようとしたのですが... 道の駅に何台もある自動販売機が、煌々と辺りを照らし、それが眩しくて眠れない。 暗くないと眠れない性分なのです。 おまけにどうした訳か、車の盗難防止装置が、5分おきに「ピンポーン!監視装置作動中です!」と警告音を発し、換気のため窓を開けようとキーを捻ると、ECT装置が「ETCカードが挿入されています!」ねずみ取り検知のレーダーが「ピロピロ!衛星を受信しました!」 ...もう騒々しいったらありゃしない! 40~50分間、悶々としていましたが、イライラ感が増してきたので眠るのを諦めました。「出発するゾ!」呆れ顔のHiroに向かって言い放つと、微かに白んできた東の空に向かってアクセルを踏み込んだのでした。 花と関係ないことをダラダラ書いていますが、たまにはいいですよね?

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 クルマバソウ (車葉草) アカネ科
 クルマバソウ (車葉草) アカネ科
ラショウモンカズラ (羅生門蔓) シソ科
 ラショウモンカズラ (羅生門蔓) シソ科

 

 深い緑の奥只見湖の自然は、素晴らしいものでした。 まさに深山の湖。 それにしても広大です。 「樹海ライン」とも呼ばれる道だけあって、周辺の山々の緑は非常に濃く、道路以外の人工物は見当たらず、ダム湖であることを忘れさせます。

 

 湖畔を走る国道352号は、アップダウンは大きくないものの、直線部分が皆無と言っていいほど、ウネウネカーブが連続します。 大きなウネウネの中に、中くらいのウネウネがたくさんあり、更にその中に無数の小さなウネウネがあります。 ウネウネ道のドライブが大好きのKenも、さすがにお腹いっぱいです。 道幅は広くなく、対向車が来たらすれ違いに苦労しそうな場所も少なくありません。 寝不足のせいで運転が怪しくなりそうだったので、途中でHiroに運転を代わってもらい、助手席で爆睡!

 

 奥只見湖  小さなボートが浮かんでいた 釣り人だろうか
 奥只見湖  小さなボートが浮かんでいた 釣り人だろうか

 

 運転に口ウルサイのが寝たので、Hiroは思う存分、ドライブを楽しんだようです。 シフトレバーをセミオートに切り替え、カーブの手前でブレーキング・シフトダウン、カーブを抜けつつアクセルオン・シフトアップと、効果的にギアチェンジして走れるようになってしまっていました。 何しろ、そんな走りを練習するには、うってつけの道なのです。

 

 所々、山から流れ落ちる沢の水で、道が水浸しになっている。湖に流れ込む小さな沢の水が、道路の下ではなく、上を流れるようになっているのです。 なぜそうなっているのかは、わかりませんでした。 他では見たことがない光景です。

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オオバミゾホオズキ (大葉溝酸漿) ハエドクソウ科
 オオバミゾホオズキ (大葉溝酸漿) ハエドクソウ科
トリガタハンショウヅル
 トリガタハンショウヅル

 

 檜枝岐村に至る道の両脇の山々は、とにかく花の気配が濃かったです。 私たちは、走っている車から周囲を見て、ピン!と来ることがあります。 見えなくとも、花が咲いている気配を感じるのです。 そんな時は、車を停めて周辺を探索するのですが、ほとんどの場合何がしかの花を見つけられます。 今回もなんの変哲もない道端で何かを感じ、下りて探索したら案の定、花達が隠れていました。 ラショウモンカズラ、クルマバソウ、オオバキスミレ、ミヤマキケマン、オオバミゾホオズキトリガタハンショウヅル... きっとこれらはほんの序の口で、時間をかければまだまだ見つけられたでしょうね。

 

 モーカケの滝
 モーカケの滝
ササバギンラン (笹葉銀蘭) ラン科
 ササバギンラン (笹葉銀蘭) ラン科

 

 御池田代を横目に見てしばらく行くと、下り坂のヘアピンカーブを抜けた所に駐車場があったので、一時休止。 奥に滝があるらしい。 森の小径を5分ほど歩くと小さな展望台が作られており、150mほど先に滝が見えました。 モーカケの滝、と呼ばれているようです。 期待していなかったのですが、けっこう大きく、落差もある立派な滝なので驚きました。 駐車場の近くでササバギンランを見つけました。

 

 さて、「ミニ尾瀬公園」も過ぎると、いよいよ檜枝岐村の中心部です。 深い山々に囲まれた、静かな村でした。...しかし、静かすぎる。 人がいません。 途中、農作業をしている女性を遠目で見ましたが... 役場のある村の中心地に入って来たというのに... 人っ子一人、犬一匹、見かけないのです。 さすが、人口密度が日本一低い村です。 1.6人/kmなので、相当に低いのですが... ハイシーズンの朝8時に、これほど人がいないとは。 観光客が大勢いると思っていたのですが。

 

 国道352号から右折し、帝釈山登山口に向かう道に入ります。 車で山頂のすぐ下にある登山口まで行くことができるのです。 所要時間は約40分と、案内板に書いてありました。 しばらく行くと未舗路に変わりますが、よく整備されたフラット・ダート、起伏も緩やかで走りやすい(その後の状況は確認していません)。 空も晴れて来て、輝く新緑の中を気分ちよく走ります。 他の車やバイクもチラホラ見かけるようになって来ました。

 

 登山口近くになると路肩に連なって車が停まっており、登山客数名と地元の方のように見える男性がいました。 そこに車を置くよう案内されました。 どうも登山口の駐車場は、満車になっているようです。 身支度をして歩き始めようとすると、なんと村人が軽トラで登山口まで送ってくれたのです。 わずかな距離ですが、うれしかったです。 丁度今「オサバグサ祭り」が開催されており、そんなサービスもしてくれているようです。そう、どうしても見たかった花は、オサバグサだったのです!

 

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