ハンミョウ科

 

ハンミョウ

Cicindela chinensis

ハンミョウ (斑猫/班蟄) 神奈川県横浜市
 ハンミョウ (斑猫/班蟄)  2014.05.11 神奈川県横浜市

 

 小川の畔の木道をのんびり歩いていたら、足元から飛び立

つ虫がいました。 数メートル先の木道に着地しました。気

にも留めずに歩いていくと、また同じ動作をします。3回同

じことを繰り返され、さすがにどんな虫なのか、気になりま

した。

 

 今度は、少しづつ、ゆっくりと近づいてみます。 虫は飛

び立たず、その姿が見えてきました。 「あっ キレイな虫

だ」。 すかさずカメラを構えました。

 

ハンミョウ

 

 なんとも美しい虫でした。 赤、青、緑、白、そしてわずかに

黄色で彩られています。 それぞれの色も単純ではなく、微妙な

色合いの変化と深みを持ち、色と色の境界部の縁取りやグラデー

ションも絶妙です。 胸部の赤や頭部の緑色は、陽光の中でメタ

リックに輝いていました。

 

 こんな色鮮やかな昆虫が、日本にもいたんだね。 初めて見た

気がしました。 帰宅して調べたら、ハンミョウとわかりました。

この名前は知っている。 しかしなぜ知っているかは、思い出せ

ないのです。 昆虫たちとは、幼少期以来縁遠くなってしまって

いました。 もしかすると幼いときに見ていたのかも知れません。

 

ハンミョウ

 

 ウワッ、すごい牙(顎)があります。 鋭く尖り、湾曲し

左右の牙がクロスしています。 この牙で他の昆虫を襲うの

でしょう。 美しい体を持っているのと裏腹に、なんとも凶

暴な顔つき。 ワルの顔です。 花で言えば、ラショウモン

カズラのような。 あ、メタリック・カラーは脚や触覚の一

部にまで彩っているのですね。

 

 「道教え(ミチオシエ)」や「道標(ミチシルベ)」の別

名があるそうです。 それは、冒頭に記した、まるで人を道

案内するかのような動作に由来しているのでしょう。

 

 鮮やかな体色で毒を持っていそうですが、毒はないそうで

す。 でもあの牙で噛まれたら痛そうです。 幼虫は地面に

縦穴を掘って潜み、通りかかった他の昆虫を捕らえて巣穴に

引きずり込んで食べるそうです。

 

2014.05.12 掲載

 

 

 

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