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. 8月7-8日(日-月)  花さんぽ史上最大級の登山

 

私の短い夏休みがやってきました。

どんな花を見ようかと悩むのは私の役目で・・

長い夏休みの相方は、これといった案もないようだ。

悩んだあげく、どうしても生きているうちに見たい花だけに

焦点を絞って、北岳の麓に向かうことにきました。

数年前にも計画を立てたのですけどねえ~

 

登山するんでしょう? 歩けるかな?

などと、散々弱音発言ばかりの相方・・

普段ほとんど登山はしないし、2時間くらいの歩きが

精一杯といった具合でした。

コースタイム2時間15分くらいとあるので、

相方の体力も考えて、3時間掛かるかな?と予測。

今回は怒涛の登山報告となりそうですぞ~

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芦安に宿をとって、早朝出発することに。

山梨は猛烈に暑い!

7日は夜叉神峠付近のお花を軽く散策。

シコクママコナフシグロセンノウ

セキヤノアキチョウジソバナ・イワシャジン

などを見ることが出来ました。

 

シコクママコナ (四国飯子菜) ハマウツボ科 ママコナ属
シコクママコナ (四国飯子菜) ハマウツボ科 ママコナ属
シコクママコナ  ミヤマママコナにはない、苞の棘状突起がある
シコクママコナ  ミヤマママコナにはない、苞の棘状突起がある

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フシグロセンノウ (節黒仙翁) ナデシコ科 センノウ属  独特な色合い
フシグロセンノウ (節黒仙翁) ナデシコ科 センノウ属  独特な色合い

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セキヤノアキチョウジ (関屋の秋丁字) シソ科 ヤマハッカ属
セキヤノアキチョウジ (関屋の秋丁字) シソ科 ヤマハッカ属
セキヤノアキチョウジ  花はわずかしか残っていなかった 花柄が長いので関屋と判断
セキヤノアキチョウジ  花はわずかしか残っていなかった 花柄が長いので関屋と判断

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ソバナ (岨菜) キキョウ科 ツリガネニンジン属  やけに色白でした
ソバナ (岨菜) キキョウ科 ツリガネニンジン属  やけに色白でした

 

宿で早めの夕食を済ませて早い時間に就寝することに・・

相方はすぐに爆睡しましたが、私は相方のいびきに悩まされてしまい、

気になって全く眠れない。

自宅であれば気にならないのだが、

狭いホテルや高い天井の部屋では良く響くのだ。

妙に神経も高ぶりトイレも近い・・

結局一睡もできないまま起床時間の3時となってしまった。

自分の体力も心配になってきてしまったよお~

 

朝ごはんのお弁当を食べて身支度を整え、

5時15分発の乗り合いタクシーに乗り込んだ。

50分の移動時間の中で少しでも眠っておこう。

 

広河原に到着。

山は涼しく爽やかだ。

準備体操と気合を入れて出発しまーす!

どやどやと大勢の人が登っていきます。

みなさんすごいですねえー

 

広河原のバス停  早朝にも関わらず、登山者で賑わう(写真にはあまり写っていないけど)
広河原のバス停  早朝にも関わらず、登山者で賑わう(写真にはあまり写っていないけど)
吊り橋を渡るといよいよ登りだ
吊り橋を渡るといよいよ登りだ

 

いきなりの急登りが始まった・・

すぐに息が上がってしまう。

分岐までやってきたら・・あれ?ここから3時間だと??

自分なりのコースタイムとずいぶん違っていた。

こりゃー相当かかるかも~

なんだか不安がよぎるがここまで来て諦めきれないので、

ぜーぜーひーひーしながらも、ずっとガラガラで登りにくい山道を進む。

相方の様子を見ながら休憩も多く挟む。

ずっと急登りの連続です。

 

レンジャーの腕章をつけたおじさん軍団が来たので、

見たい花の情報を聞いてみた。

自分たちでも把握していた情報と同じであった。

まだ1時間以上はかかるよと、とっても無愛想にお教え下さりました。

優しく親切にと望みはしないけど・・

あまりにも冷たくあしらわれたので、ふん~!

他県でこんな人に出会ったことないですわー

 

 

油断をすれば滑落しそうな狭い部分もある道

ガラガラの石と段差も多い・・

登っても登っても先は長いのだ。

グーグルマップで相方がもう少しだと言うが・・

まだまだじゃない~

1時間と言ったおじさん・・どんな健脚者でも無理だろうよー

この登山道をすたすた登れるわけがない。

しかしながら登山を嫌がる相方をなんとかここまで歩かせたのだから、

私も弱音は吐けないわ・・でも相当私の体力も消耗している・・

ストックを握る右肩の痛みが出てきた。

また腱盤炎になってしまったら地獄だあ~

 

橋を渡ると北岳が見えてきた!

 

北岳が見えてきたが、目的地はまだまだ先だ
北岳が見えてきたが、目的地はまだまだ先だ

 

「なんだ、北岳なんてすぐじゃん」と強気発言してみるが・・

とんでもないです・・ここからも更なる登りの試練がやってくる。

ここに着くまでセンジュガンピやミソガワソウ・クロクモソウなど

様々な花が咲いていたのですが・・

全く花の撮影どころじゃありません。

自分の体を運ぶのに精一杯です。

目的の花を探すための時間が欲しい。

 

だんだん暑さも上昇してきたので、疲労度も倍増してくる。

足も上げて登っているが、急激に体力がなくなった。

私も寝ていないのが響いてきてしまった。

花を探しながら、すれ違う人に花を見なかったかと聞くが・・

登山の人は全く花に興味がないようです。

「知らない。どんな花?」といった具合です。

全くあてにはなりません。

「やっとやっとでここまで花を見に来たんです~」

「花を見に来ただけ(北岳)ね」とあしらわれる始末。

もう笑うことすらできましぇーん。

 

先行して歩く私の目の前に・・

オコジョさん登場!!

ひゃーかわゆい~~

 

オコジョさんに会えるのは大歓迎ですね。

しんどくて撮影などは当然できませんでしたあー

 

更に体に鞭打って進んでいきます。

相方も当然私以上の疲労度が・・

下山のための余力も残しておかねばなりません。

3時間半ほど歩き、木陰で軽くお昼休憩。

こんなに歩いたのは初めてだし、

寝てない私は不安がよぎる。

もう花は見れなくてもいいと決断しました。体力の限界です。

高嶺の花は、高嶺に行ける人のみが見れる、それでいいわ。

 

簡易トイレが設置してあり、そこまでは最後の気力で向かいました。

ひどいトイレで、気持ちが悪くなりましたあ~

山奥なので、トイレがあるだけでもありがたいのですが・・

恐ろしく汚いのだ。 しかもチップ制。

 

ようやく二股の手前についた。 簡易トイレがあった
ようやく二股の手前についた。 簡易トイレがあった

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ミヤマシャジンが咲いていました。

ここでやっと一眼を取り出します。

下山しながらゆっくり花を見て帰ろう。

 

ミヤマシャジン (深山沙参) キキョウ科 ツリガネニンジン属
ミヤマシャジン (深山沙参) キキョウ科 ツリガネニンジン属
ミヤマシャジン
ミヤマシャジン

 

登ってきた高齢のおじさんが河原のほうを下りた方が

安全だとアドバイスしてくれました。

確かに登ってきたコースは、狭くてキレ落ちていた場所があったからね。

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まだ先に花もありそうだけど・・

その先に向かうパワーのかけらもありません。

この河原歩きも危険度が高く、慎重に下りねばならない。

しかも太陽がさんさんと照りつけて暑い。

疲れきっている体に追い討ちを掛ける。

下りながら・・あれ?ゆらゆらとしているものは?

見つかったよ!!

咲いていましたあ~~~

見たかった花、ミヤマハナシノブ

 

ミヤマハナシノブ (深山花忍) ハナシノブ科 ハナシノブ属 やっと出逢えた!
ミヤマハナシノブ (深山花忍) ハナシノブ科 ハナシノブ属 やっと出逢えた!

 

諦めて方向転換したら・・見つかったのです。

なんて美しい花なんだ!

清楚で気品ある爽やかな花。 素晴らしいわ!!

 

ミヤマハナシノブ  なんとも言えない上品な色合い
ミヤマハナシノブ  なんとも言えない上品な色合い

 

やはり花を見ると元気になります。

花の神様は、私たちを見捨てなかった。

念願のお花を見て、涙が出そうなくらいの感動が溢れました。

 

ミヤマハナシノブ 高山に咲き、葉がシダの仲間のシノブを思わせることからこの名があります
高山に咲き、葉がシダの仲間のシノブを思わせることからこの名があります
ミヤマハナシノブ  高山植物らしい、美しい花です
ミヤマハナシノブ  高山植物らしい、美しい花です

 

しかしのんびりもしていられません。

目的の花を見られたので、このまま下山していきます。

11時半になっていました。

足を止めて花の撮影もしながらを考慮したら、

3時間はかかると思います。

帰りの乗り合いタクシーに乗らねばならないのです。

定刻に乗れなかったら高額のタクシー代となるでしょう。

  

登りもなんとか苦しみながらも歩いてこれましたが、

下山はさらに過酷になりました。

気温が上昇し急下りになるわけです・・

 

のろのろながらも怪我をしないように相方は歩き抜きました。

3時間ちょっとかかりましたね。

普通の人は2時間だそうです。

山荘で水分補給をして息を吹き返しましたあー

大変しんどい花登山となりました。

 

以下はなんとか撮影した他の花々です。

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シオガマギク (塩釜菊) ハマウツボ科
シオガマギク (塩釜菊) ハマウツボ科
エゾシオガマ (蝦夷塩釜) ハマウツボ科
エゾシオガマ (蝦夷塩釜) ハマウツボ科

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シナノオトギリ (信濃弟切) オトギリソウ科
シナノオトギリ (信濃弟切) オトギリソウ科
シナノオトギリ
シナノオトギリ

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タカネナデシコ (高嶺撫子)  ナデシコ科 ナデシコ属
タカネナデシコ (高嶺撫子) ナデシコ科 ナデシコ属
タカネナデシコ
タカネナデシコ

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ミヤマミミナグサ (深山耳菜草) ナデシコ科 ミミナグサ属
ミヤマミミナグサ (深山耳菜草) ナデシコ科
ミツバベンケイソウ (三葉弁慶草) ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ属
ミツバベンケイソウ (三葉弁慶草) ベンケイソウ科

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キタダケトリカブト かな? 葉の特徴は合っている
キタダケトリカブト かな? 葉の特徴は合っている
おそらくホソバトリカブト。花の色は濃かった
おそらくホソバトリカブト。花の色は濃かった

 

しかし普段登山もしないのに、

健脚者向きの山の麓まで良く歩けたもんだと思います。

振り返るとずっと山奥ですからね~

出っ腹の相方には金メダルをあげましょうか。

 

苦労の末に見られたミヤマハナシノブに感動しました。

2度と行くことはないと思いますので・・というかもう行けましぇーん。

しっかり目に焼き付けてきました。

登山をする人にとっては、へなちょこだなあーと思うでしょうね。

花見人なので・・へなちょこです。

 

日本で2番目に高い山、北岳に咲く花

すでに多く紹介をされているので今回は公開しましたが、

採取は厳禁です。

山梨県では重い処罰をされます。

怪しい人物を見かけたら通報してください(携帯通じました)。

 

 

<訂正 2016.09.17>

・タカネミミナグサをミヤマミミナグサに訂正。

・キタダケトリカブトをホソバトリカブトに訂正。

写真のトリカブトは標高2千メートルあたりで見ましたが、キタダケトリカブトは3千メートル以上の稜線上にのみにいて、草丈もせいぜい20cmなので、葉は似ているがキタダケトリカブトではないと、北岳に20回以上登られている花友さんからご指摘があり、訂正ました。タカネミミナグサも北岳にはいないそうです。花に詳しい山小屋のご主人にも確認して下さったそうです。ありがとうございました。

 

 

コメント: 10 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    みすちる (水曜日, 24 8月 2016 08:11)

    北岳、頑張りましたね。
    今年はパスしましたが、花が多いので大好きな山です。
    何度行っても飽きません。
    ミヤマハナシノブはたたずまいが素晴らしいですよね。
    私も来年は又会いに行きたいなぁと思いました。

  • #2

    Hiro (水曜日, 24 8月 2016 08:29)

    みすちるさん
    滅多に登山はしませんが、
    ミヤマハナシノブだけは生きているうちに見たいと思いました。
    到底山頂には行けませんので、ここまでがやっとやっとです。
    大勢の人が登っていきました。
    人気の山ですね!

  • #3

    ゆき (木曜日, 01 9月 2016 23:19)

    こんばんは、HIROさんkenさん、日本の名山、北岳に、ミヤマハナシノブを見に行く、お二人、大変、がんばりましたね、お疲れさまです、貴重な、北岳の高山植物、ミヤマハナシノブ、ミヤマシャジン、北岳トリカブト、タカネナデシコ、美しく気品のあるお花たちの生き生きとした、写真ありがとうございます、オコジョにも、会えたのですね、羨ましいです、青紫のミヤマハナシノブ、感激しました。

  • #4

    Hiro (金曜日, 02 9月 2016 00:09)

    ゆきさん
    花を好きになってからずっとミヤマハナシノブは見たいと思っていました。
    私達にとっては非常に頑張り抜いた登山となりました。
    苦手だし初心者同然ですが、山の厳しさは心得ているつもりです。
    無事に下山できてよかったです。
    ミヤマハナシノブは美しく素晴らしい花でした。
    おこじょさんはこれで3度目の遭遇でした。
    ちょこんと現れるとまた再び顔を出すんですよ~
    とっても可愛い顔して愛嬌あります。

  • #5

    himekyon (水曜日, 07 9月 2016 00:20)

    北岳は花の山、また登りたくなりました。イワツメクサですが、ミヤマミミナグサに似ているような、検索してみてください。

  • #6

    Hiro (水曜日, 07 9月 2016 07:43)

    himekyonさん
    北岳は花も多く素晴らしいですね。
    よくいかれたのでしょうか。
    イワツメクサですが・・公開する以上図鑑を参考に調べております。
    非常に悩んだ花でもあります。
    花弁の裂け具合が少なかったのでイワツメクサとしましたが・・
    再度確認をしてみます。
    ありがとうございました。

  • #7

    himekyon (水曜日, 07 9月 2016 21:51)

    再びのコメントですみません。ミヤマミミナグサではと書きましたが花びらが細かく裂けていないのでタカネミミナグサかなと、タカネは花びらが1/3ほどの切れ込み、イワツメクサは花弁の基部近くまで切れ込んで花びらが10枚に見えます。
    イワツメクサの葉は細く尖っていて、花径はほとんど分枝しないでほぼ真っ直ぐに伸びて上を向いて花が咲くと思いましたが、写真では花径が分枝しているように見えます。

  • #8

    Hiro (水曜日, 07 9月 2016 23:15)

    himekyonさん
    今回詳細にこの花を撮っていないので非常に情報が少なかったのもあります。
    葉の撮影もしていませんでした。
    図鑑と照らし合わせますと・・
    花弁が先から3分の1まで2裂する
    茎の筋間に交互に一列の細毛上方ほど密生して微腺毛が混じる
    花柄に開出する腺質の細毛を密生させる
    情報の少ない写真ですがタカネミミナグサのようですね。
    御指摘いただきましてありがとうございました。

  • #9

    信州の花キチ (水曜日, 14 9月 2016 03:38)

    オコジョ見れてよかったですね私は五回ほど見た事があります可愛いくて大好きです

  • #10

    Hiro (水曜日, 14 9月 2016 08:55)

    信州の花キチさん
    オコジョはとっても可愛いですよね~
    一度ひょっこり現れたら、
    また戻って顔出しますよね。
    人に興味あるのかな?!
    動きが早いので撮影は困難ですね。
    北岳登りのときはへろへろだったのでカメラも出せませんでしたあ~

 

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