花さんぽで出逢えた、白花品種の花のページです。
本来色のついた花を咲かせる植物が、稀に白い花を咲かせることがあります。 花の色は、カルコン(黄色)、フラボン(淡黄色)、アントシアン(赤や青)等の色素の元になる化合物や、共存する化合物により発色が決まります。 これらの化合物の合成系の遺伝子、またはこれら遺伝子の発現を調節している部分に変異が起こり、色素となる化合物の合成ができなくなった結果、白く見える花をつけると考えられています。 花弁の細胞は一般に葉緑体が発達せず透明に近いので、色素がないと、雪と同様に光の乱反射で白く見えることになります。(*1)(*2)(*3)
このような色素変異株の多くは普通種と大きさや形状が変わらず、稔性もあり子孫を残せます。 色素変異は遺伝もしますが、変異により出てくる形質は多くの場合劣性で、周囲の色のついた花をつける株と交配した場合、次の世代では見かけ上、花は普通に色をつけます。 しかしこういった白花のポテンシャルを持つ、「見かけ上色がある花」どうしが交配すると、メンデルの法則に従い、また白い花をつけるものも現れてきます。(*2)
以上のように、白花を見つけたら、翌年もまた見られるとは限りませんが、その翌年以降には、また見られる可能性があるということになります。
< 引用・参考文献、及び外部サイト >
https://ja.wikipedia.org/wiki/白花変種
https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=2322
http://www.naro.affrc.go.jp/archive/flower/kiso/color_shikiso/index.html