花さんぽ 2010-08                              ←前へ  下へ▼  次へ→

 

 4月30日-5月1日 栃木県足利市の山と群馬県鳴神山の花(前編)

4/30

   鳴神山に咲くカッコソウが見たいと何年も前から思っていた。 この山にしか咲かない花であるが、心ない乱獲・盗掘の連続で絶滅の危機に瀕している。 杉の植林による本来の育成環境が極端に減ってしまったことも原因であるが、やはり盗掘が最大の原因と言われている。 現在登山道脇で見られるものはわずかに残った自生種を移植したり種を取って人が植えたものである。 人の手で植えられたものは普通は見に行かないが、この花だけは見てみたい。 植えられた目的が観光などのためではなく、なんとか絶滅を回避させようと努力されている方々がいることを知ったのも、その気にさせた理由の一つだ。

 

 数年前に一度行ったが残念ながら時期が早過ぎ、葉しか見ることができなかった。 おまけに下山時にHiroがハデな転び方をしあわや大けがをしそうになったり、買ったばかりのステッキを置き忘れてしまったりと、散々だった。 そんなこともありしばらく遠ざかっていたが今年は意を決して決行することにした(チョット大袈裟?)。

 

ツクバキンモンソウ
ツクバキンモンソウ
オトメスミレ?
オトメスミレ?

 ナビは桐生市の市街地を通り抜ける道を指示したが道が混むのは明白なので、多少遠回りでも空いている足利市の山あいの道から向かう。 Hiroの実家が足利市なのでこのあたりの道には詳しいのだ。

 途中あるダムの近くを通るのだが、その場所は先週福島でお世話になった花ママ・花パパさんに花情報をお教えした場所だ。 まさかちょうど来ていらっしゃたりしないよね?などと言いながら進むと見覚えのある福島ナンバーの車が停まっている。 いや〜やはりそうでした、フットワークの軽いお二人はさっそく見に来られていたのだ。 遠くから手を振ってくれているのは花ママさんだ。なんというグッドタイミングでしょう。

 我々もしばしご一緒させていただきヤマルリソウやジロボウエンゴサクなどを見て、「このスミレは何?」「オトメかなあ?」などとお話をした後お別れし、それぞれの次の目的地へ向かう。

 峠を超えるとますます道が狭く見通しの悪いカーブが続くので、ゆっくり進む。 窓の外を眺めていたHiroが突然「ん!? 今何かいた!」と言うので早速道端に停車して調査。

ツクバキンモンソウだ!」とHiroが叫んだ。二人とも初めて見る花である。目が花探しモードになっていたとは言え、動いている車からよく見つけたものだ。

 

ツクバキンモンソウ と ニシキゴロモ
ツクバキンモンソウ(今回撮影) と ニシキゴロモ(2009/4/11群馬県六合村にて)

 恥ずかしながらツクバキンモンソウは知らなかった。 以前見たニシキゴロモに似ている。 しかしHiroは以前図鑑で見たので間違いないと言う。 帰宅して調べると、間違いなくツクバキンモンソウだった。 花冠上唇の長さがニシキゴロモとは明らかに違う。 比較のため写真を並べてみた。 右のニシキゴロモが2裂した長さ数ミリの上唇を持つのに対して、左のツクバキンモンソウのそれは非常に短く、1ミリあるかどうかである。 正面から見ると雄しべに隠れて見えないほどだ。 思わぬところで「新種」の花に出会えたものだ。

(続きは作成準備中です)