2011.07.17 追記
やっとミズタビラコ(水田平子)を見ることができた! と喜んで速報まで出しました。しかしその後、分果の形状をよく調べたところミズタビラコではなく、変種のコシジタビラコ(越路田平子)であると判明し、訂正しました。 ここまでは、コシジタビラコの記事で述べた通りです。
ところが、7月15日に掲載したコシジタビラコの記事をご覧になった信州の花友さんが、翌16日に私たちが訪れた湿原に行かれ、分果を細かく観察されたところ、なんとコシジタビラコとミズタビラコが同じ場所で混生していることが判明したのです! (ホッシーさん、ご連絡ありがとうござました!)
これには非常に驚きました。母種のミズタビラコが同じ場所にいるなんて、夢にも思わなかったですよ。分果が明瞭に写っている写真を分析し、コシジタビラコであると判断したので、その場所に咲いているものはすべてコシジタビラコであると、よく確かめもせずに決めつけていました。この早合点は反省しなければいけませんね。
そして自分が撮影した写真をすべてよお〜く見直したところ、ミズタビラコの分果の特徴を持つ株が写っていました! 下の写真#6です。
#6はこのページのその他の写真と同じ場所で撮影したものです。他の植物の葉がたくさん写り込んでしまい、掲載に適さないと考えボツにしていたものです。 しかし拡大してよく見てみると、分果の形状がコシジタビラコとは違っていたのです。 ピンク色の枠内を拡大したものが、次の写真#7です。
明らかに#4のコシジタビラコの分果とは異なるように見えます。
更に拡大したものが次の#8です。画質は悪いです。
分果の表面は多少いびつできれいな平面ではありませんが、
「環状の付属体」と言えるものは見えません。この株はミズ
タビラコであると言って間違いなさそうです。
#9は、#3のミズタビラコと同じ個体を、少し引いて撮影したものです。下の方にも花が見えますが、拡大して調べてた結果、こちらは環状の付属体を持つ分果があり、コシジタビラコとわかりました。
このように、この場所ではミズタビラコとコシジタビラコが完全に入り交じって咲いていたのでした。 予期せぬことで非常に驚きました。
ミズタビラコ
山地の渓流の近くなどに生える、高さ10〜40cmの多年草。葉は楕円形で長さ1.5〜4.0cmで互生し、表面には細かい毛がある。葉、茎ともに柔らかい。枝先に花序を出し、淡青紫色の花をやや密につける。果実は4分果。変種のコシジタビラコのような環状の付属体はなく、表面はなめらか。
本州・四国・九州に分布する。花期は5〜6月。
本ページは、コシジタビラコのページの一部として作成したミズタビラコの記事をコピーして掲載したものです。 このままお読みいただいてもかまいませんが、コシジタビラコのページを見ていただいく方が繋がり易いかと思います。 よろしかったら、こちらへ ➜コシジタビラコ
2011.07.15 コシジタビラコを掲載
2011.07.17 ミズタビラコを追記
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