ヒメミミカキグサ

 

姫耳掻草 タヌキモ科 タヌキモ属

Utricularia nipponica 絶滅危惧1B類(Endangered)

ヒメミミカキグサ 2013.09.14 東海地方 alt=67m
 2013.09.14 東海地方 alt=67m

 

 名前に「姫」を冠する植物は枚挙にいとまがありません。 小さいことからつけられる名前ですが、本種の小ささは半端なものではありませんでした。 HiroKen花さんぽ史上、最小の植物だと思います。

 

 視力の良い方でも、立ったままこの花を発見することは不可能に近いのではないでしょうか。 小さな花というとキタミソウを思い出しますが、キタミソウはしゃがんだ姿勢で地面を見つめると、花を見つけることができました。 しかし本種はしゃがんだ姿勢でもどうしても見えません。 こうなったら腹這いです。自生地の木道に腹這いになって、「ほら、そこにいるよ」と指差された目の前数十センチ先を見つめます。 それでもわからない。(目が悪いんか!)

 

 高さは10〜30mmほど。 同じ場所にいたミミカキグサやホザキノミミカキグサが大きく見えます。 暗紫色の花茎の太さは0.2mmほどで糸のよう。 その先に1〜3個の花をつけます。 白色に淡いピンク色が入り、美しい。 花の長さは図鑑には2〜3mmとありましたが、1.5mmほどに見えました。 距が花弁の下唇より前に突き出します。 根元に少数の線形の葉をつけているはずなのですが、水中のためよく見えませんでした。

 

ヒメミミカキグサ 2013.09.14 東海地方 alt=67m

 

 東海地方の非常に限定された湧水湿原に咲く、食虫植物です。

糸状の地下茎が地中を這い、まばらに小さな捕虫嚢(ほちゅう

のう)をつけ、バクテリアなどを取り込んで消化し栄養にする

そうです。「捕虫嚢」のイメージは、フサタヌキモのページの

タヌキモの捕虫嚢の写真を参考にして下さい(本種の捕虫嚢は

はるかに小さいと想像します)。

 

ヒメミミカキグサ 2013.09.14 東海地方 alt=67m

 

 湿地の開発や乾燥化の進行などの環境変化で激減し、絶滅が

危惧されている植物です。

 

 

 花をつけた株は一つしかなかったので、同じような写真ばか

りになりました。 一番上の写真には、左右に花がない株が写

り込んでいます。 撮影は、小さすぎてカメラのオートフォー

カスが認識しないので、マニュアルフォーカスでの撮影となり

ました。 レンズを変えたりカメラを変えたりして、ようやく

数枚だけなんとかお見せできる写真が撮れました。

 

2013.10.25 掲載

 

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