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. 4月14日(金)    咲いちゃってる

 

今日は仕事はお休み、家事を済ませて、買い物にでもいくべー

帰り道、毎年楽しみにしているお花たちの確認に。

たどり着く前に、雑木林の中では黄色いものがたくさん光ってる~

もう咲いちゃってますね、キンラン

やっぱり早いなあー

 

キンラン (金蘭) ラン科 キンラン属  20230414 東京都
キンラン (金蘭) ラン科 キンラン属  20230414 東京都

 

わー、クチナシグサがたくさん増えています。

なんだか嬉しい♡

 

クチナシグサ (梔子草) ハマウツボ科 クチナシグサ属
クチナシグサ (梔子草) ハマウツボ科 クチナシグサ属
クチナシグサ

 

しかし、キンラン数が減ってないかい??

それに一緒に生えていたササバギンランギンランはどうした?

まったく姿が見えない。

最近、ここで大きめの木が1本切られた。害虫被害と思われる。

たった1本の木だけれども、周辺の環境が変わってしまったのかも。

 

毎年訪れる、小さなキンラン自生地  なんだか数を減らしている気がする
毎年訪れる、小さなキンラン自生地  なんだか数を減らしている気がする

 

クゲヌマランは3株発見。

でも株に勢いがない、開花していたのは一株のみ。

無事に生き残ってくれたので安堵。

 

クゲヌマラン (鵠沼蘭) ラン科 キンラン属
クゲヌマラン (鵠沼蘭) ラン科 キンラン属

 

ギンランのアルビノタイプは今年も発見ならず。

家で仕事中の相方に、もう咲いちゃってるよーと写真を送る。

スマホいじっている間に・・

白髪で後ろに髪を束ねている年配のおばあさんが、

何やらレジ袋を持って歩いてきた。

私は帰ろうとしていたので、カバンの中ををごそごそとしていた。

 

ここは市が管理している施設内であります。
動きが怪しいおばあさんを見ると、
立入り禁止の柵内に入り込んでいる。
「ここは入ってはだめです!」と大声で叫んだ。
全く気にしない様子で、キンランを2株手に持った。
「花を採ることは出来ないです!!」
そう叫んでも、素知らぬ顔で出ていこうとしたので、
泥棒!!!と再び叫んだ。
急いで施設内の人に声をかけて「キンランを採っていく人がいます」と
知らせると、すぐさま二人出てきてくれました。

 

そそくさと逃げ足の速いばあさんだったのか、

どこかに隠れたのか姿が見えなくなった。

知らせてくれてありがとうと言われたが、

キンランをレスキューできなかった自分に後悔。

腰が悪いので、走ることも出来なかった自分が情けない。

 

花の時期に職員の方もずっと見張っていられるわけじゃないだろうし、

非常に悩ましい・・

平然と悪びる素振りもなく採っていったばあさんに天罰が下るだろう。

キンランが泣いているように私には見えた。

何度か盗掘現場に遭遇したが、生ぬるい言葉じゃいかんのです。

 

自分の庭に勝手に入って、花を盗られて笑って許せますか?

誰も許さないと思いますよ! 窃盗罪でしょ。

こういった意識の方が多いってことです。

山野草を採る方も多いと思いますが、

どこでも採取して良いわけではありません。

たくさん咲いているから、

自分が採るくらいなんてことないと言い訳する方もいます。

自分だけとお考えの方が10人100人1000人となったらどうなりますか!!

 

近所は雑木林が残されて、春になるとキンラン、ギンランが咲き誇る。

こんな地域はなかなかないですよ。

地方にある自分の実家近辺だって、ありませんよ、住宅だらけ。

街の買い物帰りにキンランを愛でることが出来るんですから。

大事なもの守りたいもの人の意識を高めましょう。

まっとうな日本人でありたい私です。

 

 

コメント: 2 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    meg (金曜日, 21 4月 2023 09:55)

    こんにちは。
    いつも拝見させていただいています。

    とても悲痛な思いをされたのですね。言葉もありません。

    私も子供の頃、同じ市内で育ちました。
    その頃は雑木林はまだいたる所にあり、探検したり虫取りしたりドングリで遊んだり、思い出いっぱいの場所でした。
    その後引越しましたが、20年ほど経って偶然当地の職場に転勤になりました。
    営業車で走っていると今も雑木林が点在しているのを見つけ、嬉しくなりました。
    折りしも時期は春でキンランが咲いているのを見て、驚き興奮したのを覚えています。
    子供の頃は毎日のように行った雑木林ですが、不思議と花を見た記憶がありません。興味がなかっただけで、きっと今より自然も豊だったのでしょうが・・・
    おっしゃるように当地にこんな環境が残っているのは奇跡的に思えます。
    しかし、車で通る度に市内の雑木林は一つ消え、また一つ消え、どんどん住宅に変わっているのがわかります。
    相続などで処分を余儀なくされる地主さんの事情もわかりますが、だからこそ人が自らの手で貴重な自然を壊してはならないと、私も強く共感します。

  • #2

    Hiro (土曜日, 22 4月 2023 11:26)

    megさん、コメントをありがとうございます。
    ご幼少の頃はこの市内に住まわれていのですね。その後年月が経ってから転勤で戻っていらっしゃったとは、不思議な縁ですね。
    個人所有の雑木林が手放されてしまうのは、おっしゃるとおり相続の問題が多いようです。高い相続税を払うことができず、やむなく土地を売るケースが多いそうです。市も買い取って保全する施策は打っていますが、財政の問題ですべてを買い取ることは難しいようです。難しい問題ですが、少しでも長くこの環境が維持されてくれたらと思っています。