オオイワウチワ

 

大岩団扇 イワウメ科 イワウチワ属

Shortia uniflora

日本固有種

オオイワウチワ 2009.04.11 新潟県長岡市
オオイワウチワ  2009.04.11 新潟県長岡市

 

 新潟県で見ることができた、オオイワウチワです。 一番の特徴は、葉が大きい!ことです。 大人の手のひら(指は含まず)くらいはあり、他のイワウチワ属よりかなり大きいです。 東北地方から新潟県の日本海側の山地に生えます。

 

 葉は長い柄があり、形状は円形に近い楕円形で、基部は心形、先端部は他のイワウチワ属と同様、やや扁平になります。 葉には光沢がありました。 縁に鈍い鋸歯がありますが葉が大きい分、鋸歯も多くおよそ26個ほど。 これはイワウチワ(コイワウチワ)の倍ほどの数です。 葉脈が浮き出る感じで、やや目立ちました。

 

オオイワウチワ 2009.04.11 新潟県長岡市
オオイワウチワ  2009.04.11 新潟県長岡市

 

 花はイワウチワやトクワカソウと違いはないように

見えます。 花の直径は約3cm、広鐘形で先が5裂し、

各片の縁は更に細かく裂けます。

 

オオイワウチワ 2009.04.11 新潟県長岡市
オオイワウチワ  2009.04.11 新潟県長岡市

 

 花は他の変種と違いはないと書きましたが、上の写真の

個体に限っていうと、花弁先端部の切れ込みが浅いように

見えます。 変種間の差なのか、単なる個体差なのか?

 

花の構造については、イワウチワのページもご覧ください。

 

オオイワウチワ 2009.04.11 新潟県長岡市
オオイワウチワ  2009.04.11 新潟県長岡市

 

 雪深い地域に多く生えるようです。 雪解けとともに

咲き出すのでしょう。 春の訪れを感じさせる花です。

 

 イワウチワ(狭義)、トクワカソウ、オオイワウチワ

の相違点を下の表にまとめました。

 

  イワウチワ・トクワカソウ・オオイワウチワの相違点

和名

種内分類群名

variant

葉の特徴 分布

イワウチワ(狭義)

(別名コイワウチワ、

 カントウイワウチワ)

kantoensis

基部は深く心形。

葉の長さより幅が広い。

長さ1.8~3.5、幅2~4cm

葉脈が目立つ。

宮城県〜東京都の

太平洋側の山地

トクワカソウ

orbicularis

直径2.5〜3.0cm。

基部は円形~くさび形、

時にわずかに心形。

北陸〜近畿地方

オオイワウチワ

uniflora

直径3〜8cm。

葉の長さと幅はほぼ同長。

基部は心形。

秋田県〜新潟県の

日本海側の山地

オオイワカガミ 2009.04.11 新潟県長岡市
オオイワカガミ  2009.04.11 新潟県長岡市

 

 上の写真は、同じような場所に生える、同じイワウメ科のオオイワカガミの葉です。 花はまだ蕾でした。 葉の形が似ているので、混同する可能性があります。 しかしよく見ると、オオイワカガミの葉の鋸歯は鋭く尖り、数もずっと多いので、オオイワウチワと区別できます。

 

 オオイワカガミは、指も含めた大人の手のひら大ほどにもなる巨大な越冬葉を持つものがあります(上の写真にはない)。 そのような葉は鋸歯が非常に鈍い(低い)ことがあります。 しかし鋸歯の数が多いことは変わらないのと、必ずその年の若い葉(鋸歯が鋭い)も一緒についているので、識別できます。

 

2013.04.26 掲載

 

 

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