リンネソウ

 

スイカズラ科 リンネソウ属

Linnaea borealis

 リンネソウ  2012.07.17 長野県東御市
 リンネソウ  2012.07.17 長野県東御市

 

 数年来見たいと思っていたリンネソウにようやく出会うことができました。 見頃のピークはやや過ぎてしまっていましたが、こんなに群れている姿を見ることができたのは幸運でした。

 

 和名はスウェーデンの植物学者で、分類学の基礎を築いたカール・フォン・リンネ(Carl von Linné、1707 - 1778)への献名だそうです。 リンネはこの植物を愛好し、自身にちなんだ学名をつけました。

 

リンネソウ

 

 淡いピンク色が美しい。 下向きに咲く花が、なんとも

しおらしい感じです。

 

 花茎は直立し高さ5〜8cm、先で2つに分かれ、それぞれ

に1個づつ釣鐘形の花をつけます。 メオトバナ(夫婦花)

の別名があります。 しかし2個の花は1本の茎から分かれ

て咲くし、同じ大きさなので「フタゴバナ」の方が合って

いると思いませんか?

 

リンネソウ

 

 本州中部地方以北と北海道に分布とされています。

亜高山帯から高山帯の針葉樹林帯にまれに生える、

常緑の小低木です。 花茎には腺毛があります。

花により色の濃さに差異がありました。

 

 

 やはりピンク色が濃い花のほうが美しく見えます。

花冠は長さ7〜9mmで、内側に白い長毛があります。

花柱は細く、雄しべより長く、開いた花冠からやや

つき出します。 柱頭は頭状。 花冠のピンク色は

内側の方が濃く見えました。


 

 葉は対生し、先に3〜5個の鈍鋸歯があり、両面に

毛がまばらに生え、長さは4〜12mm。 葉柄は短く、

2〜3mmです。

 

 

リンネソウの観察には北信州のHさんのお力添えが

ありました。 どうもありがとうございました。

 

 

2012.08.12 掲載

2014.07.23 下の写真を追加

 

リンネソウ 2014.06.29  長野県  ゴゼンタチバナとの競演。時期が早く、ツボミが多かった。 
 2014.06.29  長野県  ゴゼンタチバナとの競演。時期が早く、ツボミが多かった。 
リンネソウ 2014.06.29  長野県
 2014.06.29  長野県
コメント: 4 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    BOGGY (日曜日, 12 8月 2012 18:01)

    4枚目のクローズアップ
    色もいいし、ピントもグーでリンネソウの美しさがよく出ていますね。

  • #2

    hanasanpo (日曜日, 12 8月 2012 19:57)

    ありがとうございます!
    花はほぼ真下を向いているので、なかなか内部が写せません。何枚も失敗した中で、なんとか使える1枚が撮れました。
    手で茎を曲げれば楽に撮れたかも知れませんが、被写体には手を触れないことにしているので、ちょっと苦労しました。

  • #3

    大嶋 (水曜日, 23 7月 2014 11:42)

    月山で二度みました。トキソウの花咲く頃 7月中旬

  • #4

    hanasanpo (水曜日, 23 7月 2014 21:32)

    情報をありがとうございます。月山にも咲くのですね。
    見頃の時期は長野県と同じ様ですね。
    今年の写真を2枚追加しました。