ヒメヒゴタイ

 

姫平江帯 キク科 トウヒレン属

Saussurea pulchella 絶滅危惧Ⅱ類(VU)

ヒメヒゴタイ (姫平江帯) キク科 トウヒレン属 2010.09.25 長野県
 ヒメヒゴタイ (姫平江帯) キク科 トウヒレン属 2010.09.25 長野県

 

「ヒメ」が名につくので小さな姿を想像していたが、

思いのほか大きい。 この個体は高さ150cmほどもあった。

でも花はその名にふさわしく、とんでもなくかわいい!

 

ヒメヒゴタイ  2010.09.25 長野県
 ヒメヒゴタイ  2010.09.25 長野県

 

花冠が美しい。 やや濃い紅紫色の部分が雄しべの葯筒。

内側に白い花粉を放出する(外からは見えない)。

やがて葯筒の中を雌しべが花粉を外に押し出しながら

白い花柱を伸ばす。 花柱が十分伸びると、雌しべの

先端が2つに割れてくるんと反転し、受粉する体制が整う。

 

ヒメヒゴタイ  2010.09.25 長野県
 ヒメヒゴタイ  2010.09.25 長野県

 

この花のかわいらしさを決定づけているのが、総苞片に

ある淡紅色の「付属体」と呼ばれる羽のようなもの。

まるで花弁のようだが、花弁ではないようだ。つぼみの

時期から開出するので、つぼみがめっちゃかわいい!

 

ヒメヒゴタイ  2010.09.25 長野県
 ヒメヒゴタイ  2010.09.25 長野県

 

つぼみと開花した花冠を上から見た。

それぞれに、美しいねぇ。

 

ヒメヒゴタイ  2010.09.25 長野県
 ヒメヒゴタイ  2010.09.25 長野県

 

つぼみだけでも十分に鑑賞の価値あり!です。

 

ヒメヒゴタイ  2010.09.25 長野県
 ヒメヒゴタイ  2010.09.25 長野県

 

でもこの総苞片の「付属体」って、なんなんだろう?

数多く撮った写真の中で1枚だけ「あれ?」と思うものが

あった。上の写真中央部の赤枠内をトリミングして拡大

したのが下の写真。画質がとても悪くなりますがご容赦を。


「付属体」の拡大図
 「付属体」の拡大図

 

この「付属体」は平たく広がっていなく、筒状に丸まっていた。

そしてその奥にはややクリーム色がかった白色の、まるでしべの

ようなものが見える。 もしかして「付属体」は花弁の退化した

ものではないだろうか? 上の写真の部分は、たまたま「先祖

帰り」のように昔の姿が出てきたのでは...?

以上、シロウトの勝手な想像でした。

 

ヒメヒゴタイ  2010.09.25 長野県
 ヒメヒゴタイ  2010.09.25 長野県

 

中央部の花は終わっているが、総苞片の「付属体」は

残っている。色は少し褪せて来ていた。

 

ヒメヒゴタイ  2010.09.25 長野県
 ヒメヒゴタイ  2010.09.25 長野県

 

葉の様子。 上部と下部で葉の形は大きく異なる。

上部では披針形〜広披針形だが、下部の葉の形は

まったく異なり、深く切れ込む。

 

 

ヒメヒゴタイ

 

北海道から九州まで分布するが、個体数が少なく出会えるのは稀。 日当たりのよい草地や林縁に生える二年草。 高さは40〜150cm、葉は互生し上部では披針〜広披針形で、下部では羽状に深裂する。 茎は上部で分岐し、多数の淡紅色の頭花が大型の散形状につく。 総苞は広鐘形で、総苞片の上部には淡紅色の膜質の付属体がつく。 付属体はつぼみの時より開出し、花が終わった後も残る。

 

 

2010.09.27 掲載

 
コメント: 4 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    あひる (金曜日, 01 10月 2010 10:08)

    おはようございます。
    初めて書かせて頂きます。
    趣味人では、いつもひなのきんちゃくさんに、沢山お花を紹介して頂いて、楽しませて頂いております。

    ヒメヒゴダイ。名前だけ聞くと、瀬戸内海でピチピチ泳いでそうですね^_^;
    紫ピンクで、とてもあでやか。つぼみがかわいらしい。お花と蕾とでは、違うお花に見えまする。
    野や山のお花好きですが、よく知らないのが多く、素人丸出しの感想しますが、ご容赦くださいね。

  • #2

    hanasanpo (金曜日, 01 10月 2010 21:47)

    あひるさん、いらっしゃいませ! コメントをありがとうございます!

    ヒメヒゴタイは、私たちも初めて見ました。本当に魚を連想させるような名前ですね。
    「つぼみの状態がかわいい」と聞いていはいたのですが、やはり自分の目で見ないとわからないものですね。
    本当にかわいい花でした。
    当サイトでは、できるだけその花の魅力が伝わるような写真を掲載したいと思っていますが、なかなか諸先輩方のような素晴らしい写真は撮れません。 精進あるのみ、ですね〜。
    Ken

  • #3

    中途半端 (日曜日, 03 10月 2010 07:00)

    ひなのきんちゃくさんには挨拶はまだでしたでしょうか。
    趣味人では一期一会それ以外では中途半端@兵庫で彼方此方のHPの足跡を残しています。
    Yasukoさんご存命の頃はただ中途半端でした。
    ヒメヒゴダイ綺麗に丁寧に撮られていますね。
    九州出張の折平尾台でごく普通に咲いていました。アザミより多く。だからかどうかあまり熱心に撮った記憶が有りません。その頃キャノン20Dを使っていて壊してしまいました。急遽必要に迫られるし、お金は無いし取りあえずデジタルXを買って凌ぎました。使い慣れていないし使い慣れたコンデジで多くを撮りました。

  • #4

    hanasanpo (日曜日, 03 10月 2010 08:42)

    中途半端さん、おはようございます! ご訪問ありがとうございます!
    当サイトには7月に2回、足跡を残して下さっています。
    ヒメヒゴタイは、大陸系の植物で西に行くほど多いということは聞いていましたが、アザミより多い場所があるとはびっくりです!
    (HiroKenのKen)

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