ヤマホトトギス、ヤマジノホトトギス

 

この2種はよく似ていて、花期も近く、場所によっては一緒に

咲いていたりするので、どちらなのかわからなくなってしまう

ことがあります。 見分け方はいくつかありますが...

見ることが特別難しくはない花なのに、いまだに疑問が

いっぱいです。

 

 見分けポイントその1

  ヤマホトトギスは、花被片が強く反り返る。

  ヤマジノホトトギスは、花被片が平開し、反り返ることはない。

  疑問:ヤマホトトギスが花被片を反り返らす途中で、平開状態になって

  いることもあるのでは? またヤマジノホトトギスの花が終わるときは

  花被片が下に垂れ下がって、反り返ったように見えるのでは?

 

 見分けポイントその2

  ヤマホトトギスは、花糸の下部に紫斑点がある。

  ヤマジノホトトギスは、花糸の下部に紫斑点がない。

  疑問:花被片が強く反り返って明らかにヤマホトトギスと思えるのに、

  花糸の下部に紫斑点がない個体を見たことがある。それは間違い?

  正しいとして、逆に斑点があるヤマジノホトトギスもいるのかな?

 

 見分けポイントその3

  ヤマホトトギスは、花は散房花序につく。

  ヤマジノホトトギスは、花は葉腋に1〜2個つく。

  反省:全体を撮影せずに花のアップだけ撮ってしまうと、後でわからない。

 

 見分けポイントその4

  ヤマホトトギスの茎には下向きの毛があるか、ほとんどない。

  ヤマジノホトトギスの茎には下向きの毛が密生する。

  反省:茎のアップの写真って、つい撮り忘れちゃうんですよね。

ヤマジノホトトギス ユリ科 ホトトギス属 2010.09.11 東京都八王子市 長池公園
ヤマジノホトトギス ユリ科 ホトトギス属 2010.09.11     東京都八王子市長池公園

 

花被片が反り返っているので、ヤマホトトギスですね...?

いやしかし、花糸の下部には紫斑点がありません。

柱頭が葯より下に垂れ下がっているので、雌性期に入っている

のでしょう... まさか、終わりかけのヤマジノホトトギス?

花被片の模様は斑点というより、水彩絵の具をにじませたよう

だし、傷みかけているようにも見える。 これも花が終わり

かけているからでは? 自信ないですが、ヤマジノホトトギス

とします。

 

ヤマホトトギス(自信なし) 2010.09.11 東京都八王子市 長池公園
ヤマホトトギス(自信なし) 2010.09.11 東京都八王子市 長池公園

 

この花はヤマホトトギスですね。花被片が反転するほど

反り返っています。 柱頭はまだ垂れ下がってなく、

フレッシュな雄性期と思います。花のつき方も散房花序

になっているし、間違いないですね。 でも花糸の下部

には紫斑点はありません...。「ヤマ」でいいのかなあ?

花被片の斑点が少なく、ずいぶん色白の個体です。

 

ヤマジノホトトギス  2006.09.03 栃木県 蓬莱山
ヤマジノホトトギス  2006.09.03 栃木県 蓬莱山

 

この花はヤマジノホトトギスで合ってますね... 花被片は

平開し、葉腋から花がついていて、茎に下向きの毛が密生

しているのでで間違いないと思います。 花糸の斑点も

ありません。 撮影のアングルが悪く花被片が4つしか

ないように見えますが、ちゃんと6つあります。

 

ヤマジノホトトギス  2010.10.02 東京都八王子市 高尾山
ヤマジノホトトギス  2010.10.02 東京都八王子市 高尾山

 

これもヤマジノホトトギスでしょう。

斑点が少なめな、色白さんです。

 

ヤマホトトギス?  2010.10.02 東京都八王子市 高尾山
ヤマホトトギス?  2010.10.02 東京都八王子市 高尾山

 

花糸の下部に紫斑点があり、花被片も反り返っているし、

茎の毛も目立たないので、ヤマホトトギスですね。

しかし...この花の株全体を見ると、花の付き方は葉腋に

2〜3個の花をつけるヤマジノホトトギスのようです(下の

写真)。やはりヤマジノホトトギス? 花被片は反り返って

いるのではなく、花の終盤だから垂れてしまっているのか?

でも花糸の紫斑点は明瞭だし... いったい、どっち?


ヤマホトトギス? 2010.10.02 東京都八王子市 高尾山
ヤマホトトギス?上と同じ株 2010.10.02 東京都八王子市 高尾山

 

 

ヤマホトトギス

 

山杜鵑草 ユリ科 ホトトギス属

Tricyrtis macropoda

 

山野の林内に生える高さ40〜70cmの多年草。 茎には下向きの毛があるか、ほとんどない。花は茎頂や上部の葉腋に散房状に上向きにつく。 花被片は斑点が大きく、上半部が反り返る。 花期は7〜9月。 北海道南西部〜九州に分布。

(参考:山渓ハンディ図鑑2 山に咲く花 その他)

 

 

ヤマジノホトトギス

 

山路の杜鵑草 ユリ科 ホトトギス属

Tricyrtis affinis

 

山野の林内に生える高さ30〜60cmの多年草。 茎には下向きの毛が密生する。 葉は長さ8〜18cm。 花は茎の先や葉腋につく。 花被片には紅紫色の斑点がある。 花期は8〜10月。 北海道南西部〜九州に分布。

(参考:山渓ハンディ図鑑2 山に咲く花 その他)

 

2010.10.29 掲載

 

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コメント: 6
  • #1

    かのん (土曜日, 30 10月 2010 21:05)

    こんばんは^^
    ホトトギス特集、とっても勉強になりました。
    それにしてもヤマホトトギスとヤマジノホトトギスって、見分けが難しいのですね。

    私の過去の写真を調べましたら、ほとんど花彼片が平らなヤマジノホトトギスみたいでした。

    花彼片が反り返っているのが、ヤマホトトギスと簡単に覚えたい所ですが、終わりかけの花であったり、個体差があったり、そう簡単でもないみたいですね^^

    また寄らせていただきます~~

  • #2

    hanasanpo (土曜日, 30 10月 2010 22:07)

    かのんさん、こんばんは〜

    図鑑はベストな時期の写真が載っていることがほとんどですが、日常の花さんぽでは
    いろいろな状態の花に出会うので、惑わされてしまうことがあります。
    本当に花観察は奥が深いですね。

    またおいで下さいませ〜

  • #3

    松ちゃん (火曜日, 10 10月 2017 08:04)

    素晴らしい��

  • #4

    HiroKen (木曜日, 12 10月 2017 15:57)

    Thanks!

  • #5

    ルルのママン (日曜日, 15 10月 2017 22:40)

    我が家の庭には、今ホトトギスが咲いています。それは今から50年近く前から実家にあったものです。それを見るたびに、これは、ヤマジノホトトギスではない、私が実家を離れ東京にいた間に母が枯れさせてしまい、代替品を買ってきてうえたものだと、帰宅後私にはすぐわかり、失望しました。今日初めて検索してほうもんさせていただいた、着ページには、花の特徴だけ記載されていることに、残念なおもいがいたしました。どちらもヤマジノホトトギスではないようにわたくしにはみえます。
    昔々、私が先輩の指導受け、採集して引越す前の自宅に持ち帰って大切に育てていたものは、当時の写真などついていない、牧野先生の図鑑で、精密に記載されていた特徴に、合致していました。お写真は、葉の特徴が、先ず異なるようにかんじました。鳥のホトトギスを連想させることを、記憶しています。

  • #6

    HiroKen (日曜日, 15 10月 2017 23:13)

    コメントをありがとうございます。ただ、申し訳ありませんが、何をおっしゃっているのか、総じてよくわかりません。このページには、ヤマホトトギスとヤマジノホトトギス、そしてそれぞれであると思われる花を掲載していますが、どちらもヤマジノホトトギスではないのではないか、とのご意見はわかりました。

 

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