ササユリ

 

笹百合 ユリ科 ユリ属

Lilium japonicum

日本固有種

#1  ササユリ (笹百合) ユリ科 ユリ属  2011.06.12 新潟県妙高市
#1  ササユリ (笹百合) ユリ科 ユリ属  2011.06.12 新潟県妙高市

 

 ササユリは日本特産の、日本を代表するユリです。中部地方から九州にかけて分布するので、関西では珍しくない花かも知れませんが、関東では見ることができません。今回新潟県の妙高市で初めて見ることができました。おそらく、この近辺が北限なのでは。

 

 今回の新潟・信州花さんぽでは、バシクルモンという新潟県が南限の植物を見ることができました(まだ蕾だったけど!)。南限と北限の両方の花を見ることができ、運がよかったと思います。

 

#2  ササユリ
#2  ササユリ

 

  開けた森の中で、ササユリの花はとても目立ちました。

ササユリの名の由来は、葉がササに似ているからといわれ

ています。確かにちょっと似ていますね。花の無い時期に

ササと混じっていたら、見過ごしてしまいそう。

 

#3  ササユリ
#3  ササユリ

 

花を1つだけつけた株が多いように見えましたが、

2つ以上の花をつけた株も少なからずいました。

 

#4  ササユリ
#4  ササユリ

 

上からの写真では、葉の様子がよくわかります。

確かに葉はササに似てますね〜。

 

#5  ササユリ
#5  ササユリ

 

 関西には分布せず、関東以北に咲くヒメサユリとの違いは、

  ①花はヒメサユリよりひとまわり大きい。

  ②花被片の先が反転する。

  ③ヒメサユリの葯はみかん色だが,ササユリでは赤褐色になる。

 

 ヒメサユリのページも作らなくてはいけませんね。

 

#6  ササユリ
#6  ササユリ

 

今回の見た中で、一番たくさんいた場所です。

 

#7  ササユリ
#7  ササユリ

 

 撮影地は古墳群の中でした。大小合わせて百以上

の古墳があるとか。このページに載せた花は、おそ

らくすべて、どれかの古墳の上に咲いています。

 

 

ササユリ

 

本州の中部地方以西、四国、九州に分布。山地の草原や明るい森林に生える多年草。茎は高さ0.5〜1.0m、葉は厚く、互生し、披針形で長さ8〜15cm。茎頂に長さ10〜15cmの淡紅色の花が1〜数個、横向きにつく。種子で繁殖する。発芽してから花をつけるまで7年ほどかかる。花期は6〜7月。 森林利用の減少による環境の変化と盗掘被害で、数を減らし続けているという。

 

2011.06.24 掲載

 

 

コメント: 31 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    山浦洋子 (水曜日, 10 8月 2016 12:20)

    たくさんの笹百合が綺麗ですねー。関東でも咲くといいのに。

  • #2

    HiroKen (水曜日, 10 8月 2016 14:02)

    ササユリはとても清楚な印象の美しいユリですね。
    残念ながら関東にはいませんが、その代わり(?)関東にはヤマユリがいます。

  • #3

    笹百合 (月曜日, 15 5月 2017 22:58)

    子供の頃父の実家の山でササユリを採って学校に飾ったのが今でも懐かしく、私は、花が大好きですがササユリは世界一綺麗だと、思います

  • #4

    Ken (火曜日, 16 5月 2017 03:42)

    ササユリはその立ち姿や色合いに気品があるので、お好きな方がとても多いのだと思います。2016年度上期に、当サイトの中で一番ご訪問者が多かったのは、このページでした。

  • #5

    ゆき (土曜日, 17 6月 2017 18:27)

    こんばんは、hiroさん、Kenさん、ササユリ、淡いピンクで、気品が、あって、美しいですね、ヒメサユリやヤマユリ、美しい姿と強い芳香、古墳群の時代から、悠久の時を生きてきたのでしょうね、後世に、大切に、保護されて、見ることができたなら、嬉しいですね。hiroさん、Kenさん、ササユリもまた、香りが、よいのでしょうか?ヤマユリは、離れた場所からでも、わかるくらい香りが、強いですね。

  • #6

    Ken (土曜日, 17 6月 2017 21:43)

    ゆきさん、こんばんは!
    ササユリもとてもよい香りがしますが、ヤマユリのように強くは香りません。ヤマユリは近くにあれば、姿が見えなくても香りでわかるほど強い香りを発しますが、ササユリはそれほど強い香りではなかったと思います。控えめですが、優しい香りだったと思います。ササユリやヒメサユリが元気に咲くことができる環境が、いつまでも残ってほしいですね。

  • #7

    ゆき (日曜日, 18 6月 2017 06:10)

    おはようございます、Kenさん、ササユリの香り、優しい感じのでしたか、その場で、見て体感しなければ、えれない知識、ありがとうございます。爽やかな、ササユリたちの住む場合、訪れたいです。

  • #8

    Ken (日曜日, 18 6月 2017 22:45)

    ゆきさん、こんばんは。ササユリ、ぜひ見ていただきたいです。もし気が向きましたら、「ごあいさつ」のページのメッセージ送信欄からメールをお送りいただけると、ありがたいです。

  • #9

    みきお (金曜日, 30 6月 2017 18:37)

    こんにちは!
    ササユリ、こちら関東では中々見る事が出来ませんが、今の時期にこの花の写真を見るとあの香りを思い出します。
    田舎では、香蘭花と呼んでいました。
    子供の頃には沢山咲いていて、良く採りに行っていました。
    花の蜜を舐めたりして、今思うとなんと贅沢なことをしていたのでしょう!

  • #10

    Ken (金曜日, 30 6月 2017 20:40)

    とても香りが良い花なので、そのように呼ばれていたのでしょうね。
    昔のようにたくさん咲くような環境に戻せたたら、どんなに素晴らしいかと思います。

  • #11

    44111 (木曜日, 17 8月 2017 08:40)

    初めまして�
    高砂百合を調べていて、ここに来ました❗ササユリの北限が、新潟県・妙高市だと知ってビックリしました。私が住んでいる所が、その妙高市・斐太地区なんです。ここに載っている写真が、古墳郡の中だと書いて有ったので、もしかしたら【斐太歴史の里】での撮影なのかと思いました。ここは、上杉謙信の養子・長尾影虎が自刃した最後の場合、鮫ヶ尾城が有る所です。

  • #12

    Ken (金曜日, 18 8月 2017 03:32)

    コメントをありがとうございました。ササユリの自生地近くにお住まいなのですね!
    撮影場所は、斐太歴史の里ではありませんが、そう遠くない場所でした。

  • #13

    小栗です! (金曜日, 24 8月 2018 17:34)

    笹百合は、百合の中では最高です。画家の伊藤深水の絵の中の女性を思わせるようで、気品が有り色っぽくてほのかな上品香りで素敵です。飛騨の山深い所にひっそりと咲いていました!

  • #14

    Ken (金曜日, 24 8月 2018 18:21)

    コメントをありがとうございます。深山で見られたササユリは、さぞかし美しかったことでしょうね。画家の伊東深水さんは知りませんでしたが、ネットで調べて素晴らしい美人画をたくさん描かれた方とわかりました。朝丘雪路のお父さんだということも初めて知りました。

  • #15

    enju (土曜日, 01 6月 2019 22:54)

    初めまして
    新潟県十日町市在住です。
    近くの山をうろついては植物の写真(一眼ではありませんが)を撮るのが楽しみです。
    先日、津南の山でササユリらしき蕾を見つけました。この辺りはヤマユリは多いですが後はコオニユリ位
    ササユリの分布を調べていてこちらに辿り着いた次第です。
    今日また見に行きましたが、まだまだ咲きそうにありません。間違いでは無いと思いますが、花を見るまで通ってしまいそうです。

  • #16

    Ken (日曜日, 02 6月 2019 16:18)

    enjuさん、コメントをありがとうございます。十日町市ご在住なのですね。
    十日町市は、2014年の花さんぽのときに泊まりました! 蛇口から日本酒が出てくる料理屋さんや、朝食にノドグロを出してくれるホテルなど、楽しい思い出でいっぱいです。 津南高原産の完熟トマトジュースは、今でも私たちのNo.1トマトジュースです。
    一眼レフではなくても、植物の撮影は十分楽しめると思います。 大きく重たいカメラを持たない分、フットワークも良くなりますし、より楽しめますね。
    十日町市にもササユリが咲くかも知れないのですね。もしかすると、北限に近いのかも知れませんね。ぜひ開花した花を確かめてみて下さい。

  • #17

    enju (金曜日, 14 6月 2019 21:14)

    こんばんは(^^)

    前回コメントさせて頂きましたササユリ
    今日、やっと花を確認出来ました。
    開花株は4本、蕾を3本、葉だけの若いもの数本、道沿いだけで薮には入っていませんので、もっとあるのでしょうね。

    上品な薄ピンク、本当に可憐な百合だと( ´艸`)
    写真をご覧いただけないのが残念です。

  • #18

    Ken (土曜日, 15 6月 2019 00:27)

    enjuさん、こんばんは。
    ご報告をありがとうございます。 ササユリと確認できて、よかったですね! 貴重で美しい花を咲かせる植物ですから、そのお山でずっと生き続けてほしいですね。
    写真を拝見できないのが残念です。

  • #19

    enju (日曜日, 16 6月 2019 21:34)

    こんばんは(^^)

    とても厚かましくて・・・迷いましたが、
    写真を見て頂く手段を思いつきました。

    Green Snapという植物関係のアプリに参加しております。
    enjuというユーザー名で検索して頂ければハチワレ猫の写真で出てきます。

    今日1枚だけですがupしました。
    お時間が取れましたら覗いてやって下さいませm(_ _)m

  • #20

    Ken (日曜日, 16 6月 2019 22:05)

    enjuさん、こんばんは。
    Green Snapでお写真を拝見しました。間違いなくササユリですね!大輪の花を咲かせた、立派なササユリだと思います。葉がササに似ている点もよく写り込んでいますね。よいものを見させていただきました。ありがとうございます。

  • #21

    武上 スミ子 (水曜日, 28 8月 2019 22:09)

    自然が好きで山行きもしていました。 山の登山道で見るササユリは とても綺麗です 疲れてもあの美しさに元気を 沢山もらえます。将来の自然を好きになる子供達のために残して欲しいと願っています。

  • #22

    Ken (木曜日, 29 8月 2019 19:29)

    山でササユリに出会うと、その清楚な姿にほっとさせられますね。子供たちにも、孫たちにも、そのまた先のひ孫たちにも見てもらいたい花ですね。

  • #23

    のなっちゃん (土曜日, 30 5月 2020 20:16)

    25、6年前から、ササユリに魅せられています。植物園ではみましたが、自生には出会っていません。
    土曜日午後、丹波地方を、車で走り回って探し回りましたが、会えませんでした
    林の中、優しく揺れるササユリにあいたいのです。
    兵庫近辺の自生地教えて下さい。

  • #24

    のなっちゃん (土曜日, 30 5月 2020 20:22)

    十日町にもササユリ自生地あるのですか?
    昨年、十日町の知人から、ヤマユリをたくさん生けている写真を送ってくれました。ササユリもあるならば、訪ねたいです。

  • #25

    Ken (土曜日, 30 5月 2020 20:46)

    当方は関東在住ですので、兵庫近辺の自生地は知りませんし、知っていたとしても、当サイトのポリシーに則り、お教えできません。このページも含め全ページの一番下にある赤い文字の注意書きを読んで下さい。ネット上には情報があるかも知れないので、ご自身でお調べ下さい。十日町には咲くという情報を、読者の方からいただいたことがあります。

  • #26

    のなっちゃん (月曜日, 01 6月 2020 08:11)

    ごめんなさい
    そうです、自生地をしらせたならば、
    盗掘になっちゃいます
    他の山野草で、地元の人でさえ、
    そんな花、わざわざみに来るのですか?
    いっぱい咲いてます
    と、言われた自生地が、花のブームになり、観光化され、守られる一方で、荒らされていました。
    ご指摘、ありがとうございました

  • #27

    Ken (月曜日, 01 6月 2020 20:13)

    ご理解いただきまして、ありがとうございました。

  • #28

    ツーさんです (木曜日, 11 6月 2020 16:41)

    ササユリ綺麗ですよね
    我が家の裏山にも去年100本程今年は残念50本位しか咲きませんでした
    猪が掘って食べたのでしょうか
    毎年頑張って草刈りし綺麗に
    咲くのを楽しみにしています

  • #29

    Ken (金曜日, 12 6月 2020 02:54)

    ササユリは本当に清楚な花で、美しいですね。裏山にそんなにたくさん咲くとは、なんとも羨ましい環境ですね。
    >猪が掘って食べたのでしょうか
    十分考えられることだと思います。特に近年、各地で大きな被害が報告されているようです。
    草刈りは大変な重労働だと思います。それなのに、残念なことですね。イノシシも生きるために必死なのでしょうが... とても難しい問題ですね。

  • #30

    ろんろん (金曜日, 26 3月 2021 19:01)

    「花笑む」という言葉の起源を探していたら、「花笑む・花笑みという言葉には、百合の花が咲く様という意味があります。日本では、古来から草深い野に咲くものもあり、どこからともなく良い香りが漂い、その香りに導かれて近付くと美しい百合が咲いているということもあり、そのため、昔から百合は傍らにそっと佇む美女に例えられてきました。特に笹ゆりは、細い茎の割りに大ぶりの花を咲かせるのが特徴です。そのため、笹ゆりが風に揺れる姿は、微笑む美女を思わせるのです。」とあり、「どんな百合?」と思い、こちらのサイトを訪れました。
    なかなかの美女ですね。眼福です。ありがとうございました。

  • #31

    Ken (金曜日, 26 3月 2021 23:47)

    「花笑む」という言葉は聞いたことがある気がしますが、深く意味を知りませんでした。大変勉強になりました。ありがとうございます。今後どこかでこっそり使ってみようと思いました。