火球

 

 火球を目撃し、録画もしちゃいました!

 火球(かきゅう、fireball)とは、明るい流れ星のことです。 普通の流れ星より、ずっと明るい。 星の明るさは等級で表しますが、一般に -3 〜 -4等級よりも明るい流星を火球と呼ぶそうです。 等級は暗いほど数字が大きく、0等級より明るい星はマイナスで表現します。 ちなみに金星の一番明るいときが -4.7等、満月が -12.7。

今回見ることができた火球は、金星どころではない明るさでしたが、さて何等級であったのか? 天体観測はまったくの素人なのでわかりません。 まずはビデオをご覧ください。

 

(動画再生後に表示されるサムネールは、Googleが選んだもので当サイトと無関係)

 

 2016年2月16日、時間は19:03:52。 会社から車で帰宅途中、頭上を後方から前方にすっ飛んでいく光が見えた! 「なんじゃこりゃあ!」と思いましたがすぐに消えてしまいました。 願い事をする間もありませんでした。 白色で、明滅し、同じく白色の火花のように見える細かな光をまき散らす瞬間もありました。

 

 撮影は、車のドライブレコーダーです。 ドライブレコーダーは、運転中は自動で録画し続けるので、そこに記録されていたものです。 なので、1行目の「録画もしちゃいました!」は間違ってますね。 車の前方の景色は、自動録画されていて当然でした。

 

 ドライブレコーダーは、万一の事故などのときの映像記録を残す目的の装置ですから、ものすごい広角レンズがついているのです。 すごく広い範囲が撮影できるのですが、その分、肉眼での見た目よりはるかに小さく写るのです。 このため今回の火球も非常に小さな光の点が移動しているだけのようにも見え、ちょっと残念です。

画面の一部を切り出して拡大し、スロー再生したものも作りましたが、これでも小さな画面では、見えにくいかも知れませんね...。 肉眼で見た驚きは伝わらないかも知れません。

 

 さてこの火球、ネット上で調べたら、関東一円で目撃されています。 長野・神奈川・東京・千葉・埼玉・茨城の各県、そして群馬県も。 時間もドンピシャ一致しているので、間違いないですね。 輝いたのは、きっとわずか数秒。 こんなに広い範囲で目撃されたということは、非常に高い位置で燃焼したのでしょうね。

 

 火球は、17年位前?の獅子座流星群のときに、初めてみました。 もっととてつもない明るさの火球でした。 暗い山中を探して観測したのですが、「あ、流れ星来た」と思った瞬間、スゴイ光に包まれました。 一瞬でしたが、満月どころではない明るさでした。 眩しいと感じ、誰かが近くでカメラのフラッシュを焚いたのだと思ったほどの強烈な光でした。 流れ星は爆発的に光って消えて、後に小さな丸っこい雲を作りました。 ものすごい高高度にある雲のように感じました。 やがて雲はゆっくりとたなびくように形を変え、Vの字形になりました。

 

 娘と山中で見たこの火球は、忘れがたい思い出です。 ちょうどその頃初めて自宅用のパソコンを購入したのですが、初めて作るメールアドレスは、獅子座流星群にちなんだものにしました。

 

 流れ星はたまに見ることができますが、火球はなかなか見ることはできないと感じます。 今回はたまたまですが動画の撮影もできて、とても運がよかったです。 何かイイコトあるかな?

 

2016.02.18 掲載

 

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