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 6月15日(水)   新潟・信州 花さんぽ(2)

 

斑尾高原での朝は爽やかに起床☆

てくてくさんでの朝食も美味しく、

しっかりいただきました。

 

写真1
写真1

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さあ今日は北信州めぐりよ~

まずは、第一目的地の高原の池に向かいます。

途中車の中からまたもや発見!

小さな沢の淵に薄ブルーのチョウジソウが見えた!

Kenがぐい~んと車をバックさせた。

「ほうらー間違いないでしょ、チョウジソウだ」

よく見つけたね~とKenは感心していますが、

花花モード全開なので見逃さんわ~

 

写真2 チョウジソウ (丁字草) キョウチクトウ科
写真2 チョウジソウ (丁字草) キョウチクトウ科
写真3 チョウジソウ
写真3 チョウジソウ

 

路肩に車を止めて二人でシャカシャカ撮影していると・・

朝のお散歩帰りのおばあちゃんがてくてくと寄ってきた。

「何を撮ってるんだい」

「チョウジソウが咲いていたので写真とってます」

チョウジソウをご存知なかったようで・・

単なる身近な草感覚のようです。

自生している場所は少ない花ですよ~と話したら・・

全く悪びる気持ちでなく、

「ひとつ持って行ったらいいよ」と・・

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自然の花を採って育てないし、写真で充分だと話しました。

ここの自然を好んで咲いているのだと・・

「大事にして周りの草も刈っておかにゃ~いかんな」と

かわいいおばあちゃんでした~

近くにセンダイハギらしき花も・・

 

写真4 センダイハギ (先代萩) マメ科
写真4 センダイハギ (先代萩) マメ科

 

朝からいい感じで花に出逢えました。

目的地の高原はブナの森がとても静寂で素晴らしい。

森の中の池に着いた。一部が人工的な池ですが、まわりは

広い湿地になっています。

タニウツギが盛んで、このあたりは多いです。

春の花が沢山咲いている。

 

写真5 高原の池
写真5 高原の池
写真6 タニウツギ (谷空木) スイカズラ科
写真6 タニウツギ (谷空木) スイカズラ科

 

おや~モリアオガエルの卵がぶわぶわ木にぶら下がっているぞー

ケロヨンがいっぱいいる!

ケロヨンのモデルはモリアオガエルだったんだな~

恋の季節オスがメスを巡っての争奪戦だ。

一匹に何匹も狙いをつけているぞー枝で待機しているのもいる~

モテモテめすっこだ~

しばし二人でケロヨンの行動に夢中になって観察タイム。

小さな生き残った池の中にはイモリ?サンショウウオなの?

いっぱいウヨウヨと泳いでいました。

Kenは動画撮影も始めた。

花はスミレ サワオグルマ ミツガシワ ムラサキサギゴケなど

 

写真7 モリアオガエルの卵。 見えませんが葉に隠れてたくさんのモリアオガエルが。
写真7 モリアオガエルの卵。 見えませんが葉に隠れてたくさんのモリアオガエルが。
写真8 クイズです! 何匹のモリアオガエルが写っているでしょう?(答えは末尾に)
写真8 クイズです! 何匹のモリアオガエルが写っているでしょう?(答えは末尾に)

スミレ

写真9 スミレ (菫) スミレ科 ミヤマスミレ類
写真9 スミレ (菫) スミレ科 ミヤマスミレ類

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写真10 サワオグルマ (沢小車) キク科 キオン属
写真10 サワオグルマ (沢小車) キク科 キオン属
写真11 ミツガシワ  (三つ柏)ミツガシワ科 ミツガシワ属
写真11 ミツガシワ (三つ柏)ミツガシワ科 ミツガシワ属
写真12 ムラサキサギゴケ (紫鷺苔) ハエドクソウ科
写真12 ムラサキサギゴケ (紫鷺苔) ハエドクソウ科

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お次は更に高地にある池へ・・

まだ残雪があるね。

花はおもにオオイワカガミ ツルシキミ

ピンクが濃いのやら薄ピンクやらで個性があって楽しい。

池の周りをぐるっと一周した。

オオイワカガミの歓迎が嬉しかった。

でも・・見たかったナベクラザゼンソウは残雪の下のようだ。

 

写真13
写真13
写真14 オオイワカガミ (大岩鏡) イワウメ科 イワカガミ属
写真14 オオイワカガミ (大岩鏡) イワウメ科 イワカガミ属
写真15 オオイワカガミ
写真15 オオイワカガミ

 

道路に戻るとなにやら長〜い柄の大きな網を持ち

木の枝をユサユサさせている若者が・・

う~ん怪しいぞ!

近くにいた登山者が何を捕っているのか尋ねていた、

「ルリクワガタです」と言っている。

むむー危険な香りだー

急いで近づき奴の捕獲したものを見てみた。

小さな試験管状のガラスケースにクワガタがびっしり!!

コルクで栓をした。

声をかけたおじさんが、「空気穴がなくちゃだめじゃないのか」

そう尋ねると「殺すんです、標本にするから」

Hiro怒りモードゲージが上昇した!!!

なんだと~!しゃーしゃーと「殺す」なんて、

一匹に二匹の話じゃない、何十匹も!許せん!

これは個人レベルの昆虫採集の域ははるかに越えている、

標本にして高値で売るんだろうがー

 

「森は虫もいるから成り立っているんだからこれ以上殺さないで、

可愛そうだ」と怒りを抑え気味に伝えたが・・

全く無視です。

いっぱいいるんだからいいよなと、おじさんは間違った

フォローをしたが、そういう問題じゃないんだよ!

止めてあった車は群馬ナンバー「珍友会」と書いてある。

こいつらきっとクワガタハンターだ。

こういった連中を叱る大人がいないから、

楽して儲けようとする安直な若者が生まれるんだ。

こうやって誰しもが虫をお構いなしに捕っていったら、

絶滅してしまうのです。

花も蝶もクワガタも・・

毎回行く先々でこんなことを目撃するのは、

もう嫌ですー 厳しい罰則を作って~!

 

写真16 クワガタハンターの車
写真16 クワガタハンターの車

 

気分ダウンしたところで、車に戻ると・・

この付近に精通したような感じのご夫婦に出会った。

ルリクワガタハンターのお話をすると、

「ここは捕ってはだめなんだよ」と呆れていた。

ちょいとお話も盛り上がって、ナベクラザゼンソウ

見ることができなかったことを話すと、なんと今咲いている

場所を教えてくださった!

なんてラッキーなんでしょうか。とてもありがたいです!

.

急いで自生地に向かうことにした。

移動し、登山道を30分歩き小さな湿地にたどり着くと・・

そこにナベクラザゼンソウが咲いていた!

花が近くで見れるのは2〜3株

もっとありましたが、湿地に入っていかないと見れない~

踏み荒らしてしまう恐れがあるので、

登山道から観察できる花だけ撮影しました。

 

大きな葉と一緒に花も咲き出す。

これをヒメザゼンソウとしていたのは、ちょっと疑問だ。

明らかに咲き方も、咲く季節も違うのにね。

ナベちゃん見れたぞ~バンザイ!

教えてくださったおじさま本当にありがとうございました。

残雪もありましたが、足跡がなかったので私たちが一番乗り

だったみたい。

ナベちゃんありがとうね!

 

写真17
写真17
写真18 ナベクラザゼンソウ (鍋倉座禅草) サトイモ科
写真18 ナベクラザゼンソウ (鍋倉座禅草) サトイモ科
写真19 ナベクラザゼンソウ
写真19 ナベクラザゼンソウ

 

さて・・まだまだ花さんぽ行くぞ!

ここから約1時間はかかる暗くなる前にいかなくちゃ~

お昼を食べ損ねた・・笹団子しか食べてないが・・いいっか!

峠を越してナビはとんでもなく狭い通行止めの道を行けと言う~

私はいや~な予感がした。

通行止めの看板があるけれど、ゲートが半分開けて通行している

様子はあるが・・なんだか危険な気持ちがぬぐえない。

Kenはこれしかないような口ぶりで、他は遠回りだと言い出す。

なんとか強行突破したい様子だ。

絶対に嫌だと私は言い張った。

しぶしぶKenは道を戻って、近くにあった案内所で道の様子を

聞くというのだ。

私はふてっていたので、車から降りなかった。

 

案内所の話しでは、なんとか通ることは出来るが狭く急勾配で、

落石が非常に多く石に乗り上げたら谷にまっさかさまに落ちると・・

ひえ~っ! ほれみろ~やっぱり命がけの道じゃないか!

急がば回れだろーよ~わたしゃ間違っちゃいなかったんだー

今後嫌な予感がするときは、絶対にKenの言うことは聞かないと

固く決めた。

遠回りにもならず、まともな道で無事に下れた。ほ~っ

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ヤマユリやヒメサユリは見たことあるけれど、

ササユリは見ていない。

西に行かなきゃ見れない花だと思っていたら、

長野が北限の場所を教えていただいた。

 

現地はのどかな古墳群

ここに咲くんだね~

なんだかいい環境だな。

この風景に癒される~

 

写真20
写真20

 

先に来ていた男性が一人、ギンリョウソウを撮影していた。

いいところですね~と声をかけて、

ササユリを見に来たとお伝えした。

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ぽつぽつとササユリが咲いていた。

薄ピンクだね~

少し歩いて丘に上にはもっと沢山見事に咲いていました。

ツルアリドウシも沢山咲いていましたよ~かっわいいね。

あ~ここは気持ちいいよー空気もうまい!

見たかった花は、ミズタビラコ一つ残して全部制覇できたね。

感激の一日花さんぽとなりました。

 

写真21 ツルアリドオシ (蔓蟻通し) アカネ科
写真21 ツルアリドオシ (蔓蟻通し) アカネ科
写真22 ツルアリドオシ 花冠は通常4裂するが、ここのは5裂だ
写真22 ツルアリドオシ 花冠は通常4裂するが、ここのは5裂だ
写真23 ササユリ (笹百合) ユリ科 ユリ属
写真23 ササユリ (笹百合) ユリ科 ユリ属
写真24 ササユリ
写真24 ササユリ
写真25 ササユリ
写真25 ササユリ

 

またまた斑尾のてくてくさんに戻って、

さば~んとお風呂に入り、二日目の夕食を楽しみました。

今夜は毛ガニ付きよー☆お腹いっぱいだ~

 

大大大満足の一日

北信州の花さんぽ ホッシーさんに各地情報を教えて頂き

心より感謝致します。ありがとうございました。

 

 

明日は帰りながらの花さんぽです。

こんなに長い日記になってしまった~

疲れて読む方なんていないんじゃないかな・・

最後まで見てくださった方、本当にありがとうございます。

 

コメント: 2 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    かのん (日曜日, 19 6月 2011 21:43)

    わー!今日もてんこ盛りの花三昧^^
    楽しくて、あっという間に読んでしまいました~

    高原の花にモリアオガエル!

    クワガタハンター(死刑!!)にナベクラザゼンソウ!

    道論争(笑)に見事なササユリ!

    極め付きは、美味しいものだけ並んでいる夕食!

    私たちも2泊で東北の温泉に行ってきましたが、食事がワンパターンで全然美味しくなかったです。
    温泉は好きなのですが、美味しいものだけ食べたいです。

    ところでモリアオガエルってメスの卵に雄が群がって、勝手気ままに受精させるのでしょうか?

    調べたのですがちょっと分からなかったので^^

  • #2

    hanasanpo (日曜日, 19 6月 2011 23:56)

    へんてこ夫婦はけんかしながら~
    けらけら笑いながら~ぶーたれながらと、
    花さんぽしております~

    クワガタハンター死刑!こまわり君みたいでナイス☆
    腹立たしい若造です。許せませんね。

    東北のお食事はいまいちでしたか・・
    せっかくお金と時間かけていくのだから、
    自分で作るよりもグレードの高い食事を楽しみたいですよね~

    ケロヨンは正確な実態は私も調べが甘いのですよー
    大体メスに2~5匹は群がるようです。
    メスのお腹は卵とお水を大量に含んでいるそうです。
    オスのおしっこもはいっているため、アンモニア成分が泡々にするようですよ~驚いた~
    これ以上の開発がされないことを望みます。
    ケロヨンを守るために・・

クイズの答えは「9匹」でした。②と⑨がちょっとわかりにくいですね。
クイズの答えは「9匹」でした。②と⑨がちょっとわかりにくいですね。

 

このシーンの動画を追加しました。よろしかったら見てください。

(20011.07.05追加)

 

 

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