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. 2019年5月4日(土)    幻の花

 

このページは2019年5月に作成し、1年後の2020年5月2日に

加筆・修正して公開したものです。

この花の情報を下さった方が「公開は1年後に」と要望されたので、

リアルタイムの公開はしなかったのです。

 

お花は、カッコソウ

「一度は見たい花」のひとつに挙げるお花好きも多いのでは?

咲くお山はいつものように書きませんが、ご存知の方は多いと思います。

 

群生するカッコソウ(野生種)  2019.05.04
群生するカッコソウ(野生種)  2019.05.04

 

今回この山を深く愛し、生息している植物を足繁く通って見守り続け、

調査しているスペシャリストの方との繋がりが持てました。

別の花を見たいと思い、問い合わせてみたところ、

HiroKenからだと知って驚かれていました。

当HPをご覧いただいており、花調べの参考にして下さっているそうです。

 

私たちの花に対する姿勢や想いを受け止めて頂いて、

野生のカッコソウの咲く場所の情報をいただけることになりました。

真面目に花に向き合ってきて良かったと、感激してしまいました。

 

自生地到着の直前に、雹も交じる叩きつけるような雷雨があったので、ややうなだれてしまっている
自生地到着の直前に、雹も交じる叩きつけるような雷雨があったので、ややうなだれてしまっている

 

カッコソウのお山は実家からもそう遠からず、

またかつてここの県民であったため、この山に登っています。

当初より、この花について調べておりました。

花の百名山の一つでもあり、田中澄江さんの著書も読んでおりました。

美しい花であることから、とっくの昔にごっそり盗掘されまくった。

誰もが見られる場所には、もう野生の花はないのです。

地元の町では、カッコソウの危機となり、この山に植え戻しをしました。

 

それをわかった上で、10年以上前に植栽の花を見ました。

まだ簡単なカメラでしたので、よい写真はありません。

また植えたものと知っていたので、心躍らなかったというのが本音です。

 

どこかにひっそり野生のものが咲いているんだろうなと思っていました。

しかし・・どかどか道なき道を探るほどの体力もないし、

そこまでの野心も持っておりませんので、生涯、野生のカッコソウを

見ることはないねと、完全に諦めていたのです。

私たちにとっては、野生のカッコソウは「幻の花」でした。

 

カッコソウ (勝紅草) サクラソウ科 サクラソウ属 絶滅危惧1A類 2019.05.04
カッコソウ (勝紅草) サクラソウ科 サクラソウ属 絶滅危惧1A類 2019.05.04

 

それが、「幻の花」ではなくなりました。

野生のカッコソウが、目の前に咲いていました。

私はなんだか不思議な気持ちになったのと、

なんて力強く、美しく、誇らしげに咲いているんだと感動してしまいました。

胸にずーんと突き上げられてしまうような輝きがある☆

 

『私たちの仲間は多くは、頭の黒い怪物に連れていかれてしまった、

鹿にも食べられてしまったの、でもこの山でなきゃだめなの、

この山でずーっと花を咲かせたいだけなの』

そうカッコソウに告げられた気持ちになりました。

 

カッコソウ あれほどの豪雨の直後なのに... 野生種のたくましさも感じた
あれほどの豪雨の直後なのに... 野生種のたくましさも感じた

 

この山を愛して止まない、情報を下さった方には、

深く深く感謝申し上げます。

信頼してくださり、本当にありがとうございました。

 

図鑑の解説にもありますが、

花冠は紅紫色、花喉部は濃赤褐色となっています。

萼から出始めの花の部分、その色に私は猛烈にときめいてしまいました。

赤や紫・橙色その混じりあったような色合がたまらなく美し過ぎる。

自然に咲く花の美の極みだって思いました。

 

カッコソウの野生種 今年(2020年)の再訪を楽しみにしていたが、緊急事態宣言下ではそれは叶わない
今年(2020年)の再訪を楽しみにしていたが、緊急事態宣言下ではそれは叶わない

 

世界でここだけにしか咲かない、カッコソウ。

この花を愛でるためには、そっとここに咲かせるだけの事だ。

なにも難しいことなどいらない。

自然が好きだ山が好きだ花が好きだというのなら、

永遠に咲き続けられるように大切に見守ろう。

幼稚園児や小学生だって言って聞かせたらわかることだ。

この山の自然の保全に尽力されている方々に感謝申し上げます。

 

コロナウィルスの影響により、現在は登山禁止です。

 

 

2020.05.02 掲載

 

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    じび (日曜日, 03 5月 2020 09:11)

    初めまして。いつも楽しく拝見しています。
    カッコウソウ咲く山には年に数回登りに行きます。保護柵の中のお花を見れるだけで満足でしたが、この山の何処かにこんなに自生のカッコウソウが咲いてると思うだけでとても嬉しいです。
    この山や花を守って下さってる方々に登る度に感謝の気持ちでいっぱいになります。
    今年はカッコウソウ咲く時期には行けないのでレポを何度も何度も見返してニコニコしてしまいました。
    一日も早く平穏な日常が戻り、お花散歩を心置きなく楽しめますように�

  • #2

    Hiro (日曜日, 03 5月 2020 09:57)

    じびさま
    いつもご覧いただきありがとうございます。
    コメントいただいたのは、初めてだったでしょうか。
    年に数回も登られていらっしゃるのですね。
    この山のベテランさんですね!
    花の多い、いい山だと思います。
    ここにしか咲かないカッコソウの不思議、
    神秘的な花ゆえに盗掘が絶えなかったことが悲しいです。
    誰もが見られる登山道に咲いていたら、どんなにワクワクしたことか。
    今はシカの食害も問題のようです。
    地元の方々の懸命な努力を感じています。
    守らなきゃいけない大事なものだと認識しない地域も多いですから。
    また登山をゆっくり楽しめるようになったら、
    お山の状況などお知らせ下さい。