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. 5月2日(木)    寂しくなった里山

 

お天気が不安定なので、しばしお休みしておりましたが、

今日は久し振りの里山にお出かけしてみました。

 

気軽に歩けるとても気持ちのよい里山です。

えーと、たくさん絡まっていたハンショウヅルは・・

ない! なくなっている!

絡みついていた木を、ばっさりと切ってしまったようだ。

ありゃりゃー さびしい~

 

よーく見てみると根は残ったようで、下の方でツルを伸ばしていた。

蕾が、たったひとつありました。

しかもちっこい。やはり花が遅い感じね。

またぐんぐんと成長して欲しいものです。

 

見上げて撮影していたハンショウヅルは、足元でこんなに小さくなっていた
見上げて撮影していたハンショウヅルは、足元でこんなに小さくなっていた
花もたった1個、しかも小さめ。 開花前の状態。 やはり花が遅い。
花もたった1個、しかも小さめ。 開花前の状態。 やはり花が遅い。

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ここもかなりの数のキンランが咲いていたはずなんですが・・

非常に少ない様子。

しかも私たちの街よりも、花は遅れているみたいだね。

標高差は100mもないのに、やはり低くてもお山だからかな?

ぱらぱらと咲いていた場所には、1株もなし。

わっさわっさと咲いていた場所で、やっと数株あった。

 

キンランは今年は数を減らしていた。特にササが勢力を増した場所はなかった
キンランは今年は数を減らしていた。特にササが勢力を増した場所はなかった
キンランの開花時期もやや遅れているようだ
キンランの開花時期もやや遅れているようだ

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ギンランも咲いていましたが、

これまた数え切れるほどしかありません。

ササバギンランは数はありましたが、まだ咲き始め。

 

ギンランの数は少なく、個体も小さい
ギンランの数は少なく、個体も小さい
ササバギンランは数はあった。 開花は遅い
ササバギンランは数はあった。 開花は遅い

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湿気った場所にはタマノカンアオイ

保護のためなのか、ロープが張られるようになってしまいました。

撮影できる花は一株しかないので、

2つの花を付けたタマチャン撮影しました。

 

タマノカンアオイ(多摩の寒葵) ウマノスズクサ科 カンアオイ属 2つだけ花をつけていた
タマノカンアオイ(多摩の寒葵) ウマノスズクサ科 カンアオイ属 2つだけ花をつけていた
タマノカンアオイ  アップで見るとなかなか迫力があるお顔です!
タマノカンアオイ  アップで見るとなかなか迫力があるお顔です!

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以前初めてここでジュウニキランソウを見つけたのですが、

今回は発見できず・・

ジュウニヒトエがごっぞりまとまった株があったので、

いいモデルさんになってくれました。

以前はピンク色タイプもいたのですが、これまた見つからず。

 

ジュウニヒトエ (十二単) シソ科 キランソウ属  たくさんまとまって咲いていた
ジュウニヒトエ (十二単) シソ科 キランソウ属  たくさんまとまって咲いていた
ミヤマセセリ* が何度も訪花して盛んに吸蜜していた
ミヤマセセリ* が何度も訪花して盛んに吸蜜していた

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ここでしか見ていない花。

クチナシグサが残り花を咲かせていてくれました。

とても小さな花なので、見つけるのが困難な花です。

関東以西に咲くようですが、見つけにくいんでしょうね、

まだ他の地で出会ったことがない。 

 

クチナシグサ (梔子草) ハマウツボ科 クチナシグサ属  白色で、わずかに赤みを帯びた花を咲かせる
クチナシグサ (梔子草) ハマウツボ科 クチナシグサ属  白色で、わずかに赤みを帯びた花を咲かせる
クチナシグサには、カガリビソウ(篝火草)の別名があります
クチナシグサには、カガリビソウ(篝火草)の別名があります

 

小さいけれど、とても美しくて清楚なお花です。

萼に包まれた果実の形が、クチナシの果実に似ているから付いたお名前。

別名はカガリビソウというのですが、

赤い若葉が、かがり火のようだからだそうです。

なんだか、カガリビソウの方が魅力的な感じがしますね。

 

クチナシグサの花 花冠の長さは10mmほど
クチナシグサの花 花冠の長さは10mmほど
クチナシグサの花の上唇は2裂する。下唇は3裂し、中裂片の奥に黄色の隆起が2個ある
花の上唇は2裂する。下唇は3裂し、中裂片の奥に黄色の隆起が2個ある

 

ジュウニヒトエのそばで、途中で仕入れたレトロなサンドイッチ店の

サンドイッチランチにしました。

素朴で安心なサンドイッチだったので、美味しくいただきました。

鳥のさえずりが聞こえて、とてもにぎやかです。

平和なほのぼの里山で、リフレッシュできました。

 

以前やっとこさ、ここで1株見つけたエビネは消えました。

エビネは盗掘かも知れませんね。

楽しみにしていた人も多かったろうに・・

 

2014年5月に咲いていたエビネ
2014年5月に咲いていたエビネ

 

花は少なくなり、ちっと寂しい気持ちにもなりました。

ここを管理する自治体に予算があるのかわかりませんが、

無駄に大きな案内看板がどーんと、あちこちに作られていました。

そんなに必要なのかと疑問です。

ササを刈ってくれたほうが嬉しいなあ。

 

花が寂しくなってしまった里山でしたが、

てこてこと私たちにはちょうどいい里山歩きになりました。

 

 

*2020.03.19 「タテハチョウの仲間」を 「ミヤマセセリ」に修正。

      読者の方からご指摘があり、正しい名前がわかった。

 

コメント: 3 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    ゆき (水曜日, 08 5月 2019 13:22)

    こんにちは、hiroさん、Kenさん、ハンショウヅル、こちらでも、良く見かけるお花です、小豆色の蕾が、かわいいですね、十二単、ピンク色で、タテハチョウと一緒の写真素敵です、多摩カンアオイ、クチナシグサ、エビネラン、楽しみに、山を訪れて、のに咲く姿を見る事が、至福の喜び、盗掘する人の気持ちが、許せないです。

  • #2

    Hiro (水曜日, 08 5月 2019 17:41)

    ゆきさん
    こんにちは
    エビネは盗掘されたに違いありません。
    こうやって身近な花がなくなっていくんですね。
    気持ちのよい里山で、のんびり歩きしてきました。

  • #3

    Ken (水曜日, 08 5月 2019 21:17)

    ゆきさん。こんばんは。 ハンショウヅルは、そちらでも咲くのですね。 よく見かけるジュウニヒトエでも、よく見ると個性があり面白いです。 一つひとつの花の蜜は少ないのか、タテハチョウは何度も訪れて懸命に蜜を吸っていました。 身近な里山公園でも、十分楽しめましたよ。