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 6月3日(月)     笑顔がそこにあった


 

6月2日PM3:30 「ヘア・チーク」の予約時間だった・・

約束どおりに先生の元に向かいました。

少し早い到着だったけれど。

 

お父様が迎えてくださいました。

祭壇の先生はかっこいいスーツ姿で最高の笑顔・・

冗談じゃなかったんだね・・

本当に召されたんだ。

先生・・来たよ。

こんな再会だなんて・・

涙が止まらないよー。

 

 

相方もこの現実を目の当たりにして、

涙をこらえきれなくなっていた。

二人ともけんちゃん・・ダブルけんちゃんだった。

普段口数の少ない相方だけど、

先生とのふれあいは楽しみだったので、

いろんな話で花が咲いていたんだ。

髪に関する面倒な質問をKenがすると、

的確に納得のいく説明をしてくれた。

二人のけんちゃん髪質も似ているとも言っていたよね。

相方のことも尊敬のまなざしで見てくれていた。

相方は先生のこと大好きな人の一人だった。

足利に帰ったら、いい友達になってくれるのだと確信していた。

 

私は数年前から先生の苦悩を受け止めていた。

多くを語らずともわかっていた。

私が妻ならこうしてあげるのになあーって4月に話したね、

普通に平凡に暮らしたかったと先生は言った。

最近はすっかり涙もろくなってしまいましたって言ったね・・

家族のこと親のこと、同世代として直面する出来事を

報告し合っていた。

 

御両親は突然奪われた息子に無念さと途方に暮れてしまうと、

縁の下の力持ちになっていたお母さん・・

タオルの洗濯やら細かい仕事を手伝っていた。

決してお客様の前に出ることはなかった。

そんなお母さんの様子を毎回私は知っていた。

「先生・・お母さんのお陰で助かるね」

「お袋には感謝しています」

 

一度も顔を合わすことなかったお母さんでしたが、

「どちら様でしょうか」

名前を告げると「存じております」とうなずいた。

お客様の予約表をいつも見ていたそうです。

 

2時間も御両親とお話しをしていました。

「おやじとおふくろを頼みます」

そう先生に頼まれたようだと相方が言いました。

カットはしてもらえないけれど、

これからも実家に帰るときには、

先生の御両親の元にも向かおうと決めました。

先生が繋いでくれた新しい絆かもしれません。

 

プロ意識の高かった先生

頑張り過ぎて疲れすぎちゃったね

先に天国でゆっくりしていてね・・

自分の寿命まで全うして、私もいつかいくからね。

 

 

 

先生の聖地のお店は真っ暗だった

またいつか灯りが灯るかも知れない・・

そうしたら先生が導いてあげてよね。

 

泣きすぎたのと疲労が重なって、右目に雑菌が入って

お岩さんになっちゃったー

ドクターストップがかかりました。

目が開かない 顔面が痛い 微熱がある~

 

もうすぐ引越しをします。

頑張りすぎはいけないね~

落ち着いたら花さんぽ再開したいな。

 

特別に大好きであった人

私たち夫婦をずっと見てくれていた人

価値観の近い人

あなたの笑顔を抱きしめて生きていきます。

 

 

 

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