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. 6月9日(土)     ランちゃん参り

 

ずっと見たかった花の一つ。

昨年よりお願いしていた花友さんとご一緒に本日は花さんぽ。

福島のランをご案内いただきます。

約一年ぶりの再会です。

穏やかで優しい花友さんとの散策は楽しみです☆

 

福島も暑いですぞ!

車の車外温度計は30℃になっていましたあー

 

まずは本日のメインとなるランを探します。

1週間前に下見をして下さって、

開花を確認してくださっていた花友さん。

3人でかがみながらじっくりと花を探します。

先週開花していた花は終わっていました。

他にもあるはずと、じーーーっと目を凝らします。

 

おーーーあったああ!!

もう点のような花がやっと見つかりました☆

ムカゴサイシンです。

 

ムカゴサイシン (零余子細辛) ラン科 ムカゴサイシン属 20180609 福島県
ムカゴサイシン (零余子細辛) ラン科 ムカゴサイシン属 20180609 福島県
10株ほど見つかった。 高さは4〜7cm程度。 杉の落ち葉の中に生えていた
10株ほど見つかった。 高さは4〜7cm程度。 杉の落ち葉の中に生えていた

 

小さくて茶色の茎で探しにくいですが、

この花なんとも神秘なランです。

ぱーんとランらしく主張しない、半開きのような開花です。

でもでも・・マクロでみると赤紫色の斑点があり美しいではありませんかあー

しかもその斑点は毛というか結晶のような、

ちょっぴり美味しそうなあ・・

 

ムカゴサイシンの花はやや筒状で、ほとんど開きません。 側花弁はやや外側に反り返っていました
ムカゴサイシンの花はやや筒状で、ほとんど開きません。 側花弁はやや外側に反り返っていました
ムカゴサイシンの唇弁は3裂し、側裂片は基部付近で立ち上がり小さい。 唇弁内面に先鋭頭で紅紫色の毛状突起があった
唇弁は3裂し、側裂片は基部付近で立ち上がり小さい。 唇弁内面に先鋭頭で紅紫色の毛状突起があった
ムカゴサイシン この角度では奥の蕊柱も見える。 唇弁や側花弁の内面は、白色の領域も微細な網状突起が密生していた
この角度では奥の蕊柱も見える。 唇弁や側花弁の内面は、白色の領域も微細な網状突起が密生していた

 

五角形状のラン科らしからぬ葉を持つので、葉も見てみたいですね。

不思議ちゃんと神秘さを持ち合わせたムカゴサイシン

念願の花でした。貴重な花の一つです。

やっと見ることが出来て大感激です☆

 

続いてはお山をえっちら歩いていきます。

ぽっちゃり体型には、高温・高湿度はきびしー 汗だくです。

花友さんはすいすいーっと軽快な足取りでなので、

申し訳ないほどです・・

 

ものすごい数のマメヅタランが!  と思ったらマメヅタでした。 マメヅタにしても見事な大群生
ものすごい数のマメヅタランが!  と思ったらマメヅタでした。 マメヅタにしても見事な大群生

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えっさこらと、たどり着いた岩にはムギランが咲いていましたあ♡

今まで見たものは、終わったものや開花前ばかりでしたので、

やっとこさ綺麗に開いたムギちゃん見られました。

これまたちびっこの極小サイズ可愛らしい花です。

ぺろんちょ舌弁が愛嬌あるじゃないか。

 

ムギラン (麦蘭) ラン科 マメヅタラン属  花の長さは3mmほどしかない
ムギラン (麦蘭) ラン科 マメヅタラン属  花の長さは3mmほどしかない
ようやく開花したムギランの花を見ることができました。 葉の下の丸っこい部分は偽球茎です
ようやく開花したムギランの花を見ることができました。 葉の下の丸っこい部分は偽球茎です
ムギランは偽球茎の根本から短い花茎を出して極小の花を咲かせます
ムギランは偽球茎の根本から短い花茎を出して極小の花を咲かせます

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またこの近くではミツモリスミレというスミレが咲くそうです。

フイリフモトスミレとマキノスミレの交雑種。

葉っぱだけ確認しました。

ちょいとスミレにはうといので、知りませんでしたわ。

またお花の時期にも来て見たいです。

 

ミツモリスミレの葉 フイリフモトスミレの斑紋とマキノスミレの形状を併せ持つ
ミツモリスミレの葉 フイリフモトスミレの斑紋とマキノスミレの形状を併せ持つ

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続いてまた別な場所に移動します。

以前にも花友さんにご案内いただいた記憶もあって、

近い地域なんだなと風景を見て思い出しました。

えっさこらと急登りをして・・

ここの岩にいたのは・・マメヅタランちゃんです。

数年前、登山をして見られた花は数個。

今日はやや終盤ですが、たくさんの花が見られます。

それでも花数はぐっと減ってしまったそうです。

下を見ると急な崖なので要注意。

 

マメヅタランの見事な群生  これでもかなり少なくなってしまったとのこと
マメヅタランの見事な群生  これでもかなり少なくなってしまったとのこと
6年前にはこの岩を覆い尽くすほど勢いがあったそうです
6年前にはこの岩を覆い尽くすほど勢いがあったそうです

 

ぺろーんとされたような花で、ウッドペッカーと

私は呼んでいるのですけどね。

これまた愛らしいランですよ。

様々な方向に咲いて綺麗じゃあ~

マメヅタランに絡まれて眠りたいくらいだ。

こんな岩場で暮らすことを決めたランって、

うん!たくましくて凛々しい。

 

マメヅタラン 日当たり良好の場所はピークを過ぎていましたが、少し岩陰の部分はまだまだ花が元気で見頃でした
日当たり良好の場所はピークを過ぎていましたが、少し岩陰の部分はまだまだ花が元気で見頃でした

 

数は減ってきているようですが、ずっと咲き続けて欲しいです。

岩場なので、まん丸腹の相方が落ちないようにと祈るばかりでした。

だって・・ボールのように簡単に転がりそうなんですから。

もう~ボール腹を針で刺したろかあー

もし落ちたら間違いなくアウトとなる場所なので、

花友さんも冷や冷やものだったと思います・・

 

今年はやはり花が早い それでもフレッシュなマメヅタランを見ることができて大満足
今年はやはり花が早い それでもフレッシュなマメヅタランを見ることができて大満足

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福島に来たならヒトツボクロの花を見て帰りたいなという相方の要望に、

花友さんが応えてくださり、以前にも行った場所に向かいました。

福島では比較的多く自生があるそうです。

何度かほかの地域でも葉を見ていますが、

沢山あったという記憶がありません。

またいい写真がないので、撮り直しもしたいのですね。

 

薄暗い山道をずんずん下って・・

この辺りで見たような?と探しまくります。

相方が、あったーと指さしたのは、もう花が終わった状態のもの。

これはやはり今年は花が早いのうーとがっかりモードになっていたところ、

咲いています! と花友さんがベストな状態の2株を発見!流石です☆

ちょうど見頃のヒトツボクロちゃんです。

ちょいとやんちゃでキュートなランですね。

 

ヒトツボクロ (一つ黒子) ラン科 ヒトツボクロ属  根本に葉を一つつけます
ヒトツボクロ (一つ黒子) ラン科 ヒトツボクロ属  根本に葉を一つつけます

 

来た甲斐があったと念入りに撮影開始。

しかし・・この花も撮影が難しいぞ、

小さくて薄茶っぽくて~ なんだか私はうまく撮れないよ~

相方の撮影に期待を込めました。

 

ヒトツボクロの花はやや下向きで、バラバラな方向に向いて咲いていました
ヒトツボクロの花はやや下向きで、バラバラな方向に向いて咲いていました
ヒトツボクロ 運良く見頃の状態の花を見ることができました
運良く見頃の状態の花を見ることができました

 

大満足して急な山道を登って戻ります。

ここにはハナビゼリが咲くというのでまた見に来たいです。

普段運動不足の相方は、相当ばてて最後尾。

最後の登りの階段は、「修行だー」と叫んでやりましたあ。

 

一日私たちにお付き合いいただき、

また開花状況を下見までして下さった花友さんに感謝申し上げます。

おかげさまでラン三昧の楽しい花さんぽとなりました。

ありがとうございました。

また懲りずにご一緒していただけたら嬉しいです。

 

福島県は自然豊かで、見どころ満載です。

原発事故の影響のない地域では、

全く問題なく散策できるので訪れてみてください。

今日一番いいなあと思ったのは、

福島の方が元気に過ごされていることでした。

少しでも心を寄せて福島を見つめること大事かなと思いました。

 

 

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