野反湖のニジマスのペアリング

Pairing of Wild Rainbow Trout at Lake Nozori, Gunma Pref. Japan     Oct.29, 2011
Pairing of Wild Rainbow Trout at Lake Nozori, Gunma Pref. Japan Oct.29, 2011

 

 群馬県吾妻郡六合村(現中之条町)の野反湖に流れ込むニシブタサワの河口付近で、中村一雄さんが撮影されたニジマスのペアリングの写真です(クリックすると拡大します)。 美しい婚姻色になっています。 見事に水面の光の反射が抑えられた、素晴らしい写真だと思います。 まるで魚が宙に浮いているようです。 撮影は何年もかけてトライし、ようやくクリアな写真が撮れたそうです。

 

 ニジマスは北米原産で、日本へは130年以上前に移入され、以後各地で盛んに養殖や放流が行われてきました。 しかし定着率が低く、北海道の一部地域を除くと、自然繁殖していることは非常に稀であるそうです。 その意味でもとても貴重な写真と思います。

 

 写真は中村さんからお送りいただいたオリジナルデータを補正せずそのまま縮小したものですが、文字はKenが独断で入れたものです。

 

 2011年11月7日の毎日新聞地方版にも上の写真(文字なし)と共に記事が掲載されました。 その電子版がここ毎日新聞電子版にあったのですが、12月7日には消去されてしまいました。 1ヶ月経つと消されてしまうのですね。

 

 そうなることを予想して12月5日にコピーしておいた記事を下に転載します。毎日新聞の転載許可を得ていませんが、きっとお咎めはないでしょう。

 

(C) 毎日新聞
(C) 毎日新聞

 

野反湖におけるニジマスの自然産卵に関する論文を見つけたので、興味がある方はご参照下さい。 1984年の5〜6月の調査結果に関するものです。 この論文では、秋の調査は実施されなかったようです。

 

群馬県野反湖におけるニジマス,Oncorhynchus mikiss の自然産卵