HOME  Dairy-Hiroダス  Dairy-Hiroダス2021      ◀ 前へ  下へ▼  次へ ▶

 

. 5月23日(日)  気持ちいい~森で初見花

 

ずっと探したい花があって、何年も前から調査していました。

良く知っているG県の町でも、「うちの裏に咲きますよ」

とお聞きしていました。

でも・・見にいらしてとは言われたわけではないので、

図々しく押しかけるわけにもいかんしなあ~

 

狙いを付けた地域に絞って、いざ出陣じゃ~!

途中気に入っているうどんを食べて朝ごはん。

おつゆの味が好みなんで、二人ともこのうどんLOVE♡

 

 

わーい😃 お天気上々で気持ちよかあ~

この辺りは広葉樹が多くて、

新緑も眩しいくらいに綺麗だー

とっても良い森である感触をひしひしと感じるぞー

 

とても気持ちが良い森 小鳥のさえずりと小川のせせらぎしか聞こえない ほぼ平坦で危ない場所もない
とても気持ちが良い森 小鳥のさえずりと小川のせせらぎしか聞こえない ほぼ平坦で危ない場所もない

.

お! いきなりこれは?

やけに背が高いタンポポがたくさん。

頭花も大きい。

シナノタンポポだってー

 

シナノタンポポ (信濃蒲公英) キク科 タンポポ属  日本固有種
シナノタンポポ (信濃蒲公英) キク科 タンポポ属  日本固有種
シナノタンポポは総苞片全体が大きく、総苞外片は短いが幅広く、先端は内側に巻き込むようになります
シナノタンポポは総苞片全体が大きく、総苞外片は短いが幅広く、先端は内側に巻き込むようになります

 

知らなんだあ、丁寧に木々や野草にお名前プレートと解説が付いている。

撮影などに邪魔になったりするが、なんだか嫌味がない。

このプレートを付けた方々の森への愛情が伝わってくる。

 

カルイザワテンナンショウのプレートを見かけたけれど、

これは何だろう? ただのマムシグサ??

ちょいと苦手だなあー。 わからないテンナンショウのお仲間。

どっさりたくさん開花しておりました。

 

テンナンショウの仲間 草丈約1.4m、6個も花をつけていた
テンナンショウの仲間 草丈約1.4m、6個も花をつけていた
テンナンショウの仲間  カルイザワテンナンショウではなさそうだ
テンナンショウの仲間  カルイザワテンナンショウではなさそうだ

.

シナノタイゲキも咲き始めておりました。

 

シナノタイゲキ (信濃大戟) トウダイグサ科 トウダイグサ属  日本固有種
シナノタイゲキ (信濃大戟) トウダイグサ科 トウダイグサ属  日本固有種

.

沢に近い場所では、タニギキョウオオバタネツケバナエゾノタチツボスミレ

 

タニギキョウ (谷桔梗) キキョウ科 タニギキョウ属
タニギキョウ (谷桔梗) キキョウ科 タニギキョウ属
タニギキョウの花は直径9mmほどと小さく、かわいい
タニギキョウの花は直径9mmほどと小さく、かわいい

.

オオバタネツケバナ (大葉種漬花) アブラナ科 タネツケバナ属
オオバタネツケバナ (大葉種漬花) アブラナ科 タネツケバナ属
オオバタネツケバナの頂小葉は側小葉より明確に大きい。 茎は直立せず、紫色を帯びません
頂小葉は側小葉より明確に大きい。 茎は直立せず、紫色を帯びません

.

エゾノタチツボスミレ (蝦夷の立坪菫) スミレ科 スミレ属 この株は草丈約30cm
エゾノタチツボスミレ (蝦夷の立坪菫) スミレ科 スミレ属 この株は草丈約30cm
シロバナエゾノタチツボスミレと称するのが正しいかも知れません
シロバナエゾノタチツボスミレと称するのが正しいかも知れません

.

わお! サクラソウがあちらこちらにたくさん咲いているじゃないかあ!!

自然度も高く植えたものではありません。

踏まれないように、枝で囲っているだけです。

 

サクラソウ (桜草) サクラソウ科 サクラソウ属  準絶滅危惧(NT)
サクラソウ (桜草) サクラソウ科 サクラソウ属  準絶滅危惧(NT)

 

ここのサクラソウは、薄桃色タイプのよう。

ピークは少し過ぎたようだけど、とてもかわいくて嬉しくなる。

サクラソウの小径といっていいだろう。

たくさんあるからと、サクラソウを採ることは一切ダメですぞ✖

 

数は少なめですが、濃い色のサクラソウも咲いていましたよ
数は少なめですが、濃い色のサクラソウも咲いていましたよ
森の小径を進むと、こんな場所が何度も現れる。 管理している方々の、この森への愛着が感じられた
森の小径を進むと こんな場所が何度も現れる。 管理している方々の この森への愛着が感じられた

.

目的のお花が見つからないね・・

二手に分かれて探索してみた。

でもお互いに見つからない結果でがっかりだ。

ベニバナイチヤクソウがびっしり咲いている。

がっくりしながら歩いた道は「ベニバナイチヤクソウ通り」だった。

ササバギンラン(蕾)やギンラン(蕾)、

スズランも一部で咲いていた。

 

ベニバナイチヤクソウ (紅花一薬草) ツツジ科 イチヤクソウ属  散策路脇にたくさん咲いていた
ベニバナイチヤクソウ (紅花一薬草) ツツジ科 イチヤクソウ属  散策路脇にたくさん咲いていた

.

スズラン (鈴蘭) キジカクシ科 スズラン属  終盤でした
スズラン (鈴蘭) キジカクシ科 スズラン属  終盤でした
スズラン 小さなかわいい花を咲かせますが、有毒植物でもあります
スズラン 小さなかわいい花を咲かせますが、有毒植物でもあります

.

ここまで来て見つからずに終わりたくないので、

まだ歩いていなかったコースを探ってみることに・・

おー、お久しぶり~ ワダソウがぽちっと咲いていました。

 

ワダソウ (和田草) ナデシコ科 ワチガイソウ属  久しぶりのご対面
ワダソウ (和田草) ナデシコ科 ワチガイソウ属  久しぶりのご対面
ワダソウは花弁の先がくぼむのが特徴。 赤い葯は黒くなってしまっていた
ワダソウは花弁の先がくぼむのが特徴。 赤い葯は黒くなってしまっていた

.

キジカクシの葉がさわさわ揺れていた。

なかなか見ること少ないよ。

この森では複数箇所に生えていました。

 

キジカクシ (雉隠) キジカクシ科 キジカクシ属  まだ花はつけていなかった
キジカクシ (雉隠) キジカクシ科 キジカクシ属  まだ花はつけていなかった

.

ひゃーまたまたサクラソウの群生だー

と思ったら・・先行していた相方が・・

「あれ、これか?」と。

やっぱりいたじゃん☆

ずっと見たかったツルカメバソウです。

 

ツルカメバソウ (蔓亀葉草) ムラサキ科 キュウリグサ属  絶滅危惧ⅠB類 日本固有種
ツルカメバソウ (蔓亀葉草) ムラサキ科 キュウリグサ属  絶滅危惧ⅠB類 日本固有種

 

どうやら早いお花が咲きだしたくらいの感じです。

ムラサキ科大好きなので、感激だわーー

やっとお逢いできましたね\(^o^)/

 

フレッシュなツルカメバソウ  これからどんどん咲きそうだ
フレッシュなツルカメバソウ  これからどんどん咲きそうだ

 

お花のぱっと見は、タチカメバソウと大きく変わらないけれど、

茎の途中から1個の花序を伸ばしている。

(タチカメバソウの花序は2個)

蔓を伸ばしてたくさんの葉も付けていた。

葉も特徴的で、短毛もあります。

 

葉が亀の甲羅を連想させることが亀葉草の名の由来。 咲き始めの花は淡い青色や桃色になるようです
葉が亀の甲羅を連想させることが亀葉草の名の由来。 咲き始めの花は淡い青色や桃色になるようです

 

ピークになれば、もっと素敵だろうなあ。

可愛いですとってもー

とても淡い青色と桃色もありました。

ここはツルカメバソウの小径じゃあ~❤

 

ツルカメバソウは茎も葉もとても柔らかく、デリケートな植物です
茎も葉もとても柔らかく、デリケートな植物です

 

この子を目的にやってきたので、

じっくりと撮影タイムにしました。

よかったあー念願のツルカメバソウに出逢えたわ。

 

ツルカメバソウの花冠の喉部(花弁の付属体... もしくは副花冠)は黄色
ツルカメバソウの花冠の喉部(花弁の付属体... もしくは副花冠)は黄色

 

森の中では誰一人として会わなかったが、

帰路の途中でオジ様が一人、森に入ってきた。

地元の方だなーと思い声をかけてみたら・・

この森を整備したり保護活動をされている会の会長さんでした。

「とても気持ちの良い森ですね」

花も見せてもらった感謝の気持ちを伝えました。

  

花のネームプレートなどはこの会の方々が付けたようです。

やはり、この森に愛情をかけて守っていらっしゃる姿勢を感じました。

 

本当にいいところなんですね・・

歩きやすくて、危険度もなくて、歩けばほら花がある。

きっと季節を変えても楽しめるでしょう。

妙に二人して気に入ってしまいました。

 

ご当地のお野菜や日本酒を買って帰りました。

美しく気持ちの良い、花いっぱいの森ありがとうございました。