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 8月9日         日光白根山         p.1/2

日光白根山の最高峰 奥白根山(2578m) ロープウェイ山頂駅より望む 2008.08.09 群馬県
 日光白根山の最高峰 奥白根山(2578m) ロープウェイ山頂駅より望む 2008.08.09 群馬県

 

 トウヤクリンドウが見たい! ということで晴天の週末、日光白根山にレッツゴー! 関越自動車道を沼田インターで下り、国道120号線を快適に走ります。 珍しく早起きできたので、道はまだ空いていました。 トウヤクリンドウは、この山の代表的な花と聞きます。 果たして出逢えるかな? 入山ルートは色々あるようですが、丸沼高原から敷設されているロープウェイを使うことを、迷わず選択。

 


 上ののストリートビューは、国道120号から丸沼高原ロープウェイの山麓駅方向に入ったところです。 右上の✕印をクリックすると、地図表示に切り替わります(ストリートビューに戻すにはページを再読込み)。


山麓駅そばの「高原の駅」。トイレ、食事処、売店があります。

 

山麓駅前のスキー場。グラススキーに興じる人たちがいました。

 

「高原の駅」からは200mほど離れたゴンドラ山麓駅

アレは何? 山麓駅入り口で、Hiroが見慣れない花を発見!



シロバナマンテマ
 シロバナマンテマ
シロバナマンテマ ナデシコ科
 シロバナマンテマ ナデシコ科

 

 山麓駅入り口で発見した花です。 長細く縞模様のある蕚は、以前新潟の田園地帯で見た外来種、ナデシコ科のマンテマによく似ていますが、色が異なります。 後で調べました結果、恐らくヨーロッパ原産のシロバナマンテマではないかと。 咲いている場所から、植栽されたものである可能性が高いと感じました。

 

 蛇足ですが、「花さんぽ」では今まで完全に排除してきた外来植物を、少し扱うことにしようと思います。 国産種を知りたいならそれだけ見ていてはダメで、外来植物も知ることにより、より深く国産種を理解できるのでは、と考えたからなのです。

特に日本の自然に完全に根付いてしまい、自然の一部となってしまった種については、それらがまるで存在していなかったのように無視することは、植物観察として不自然なことであると、最近気付きました。

 

出発後標高1400mの山麓駅を振り返ります。どんどん高度を上げて行きます。ゴンドラは6人乗りで広く、天窓もあり快適。

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中間点付近の風景。五色沼が見えて来ました。左の山は五色山、中央が前白根山。天気が良いので遠くの景色も見えます。


間もなく標高2000mの山頂駅。奥白根山の頂上部が見えて来た。ゴンドラの所用時間は約15分で、あっという間です。



シロバナコマクサ (白花駒草) ケシ科
 シロバナコマクサ (白花駒草) ケシ科
シロバナコマクサ
 シロバナコマクサ

 

 シロバナコマクサが咲いていました。 白花は初めてなので大感激するところですが、山頂駅出口のすぐ前の人の手がかけられた場所に咲いていて、植栽なのは明らか。 自然に生えているものではないので、それがややガッカリ。

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ミヤマトリカブト (深山鳥兜) キンポウゲ科
 ミヤマトリカブト (深山鳥兜) キンポウゲ科
ミヤマトリカブトの葉
 ミヤマトリカブトの葉

 

 トリカブトの名前の由来である兜の部分は、実は蕚で、花弁ではありません。 花弁は兜の中に隠れて、花を分解しないと見ることができません。 トリカブトの仲間は地域変種が多く、みな似ているので同定は難しいです。  本種も本当にミヤマトリカブトなのか、正直自信がありません。  太平洋側に咲くキタザワブシかも知れません。

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カニコウモリ (蟹蝙蝠) キク科  至る所に大群生していました
カニコウモリ (蟹蝙蝠) キク科  至る所に大群生していました

 

 カニコウモリは初対面の花です。 ホームフィールドの野反湖では、近い仲間の植物は見たことがありますが、この花には出逢っていません(野反湖のどこかにいそうではありますが)。

 

 この山には、とにかくカニコウモリが多かった。 上の写真のように、林下という林下にものすごい数がいました。 登山道脇にも多いです。「もうお腹いっぱい、勘弁して!」と言いたくなるほどの数がいて、それがとても印象的でした。 カニコウモリが見たい方は、どうぞ日光白根山へ! 無数のカニコウモリと出会えます。

 

カニコウモリ
 カニコウモリ
カニコウモリの花
 カニコウモリの花

 

 カニコウモリは、山地〜亜高山帯の針葉樹林内や林縁に生える、多年草です。 草丈は0.5〜1.0m、茎の先に円錐状の花序を作り、白い花を咲かせます。 花は筒形で細く、雄しべが外に飛び出し、総苞は筒形で、総苞片は3枚。 小花は長さ8〜8.5mmで、先は5裂して反り返ります。 林下に咲くこともあって、遠目には地味系の花。 葉は腎形で、縁に粗い鋸歯があり、まばらに3個内外つき、柄に翼はありません。

 

 カニとコウモリという2つの動物の名前をくっつけた、ユニークな名前。 カニの由来は、葉の形がカニの甲羅に似ているからだそうです。 では、コウモリは? やはり葉の形が翼を広げたコウモリに似ているからという。 つまり、葉の形がコウモリに似ている一族の中で、カニの甲羅にも似て見えるヤツなのです。 コウモリソウの仲間は花がすぐに茶色く変色してしまい、なかなか美しい状態で見れませんが、今回はフレッシュな花を多数見ることができました。

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タケシマラン(竹縞蘭)の果実 ユリ科
 タケシマラン(竹縞蘭)の果実 ユリ科
タケシマラン(竹縞蘭)の果実 ユリ科
 タケシマランの果実

 

 タケシマランは名前にランがつきますが、ユリ科の植物です。 果実は、液果。 赤く熟して、なんともうまそうです。 どんな味がするんだろう? 液果が黒く熟すクロミノタケシマランと呼ばれるものもあるらしいですが、そちらはまだ見たことがありません。

 

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