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 8月23-24日      野反湖〜横手山         p.1/2

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アケボノソウ (曙草) リンドウ科 センブリ属 2008.08.23 群馬県 野反湖
 アケボノソウ (曙草) リンドウ科 センブリ属 2008.08.23 群馬県 野反湖
アケボノソウ (曙草) リンドウ科 センブリ属 2008.08.23 群馬県 野反湖
 アケボノソウ

 

 アケボノソウの花は、星形に開いた花びらに暗紫色の小さい斑点が

先端部に多数と、黄緑色の丸い模様が2個あります。花の名は、白っ

ぽい花弁は明け方の空に、斑点は星座に、黄緑は輝く星に見立てて、

この名が付いたそうです。命名者のセンスの素晴らしさに敬服します。

 

アケボノソウ
 アケボノソウ

 

 黄緑色の部分は密腺で、虫が集まります。 その時、花弁の間

に配置された雄しべの花粉を体につけ、受粉を助けるのでしょう。

 


 先週末と同様、天候に恵まれず雨降りでしたが、アケボノソウが見たくなり、野反湖に向かいました。 この花は、野反湖の友人・中村一雄さんが、2007年8月に初めてこの地に咲くことを発見されました。 中村さんのご案内で、私たちも初めて見る事ができたのです。(花さんぽ2007 9月1日 初秋の野反湖 で紹介)。 それ以来、大好きな花の1つになりました。 今回もたくさん見ることができて満足でした。


 さてこの花、通常は5弁花ですが、上の写真のように6弁花も珍しくありません。 私たちは2007年に7弁花も見つけました。 それを聞いた中村一雄さんが、なんと7弁花(左下、2008.08.27)に加え、8弁花も見つけ出してしまった!(右下、同)。 さすがにそれより多いものはまだ見つけていません。 ネット上では、逆に花弁が少ない4弁花も報告されているようです。 花弁数の変異が多い花であることは、確かですね。 それにしても、何がこのような変異を生むのでしょうね?


7弁花のアケボノソウ  (中村一雄さん撮影)
 7弁花のアケボノソウ  (中村一雄さん撮影)
8弁花のアケボノソウ (中村一雄さん撮影)
 8弁花のアケボノソウ (中村一雄さん撮影)

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ワレモコウ (吾亦紅) バラ科
 ワレモコウ (吾亦紅) バラ科

 ワレモコウは、暗紅色の小さな花をびっしりつけます。 花弁はなく、花に見えるのは蕚片です。 1つの花に4片あり、雄しべも4本です。 花後も、しばらくこの姿を保ちます。

 

ミズギク (水菊) キク科
 ミズギク (水菊) キク科

 ミズギクはアケボノソウの咲く湿原に生えます。 氷河期の遺存植物と言われています。

 


野反峠休憩舎「花の駅」 店内をパノラマ撮影
 野反峠休憩舎「花の駅」 店内をパノラマ撮影

 

 上は野反湖を訪れると必ずお世話になる「野反峠休憩舎 花の駅」の店内。 中村一雄さんの店ですが、今日はあいにくご不在(現在は経営者が代わっています)。 この店は、八間山の湧き水を引いています。 この水が、とんでもなくおいしい水なのです。 いわゆる「名水」と呼ばれる水をいつくか飲んだことがありますが... それぞれにおいしいとは思いますが、ここの水には及ばないと思います。 私たちにとってナンバーワンの水は、文句なくここの水です。

 

 お店のメニューで水を使うもの... 蕎麦・うどん類、コーヒー・紅茶などは、どれもとてもおいしい。 食べ物・飲み物にとって、「水」が如何に重要であるかを、毎回、強く思い起こさせられます。 なお、カウンター内に写っている女性(Sさん)のご主人が焼くケーキ類も、絶品でです。 野反湖に行かれたら、ぜひ立ち寄って軽食をとられることをおススメします。

 

 この日の夜は、草津温泉に泊まりました。 経費節減のため選んだ宿泊費がとてもお安い宿は、食事やお風呂などここに載せて意味のある内容ではなかったので、割愛させていただきます。 翌日は草津白根山方面に遊びに行くことにしました。

 

 

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