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 6月21-22日     初夏の野反湖 その2!     2/2

前ページからのつづき

 翌朝はあいにくの雨、Oh,no!  でも気にせず、休憩舎でNさんから貴重な自生地の情報を教えてもらい、今度こそイチヨウラン目指してLet's go!

 

 いつもの湖周辺の楽チン花さんぽとは少し違い、雨の中、登山道をワッセワッセと登ります。 汗をかきましたが、ゴアのレインウエアのおかげで不快感はありません。 教えてもらった通り、途中から登山道を外れ、道なき道に分け入ります。 普通の登山者やハイカーは絶対に入らない場所でしょう。 道中、やや開けた場所では踏んじゃいそうになるほどたくさんエンレイソウやツクバネソウ達が咲いていましたが、雨が強くなる気配を感じたので、手を振って挨拶しただけ、そのままイチヨウランを目指します。 

 

 いよいよ目的地周辺に到着。 Nさんの言葉を思い出しながら、ゆ〜っくり歩き、注意深く探します。 そしてほどなく... いましたあ! イチヨウラン23人衆、発見!

 

イチヨウラン (一葉蘭) ラン科 イチヨウラン属  2008.06.22  群馬県 野反湖
 イチヨウラン (一葉蘭) ラン科 イチヨウラン属  2008.06.22  群馬県 野反湖

 

 初対面のイチヨウランは、元気に咲いていてくれました。 23株が、50cm四方の狭い面積に咲いていた。 きっとこれはなかなか見ることができない状態では? 来年も咲くとは限りません。 こんなに群れた姿を見れるのは、最初で最後なのかも知れないと思いました。 感謝、感激です。 でも雨と多数のブヨと闘いながらの撮影でした。

 

イチヨウラン
 イチヨウラン

 

 イチヨウランは、ずっと見たかったが見れない、憧れの花でした。 Nさんは、かつて野反湖で見たことがあったが、最後に見てからもう数年、見ることができていないとおっしゃっていました。

 

 今回Nさんは「偶然見つけたんだよ」とおっしゃっていましたが、実はそうではないと思っています。 私たちが事あるごとに「イチヨウラン見たいなあ」「イチヨウランどこにいるかなあ」と言っていたので、探しに行ってくれたのです。 でも「見たいと言うから、探してあげたよ」なんて恩着せがましいことは、絶対に言わない人です。

 

 本当は面倒見がよくて世話好きなのに「ありがとう」と言われるのが大の苦手。 驚くほどの照れ屋さんなのです。 誰かに何かしてあげても、相手がそう感じないように振る舞うのです。 でも私たちにはお見通し。 本当に素晴らしい人です。

 

イチヨウラン
 イチヨウラン
イチヨウラン
 イチヨウラン
イチヨウラン
 イチヨウラン

 

 さて、今回出会えたイチヨウラン。 初めて見る花なので観察しているときは気付きませんでしたが、帰宅してネットで調べると、どうも他の地方の個体と違うように思えます。 淡緑色の側花弁にある暗紫色の斑点が、すいぶん多いのです。 それどころか、茎にさえ斑点があります。 ネットで30サイト程度見た限りでは、側花弁の中央付近まで茎まで斑点がある個体の写真はほとんどなく、茎に斑点があるものは皆無でした。 斑点の多さは、野反湖に咲くイチヨウランの特徴なのでしょうか? いっそ、ノゾリイチヨウランと呼んじゃおうかな? 唇弁の斑の形は、個体毎に違います。 この23株は、園芸種のランに見られるクローンとは違い、それぞれ豊かな個性がある兄弟なのです。

 

 ところで上に「来年も咲くとは限りません」と書きましたが、実は咲いたのです。しかも、もっと数が増やして! 詳しくは、イチヨウランのページをご覧ください。

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エゾノコリンゴ
 エゾノコリンゴ
エゾノコリンゴ
 エゾノコリンゴ

 

 山から野反湖に下ったら国道脇にエゾノコリンゴの花

が満開でした。 ものすごい花つきの良さで驚きました。

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ベニバナイチヤクソウ (紅花一薬草)
 ベニバナイチヤクソウ (紅花一薬草)
ベニバナイチヤクソウ  ツツジ科
 ベニバナイチヤクソウ  ツツジ科

 

ベニバナイチヤクソウも見頃でした。 雨に濡れ、色も一際鮮やかです。

 

今回の野反湖花さんぽも、とても楽しく、充実したものになりました。

 

 

今回出会えた花たち(五十音順)
No. 写真
掲載
和名 漢字表記 科名
1
アカモノ  赤物  ツツジ
2 イチヨウラン  一葉蘭  ラン
3   イワカガミ  岩鏡  イワウメ
4 イワナシ(果実)  岩梨  ツツジ
5   ウメガサソウ(花芽)  梅笠草  ツツジ
6
エゾノコリンゴ  蝦夷も小林檎  バラ
7 キレンゲツツジ  黄蓮華躑躅  ツツジ
8 コケモモ  苔桃  ツツジ
9 ジガバチソウ(花芽)  似我蜂草  ラン
10   スズラン  鈴蘭  キジカクシ
11   ツクバネソウ  衝羽根草  シュロソウ
12   タニギキョウ  谷桔梗  キキョウ
13 ツマトリソウ  褄取草  サクラソウ
14 ヒロハハナヤスリ  広葉花鑢  ハナヤスリ
15 ベニバナイチヤクソウ  紅花一薬草  ツツジ
16   レンゲツツジ  蓮華躑躅  ツツジ
オリジナルレポート表紙
 オリジナルレポート表紙

 

2013.12.09

(撮影当時のレポートを基に作成し直しました)

 

 

コメント: 2 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    peko (水曜日, 11 12月 2013 08:48)


     素晴らしいイチョウランの群生ですね。
    一生分を見た思いではありませんか。笑

     

  • #2

    hanasanpo (水曜日, 11 12月 2013 21:15)

    pekoさん、こんばんは!

    ホント、そうなんです。一生分を一度に見てしまった気がしました。
    いつまでも見事な群生で咲き続けてほしいものです。

 

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