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本日は岐阜の花友さん達と落ち合って、

自生のクマガイソウを見に行きます。

昨年花友さんがリサーチ済みでしたので、

急遽私たちも便乗させていただきました。

 

東京のお山でも自生といわれる花を見ましたが・・

訪れたときに観察していた方が「自生というには疑問がある」

そうおっしゃっていたので、明確に「自生」を見れるのは嬉しいです!

 

待ち合わせ時間に間に合うように家を出ましたが、

途中の高速では横転事故のニュースが飛び込んできたので、

下道のアクセスで向かいました・・しかし時間が掛かってしまったあ~

 

45分遅刻しての到着で、みなさんはすでに観察を終えておりました。

個人所有の里山です。

持ち主の方は、クマガイソウのことなど知らなかったそうです。

野草好きのご友人が発見されたということで、

それ以来下草刈りだけするようにしたら、株が増えたとのこと。

 

どれどれ~ 期待に胸が高鳴ります~

おーー咲いているじゃない!!

 

クマガイソウ (熊谷草) ラン科 アツモリソウ属  2016.04.23 静岡県 alt=145m
 クマガイソウ (熊谷草) ラン科 アツモリソウ属  2016.04.23 静岡県 alt=145m
クマガイソウ  結実率は低く、多くは親株のまわりに子株ができる栄養繁殖で増えるそうです
 クマガイソウ  結実率は低く、多くは親株のまわりに子株ができる栄養繁殖で増えるそうです

 

自生しているものは、やはりなんだか勢いがある。

それぞれに主張して咲いていますね。

ランには真剣勝負の相方は、ここ撮れと厳しい声をかけてくる~

 

クマガイソウ
 クマガイソウ
クマガイソウ  2個の扇円形の大きな葉は、一度見たら忘れられない
 クマガイソウ  2個の扇円形の大きな葉は、一度見たら忘れられない
クマガイソウの唇弁は大きな袋状で、縁が内側に巻き込んでいます
 クマガイソウの唇弁は大きな袋状で、縁が内側に巻き込んでいます
クマガイソウの花のアップ!
 花のアップ!
クマガイソウの花の後ろに垂れるのは、2個の側萼片が合着した合萼片です
 花の後ろに垂れるのは、2個の側萼片が合着した合萼片です

 

お隣にはどっさりとエビネも勢ぞろいじゃないかあ~

エビネ~、エビネ~、と探しまくっていた頃に比べると冷静なもんだ。

ここのものはやや薄めの色合いでした。

 

エビネ (海老根) ラン科 エビネ属
 エビネ (海老根) ラン科 エビネ属
エビネ
 エビネ
エビネ
 エビネ

 

じっくり楽しみながら撮影をしました。

お山の持ち主の方に感謝いたします。

花友さんたちは一足先にお山に向かいました。

私たちも少し後から向かいます。

途中道路工事のため、迂回路を遠回りしてお山の駐車場に到着。

ふ~軽トラが通れるくらいの極狭・急勾配の山道で怖かったわ~~

相方は運転が楽しかったんだと~

あっしは冷や冷やだったんだあー

 

みなさまお弁当を広げてランチタイムしていました。

高速を飛ばしてきて、途中にお店などなく

お昼の用意をしてこなかった私たちに

お昼のおすそ分けをしていただいちゃいましたあー

いやー助かりましたあー ありがとうございます。

美味しく頂きました。

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さーお山を散策です。

昨年の秋にはエンシュウハグマが沢山咲いていました。

この季節には・・ヒメミヤマスミレがかわいらしく沢山咲いています。

 

ヒメミヤマスミレ (姫深山菫) スミレ科 スミレ属  フモトスミレの亜種という位置づけ
 ヒメミヤマスミレ (姫深山菫) スミレ科 スミレ属  フモトスミレの亜種という位置づけ

 

白っぽいものほんわかパープルのものなどありました。

花友さんは未見の花だったので、とても嬉しそう~

熱心な撮影タイムです。

 

ヒメミヤマスミレ
 ヒメミヤマスミレ
ヒメミヤマスミレ
 ヒメミヤマスミレ
ヒメミヤマスミレの花の側面
 ヒメミヤマスミレの花の側面
ヒメミヤマスミレの葉 フモトスミレより鋸歯が粗いというが・・
 ヒメミヤマスミレの葉 フモトスミレより鋸歯が粗いというが・・
ヒメミヤマスミレ  側弁の基部には毛が多い。 柱頭の先端は膨らみます
 ヒメミヤマスミレ  側弁の基部には毛が多い。 柱頭の先端は膨らみます

 

カンアオイの仲間は・・何カンアオイなんだろう?

調べてみたけれどわからない、カギガタに似たような姿でもある。

沢山見られましたが、花をつけているものは少なかったです。

ちょっと個性あるカンアオイですね。

 

正体不明のカンアオイ属
 正体不明のカンアオイ属
正体不明のカンアオイ属の花の正面
 カンアオイ属の花の正面
正体不明のカンアオイ属の花の正面
 カンアオイ属の花の側面

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カヤランが咲いていました。

セッコクは残念ながらまだ花は付けていませんでした。

クモキリソウ?かも知れない葉も見つかりましたよ。

 

カヤラン (榧蘭) ラン科 カヤラン属  目の高さで見ることができた
 カヤラン (榧蘭) ラン科 カヤラン属  目の高さで見ることができた

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タチキランソウも咲いていました。

静岡県ではキランソウより多い気がします。

 

タチキランソウ (立金瘡小草) シソ科 キランソウ属  上唇が2裂して立ち上がるのが特徴
 タチキランソウ (立金瘡小草) シソ科 キランソウ属  上唇が2裂して立ち上がるのが特徴

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しばし歩いて・・葉っぱに関してとても鋭く何でもわかる男性が、

「ナベワリかー」といっていたので見てみると・・

確かにナベワリちゃんでした。

こんな山の上にもいるんだとわかりました。

 

ナベワリの葉  alt=660m
 ナベワリの葉  alt=660m
ナベワリ (鍋割) ビャクブ科 ナベワリ属  花は下向きにつきます
 ナベワリ (鍋割) ビャクブ科 ナベワリ属  花は下向きにつきます

 

以前この花見たさに近くを訪れています。

ナベちゃんは鍋が割れるほどという意味の猛毒さんですからねー

 

ナベワリの花  不思議な形です
 ナベワリの花  不思議な形です

 

賑やかに散策できて、とても楽しい観察となりました。

岐阜からのご一行様は静岡のお茶を買って帰るというので、

ここでお別れすることに。

またぜひご一緒してくださいね!

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さーちょっと時間があるし寄り道していくことにしよう。

見事なハルリンドウを見た場所に・・

あーでも花には遅かったあー

わずかな残り花が開いていました。

ここにもヒメミヤマスミレがいたのですが・・終わっていました。

 

ハルリンドウ (春竜胆) リンドウ科 リンドウ属
 ハルリンドウ (春竜胆) リンドウ科 リンドウ属

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せっかくの駿河だからと、昨年花が見れなかった場所にも

立ち寄ることにしました。

薄暗くなってきて雲行きが怪しい・・

なんとかまだ撮影できそうな時間に到着できました。

やったねえ~!咲いていましたあーー

イワユキノシタです☆

 

イワユキノシタ (岩雪の下) ユキノシタ科 イワユキノシタ属 alt=215m
 イワユキノシタ (岩雪の下) ユキノシタ科 イワユキノシタ属 alt=215m

 

数は少ないですが開花しています。

ダイモンジソウの群生に負けじと咲いていましたよ。

 

自生地の様子。 岸壁の中央から右がイワユキノシタ、左がダイモンジソウが優勢となっている
 自生地の様子。 岸壁の中央から右がイワユキノシタ、左がダイモンジソウが優勢となっている
イワユキノシタ
 イワユキノシタ

 

もっといないかと崖の下を歩いていると・・

妙な異変殺気を感じた、なんじゃあーと上を見たら落石だあー

ガサガサガサ・・・ドン! と落下。

ひえ~こわ~ 落下地点にいなくてよかったわと安堵。

ぎえ~~と声を上げたけど、

相方は水の流れの音にかき消されてわからなかったようです。

用心棒にならんじゃないかあー

 

イワユキノシタは雌雄異株。これは雄花。花弁はなく、萼裂片は5個、雄しべは10個
 雌雄異株。 これは雄花。 花弁はなく、萼裂片は5個、 雄しべは10個

 

数株ですが、開花しているものが見られてよかったです。

相方は特にこの花が見たかったんじゃとー。

白い可憐なお花が好きみたいね。

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以前ハンショウヅルもいたなと探してみたら、

いましたがまだ蕾でした。

 

ハンショウヅル (半鐘蔓) キンポウゲ科 センニンソウ属  まだつぼみ
 ハンショウヅル (半鐘蔓) キンポウゲ科 センニンソウ属  まだつぼみ

 

もう暗くなってしまったので、本日の花さんぽ終了です。

静岡のお山も魅力的です。

駿河日帰り花さんぽは、とっても楽しく充実でしたよ。

 

 

 

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