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. 7月2日       今年の目玉!の観察会

 

昨年から見たいと熱望していた観察会に参加します。

観察会年間スケジュールが決まってから、

即座に申し込んだので、一番乗りになってましたわ。

とても自分たちで探し出せるものではないものですから・・・

 

なんと、東京から花友のSさんも参加されており、

久しぶりにお目にかかる神奈川の花友のWさんもいらしてびっくり~

再会できて感激です。

るんるん〜 今日は楽しく観察できそうね!

 

当HPをごらん頂いている方々にもお会いできて、嬉しい限りです。

いつもありがとうございます。

相方は少々プレッシャーかなあ?!

私は・・ちょっと日頃の鬱憤晴らしは書けないかなあ~

でもこぼしちゃおー

 

今回の方向は私たちは足を踏み入れていない場所なので、

新鮮な気分です。

車を走らせながらどうも気になる場所も多々ありました。

じっくり散策してみたいポイントです。

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まずはナガエコナスビちゃんがあ~

きゃーかわいい!

ちょっとコナスビよりも愛らしい感じがする。

 

ナガエコナスビ (長柄小茄子) サクラソウ科 オカトラノオ属
ナガエコナスビ (長柄小茄子) サクラソウ科 オカトラノオ属

 

花柄が長いからナガエかあー

ほんとだあー なっがーい、こんなタイプがいるとはしらなんだ・・

まだまだ勉強が足りんわね。

 

ナガエコナスビは、花柄の長さが6〜18mmと、普通の小茄子(3〜8mm)より長いのが特徴
花柄の長さが6〜18mmと、普通の小茄子(3〜8mm)より長いのが特徴
ナガエコナスビの葉は普通は対生だそうです(稀に互生)。 萼、花柄、茎には軟毛が生えていました。
葉は普通は対生だそうです(稀に互生)。 萼、花柄、茎には軟毛が生えていました。
ナガエコナスビの萼片、花弁は5深裂します。 大きさはコナスビより少し大きく、直径1cmほどでした
萼片、花弁は5深裂します。 大きさはコナスビより少し大きく、直径1cmほどでした

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お次は先月別の場所でも見られた、ハコネランです~

 

ハコネラン (箱根蘭) ラン科 コイチヨウラン属
ハコネラン (箱根蘭) ラン科 コイチヨウラン属

 

むむむ・・あれえ~ 6月に別の場所で見たハコネランとは、

ちょっと様子が違うじゃない。

唇弁の縁の鋸歯状のギザギザが浅いような?

ちょいと薄茶色の班も付いてるじゃないかあー

 

ここのハコネランは唇弁の左右の縁の鋸歯が浅く、中央に淡い紫褐色の班がある
唇弁の左右の縁の鋸歯が浅く、中央に淡い紫褐色の班がある

 

なんでなんでえーどういうこと?

微妙な個性があるってことなんかいなあ??

もう終盤になるとこんなのになるの?

 

ハコネラン 唇弁の鋸歯が深い個体もあった。 斑紋の面積は広い
唇弁の鋸歯が深い個体もあった。 斑紋の面積は広い

 

花友さんが、葉も細長い様子だといっています。

私は先月見たハコネランよりも微妙にサイズも小さい?と思える。

よーし! 花友さんも言っていた「フジコイチヨウラン」にしちゃうか☆

先生にもっと突っ込んで質問すればよかったと後悔です。

大勢参加しているので、声をかけるにも大変~

 

左が今回、右が6月の別の場所の葉。今回のは明らかに細長い(この写真で大きさの比較はできません)
左が今回、右が6月の別の場所の葉。今回のは明らかに細長い(この写真で大きさの比較はできません)

 

次の場所ではやっと・・念願のお花をご案内してくれるそうです。

深深と静かな森に吸い込まれそうです。

みなさん目玉のお花が見たい!!

そうよねーそのために来たんだから。

どうも私たちは気持ちが急ぐ・・

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アオホオズキが咲いていました。

これも貴重な花です。

 

アオホオズキ (青酸漿) ナス科 ホオズキ属  絶滅危惧Ⅱ類
アオホオズキ (青酸漿) ナス科 ホオズキ属  絶滅危惧Ⅱ類
アオホオズキ  花友さんから借りたライトで下から照らしてみた
アオホオズキ  花友さんから借りたライトで下から照らしてみた
葉の影に隠れるように下向きに咲く緑色の花。 目立ちませんが、よく見るとかわいい花です。
葉の影に隠れるように下向きに咲く緑色の花。 目立ちませんが、よく見るとかわいい花です。

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オニシバリの実などありましたが、

先生様なかなか本命には連れて行ってくれませんな。

 

オニシバリの果実。 赤く美味しそうだが、有毒で食べられません
オニシバリの果実。 赤く美味しそうだが、有毒で食べられません

 

また移動。

やっと先生から「この辺りをじっくり探せ〜」と指令があ~~

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スギランがくっついていたりして・・

スギランといったらねえー 野反湖の師匠の~スギランじゃ。

 

スギラン (杉蘭) ヒカゲノカズラ科  出逢うことがとっても難しい植物
スギラン (杉蘭) ヒカゲノカズラ科  出逢うことがとっても難しい植物

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どこじゃどこじゃと探してみます。

自分では見つけられませんでしたわ。

はいここだよーと う~~ん、こういう場所なのかあ~

いましたああ~~!!

フジチドリさまあー☆

 

フジチドリ (富士千鳥) ラン科 ミヤマモジズリ属   とうとう出逢えた!
フジチドリ (富士千鳥) ラン科 ミヤマモジズリ属   とうとう出逢えた!

 

ひょー小さいねえー

コアニチドリくらいかとも思ったが、

ミニミニサイズじゃー

 

フジチドリ

 

薄桃色と白のバランスが素敵、距は半透明で美しい姿。

森の小さな優しい妖精さんね!

とってもお上品だし。

 

フジチドリ

 

順番に並んで撮影開始です。

周りを荒らしてはいけないので、一人づつ撮影しなさいと。

 

完全開花ではないと皆さんおしゃっていましたが・・

なんでかな?って思ってましたよ。

肉眼でしっかり見たし、これ半開なの??

咲いているという状態にしか見えなかったけどねえー

これ、しっかり開花してますぞ!

 

フジチドリ

 

面長さんでシャープなランですね。

ミヤマモジズリの仲間なら、色合いや葉の様子などで納得できますね。

 

貴重なフジチドリの姿を見られただけでも、私は大感激。

お逢い出来て光栄でございます。

そんな気持ちでした。

 

フジチドリ

 

貴重な自生のお花です。

多くの方が観察しましたが、みなさまご注意を。

安易な自生地情報の公開をしないのが、鉄則ですよ!

この子を守るためにも慎重に・・

もし見かけたら、じっくり観察して、そっと帰りましょう。

 

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樹海の方にも立ち寄るというので、ついて行ってみました。

ツルアリドウシやアリドウシランが咲きはじめです。

私のカメラじゃ、もう薄暗くて撮影しにくい。

何度も見ている花なので相方任せにしました。

 

アリドオシラン (蟻通蘭) ラン科 アリドオシラン属
アリドオシラン (蟻通蘭) ラン科 アリドオシラン属
アリドオシランは「白頭巾ちゃん」と呼びたくなる
「白頭巾ちゃん」と呼びたくなる
アリドオシランは開花し始め。 この子は気の早い方です
開花し始め。 この子は気の早い方です

 

風穴まで行ったら天然クーラー

涼しいわあー

 

風穴からは冷気が吹き出し、霧をつくっていた。 冷蔵庫の中のような冷たさでした
風穴からは冷気が吹き出し、霧をつくっていた。 冷蔵庫の中のような冷たさでした

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樹海に生息するシダを観察しました。

ぱっと見てシダの判別は難しい~~

 

アオキガハラウサギシダ  ウサギシダの変種で、下から2番目の羽片に長い柄があります(矢印部)
アオキガハラウサギシダ  ウサギシダの変種で、下から2番目の羽片に長い柄があります(矢印部)
ウサギシダ  アオキガハラと一緒に生えていました。 第2羽片に長い柄はありません
ウサギシダ  アオキガハラと一緒に生えていました。 第2羽片に長い柄はありません

 

今回、大学生の参加がありました。

当HPもご覧頂いており、照れながらも嬉しく思いました。

若い世代に興味を持ってもらいたいと願っておりましたが、

なんとも喜ばしいことです。

 

日本に自生する花を自分の足でたどり

観察することは、とても大切なことだと信じております。

深く学びながら、沢山の植物に出会って欲しいです。

とても真面目な青年で好印象、自分たちの子供より若いのね。

ぜひまたどこかで一緒に花さんぽしましょうね!

 

フジチドリに魅了された花さんぽでした。

いつまでも咲き続けて欲しいので、大切に見守っていただきたいです。

 

 

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ナガエコナスビ

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  2018年7月1日 空梅雨のせいなのか?

 

コメント: 5 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    学生 (月曜日, 18 7月 2016 17:59)

    どうもお世話になりました。記事にも載せていただきありがとうございます。
    写真がすごく素敵でいつも拝見させていただいております。私も同じ花を撮ったはずなのに、何で私のはボヤけてて花の構造を捉えきれないんだろうと悩んでしまいます。

  • #2

    学生 (月曜日, 18 7月 2016 18:13)

    続き
    それと、利尻と礼文の花旅は今日で無事終わりました。希少種の未知の自生地を発見でき大変成果がありました。
    花さんぽに誘っていただければどこへでも出向きますので、また連絡を下さいね。

  • #3

    Hiro (月曜日, 18 7月 2016 19:31)

    学生さん
    観察会ではお世話になりました。
    Hiroダスのネタになってしまいましたが、
    お許しくださいね。
    フジチドリはとても撮影は難しい花でしたね・・
    私たちも何とか見せられるようなものを掲載いたしました。

    利尻・礼文ですか~あー羨ましいです!
    花好きの憧れの地ですね。
    日本中津々浦々と活動されていらっしゃって、
    素晴らしいです。
    しろーいアツ様がいたのかなあ~
    またどこかでご一緒できたらいいですね。
    今後の活躍も期待しています!

  • #4

    ゆき (水曜日, 10 8月 2016 20:32)

    こんばんは、HIROさんkenさん、観察会のフジチドリの写真、ありがとうございます、貴重な、らん、ミヤマモジズリの仲間、可憐なお花ですね、ナガエコナスビ、アオホウズキ、アリドウシラン、それぞれ、魅力なお花ですね。

  • #5

    Hiro (木曜日, 11 8月 2016 10:20)

    ゆきさん
    フジチドリなど貴重な花を自分たちでは探し出すことは無理なので、
    観察会に参加しました。
    小さなピンクで素晴らしいランだと思います。
    未見の花がみられて感激でした。

 

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