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. 6月25・26日     予定変更花めぐり

 

見損なっている花を見に行く予定でいたのですが・・

一度だけしか見ていない花をもう一度見たいねえーと

花友さんに聞いてみたら、なんと翌日早朝に確認しに行ってくれました。

ピークになっていて、今年はよく咲いているよと。

 

実は、一緒に花さんぽしましょうとお誘いしたのですが、

海外に出かけてしまうとのことで、

お詫びに開花の様子を見に行ってくれたようです。

スピーディーな行動力と、お優しいお人柄に感激してしまいます。

 

群馬・信州の未見の花めぐりをやめ、急遽予定を変更して周ってみます。

 

山の中に入り、沢の縁を見ていると・・

白い花が揺れている・・センジュガンピ?

いやあー違うねえ・・

あ~れ~ タガソデソウじゃないの!

 

タガソデソウ  ちと遠い たっぷり出て来ます
タガソデソウ  ちと遠い 後でたっぷり出て来ます

 

花友さんが教えてくれた地点ではないのですが、自分たちで

今まで一度しか見ていなかったタガソデソウを見つけちゃいました。

しかし急な沢沿いなので、無理して降りることはやめました。

結構まとまって咲いていてきれいじゃー

 

あれれ、この場所は2週間前に確か立ち寄ったねー

2週間前はタガソデソウの気配がなかったね。

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黄色いのは何キケマンか悩んだ末、

種子の様子から、ヤマキケマンかしら~?

よくわからないよー

ツルケマンとしては黄色が濃いし、ヤマケマンは種がうねるんだよね。

ネットで調べても間違いだらけのものが多い。

しっかり図鑑の解説を読まなきゃね・・

しかし、どれにも当てはまらないんだけど。

ツルケマンとミヤマキケマンのハーフってことはないよね~?!

 

ミヤマキケマン (深山黄華鬘) ケシ科 キケマン属 でいいのかな? 草刈りされたのか、背が低い
ミヤマキケマン (深山黄華鬘) ケシ科 キケマン属 でいいのかな? 草刈りされたのか、背が低い
葉が羽状に切れ込んでなく、形状があまりに違うので、ミヤマキケマンでよいのか悩む。
葉が羽状に切れ込んでなく、形状があまりに違うので、ミヤマキケマンでよいのか悩む。

 

長い蒴果で、数珠状になっている。

意外にも同定に苦労する花だわ。

一体あなたはだあれ?

 

蒴果は線形で数珠状に並ぶ。 やはりミヤマキケマンかな?
蒴果は線形で数珠状に並ぶ。 やはりミヤマキケマンかな?

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キバナハタザオは終盤でしたが、

見事に群生している場所もありました。

ヤグルマソウも豪快に開花していました。

 

キバナハタザオ (黄花旗竿) アブラナ科 キバナハタザオ属
キバナハタザオ (黄花旗竿) アブラナ科 キバナハタザオ属
キバナハタザオ  簡単に出会えそうでいて、なかなか出会えなかった
キバナハタザオ  簡単に出会えそうでいて、なかなか出会えなかった

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ヤグルマソウ (矢車草) ユキノシタ科 ヤグルマソウ属
ヤグルマソウ (矢車草) ユキノシタ科 ヤグルマソウ属
ヤグルマソウの花 花弁に見えるのは萼片
ヤグルマソウの花 花弁に見えるのは萼片

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高度を上げると・・テガタチドリが咲き始めていました。

ツマトリソウもまだ元気です。

 

テガタチドリ (手形千鳥) ラン科 テガタチドリ属  強風で撮影に苦労した
テガタチドリ (手形千鳥) ラン科 テガタチドリ属  強風で撮影に苦労した
テガタチドリ  咲き始めで超フレッシュ 色も鮮やかで惚れぼれする
テガタチドリ  咲き始めで超フレッシュ 色も鮮やかで惚れぼれする
テガタチドリ 唇弁は丸っこく、全体にやさしい感じの花
唇弁は丸っこく、全体にやさしい感じの花
テガタチドリは 距が美しいのだと気づいた
テガタチドリは 距が美しいのだと気づいた

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ツマトリソウ (褄取草) サクラソウ科 ツマトリソウ属  たくさん咲いていた
ツマトリソウ (褄取草) サクラソウ科 ツマトリソウ属  たくさん咲いていた
ツマトリソウもかわいい花です。 花弁の縁のピンク色は薄かった
ツマトリソウもかわいい花です。 花弁の縁のピンク色は薄かった

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花友さんが探ってくれた地点で、

タガソデソウをじっくり観察です。 

 

タガソデソウ (誰袖草) ナデシコ科 ミミナグサ属  とうとう再会できた
タガソデソウ (誰袖草) ナデシコ科 ミミナグサ属  とうとう再会できた

 

レースのように、半透明に透けた様子が美しいです~

広ーい高原の中では、ここでしか咲かないようです。

 

タガソデソウ
タガソデソウ
花はミミナグサ属の中で最大級の直径3cmほど。花弁先端に切れ込みがない
花はミミナグサ属の中で最大級の直径3cmほど。花弁先端に切れ込みがない
タガソデソウの花弁に半透明の部分があり、まるでレース編みのように美しい
花弁に半透明の部分があり、まるでレース編みのように美しい

 

撮影後に強風と雨になってしまったので、

本日は観察終了。下山します。

 

車で移動していると運転しながら相方はあくびばかりしている・・

これは毎回起こることだが、とても冷や冷やするのだ。

運転を変わろうかと思うのだが、私の運転にいちゃもん付けられるのが

不愉快になるんだねえ。

へたくそ運転じゃないと思うんだけど・・

好きに運転させてくれればいいのにさあ~

「面白い話でもしろ!」と言い放たれてもねえー

わたしゃ芸人じゃないですの。

壮絶なバトルをしながら、花さんぽしているわけですわ~

 

予定を変えてしまったために、

宿泊地も遠くなってしまったので時間も掛かって宿に到着。

やはり睡魔に襲われ続けた相方は早々に就寝しました。

 

翌日は 未見の花が見たい気分だったのですが・・

今年の花の時期が早いので、終わっているんじゃないかという

相方の意見に渋々従って、

相方がもう一度見に行きたいというお花に向かいました。

 

今年はどこに行っても熊に注意看板を見るねえ~

時々出没するから注意してといわれて、

深い森を歩きます。

鈴をつけるよりもラジオのほうがいいようですね。

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咲いていましたあ!!

良かったあー無事で・・森のお姫様キソエビネ

開花していました。

 

キソエビネ (木曽海老根) ラン科 エビネ属 今年も咲いていてくれました!
キソエビネ (木曽海老根) ラン科 エビネ属 今年も咲いていてくれました!

 

なんと全部で5株あり、うち3株が花をつけていましたよ。

でもなんだか少し元気がないような・・

お姫様をずっと咲かせてあげたいね。

ちょっと自生地の地盤の状態が心配でした。

 

キソエビネ 手前に2株並び、右奥にもう1株。 少し離れた場所で花をつけていない2株も見つかりました。
手前に2株並び、右奥にもう1株。 少し離れた場所で花をつけていない2株も見つかりました。
キソエビネの花は下から開花します。 この株は2個開花し、つぼみは4個つけていた。
花は下から開花します。 この株は2個開花し、つぼみは4個つけていた。
薄紫の上品なグラデーション つぼみまでかわいらしい
薄紫の上品なグラデーション つぼみまでかわいらしい
新たに見つけた2株に花はなく、昨年のガラが。 来年は咲くだろうか?
新たに見つけた2株に花はなく、昨年のガラが。 来年は咲くだろうか?

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キソエビネの無事を確認たので、帰ることにしました。

休日のたびに地方行脚に少々疲労が蓄積気味だし。

途中車の中からマルミノヤマゴボウじゃないかと

思えるものを見つけたので、立ち寄ります。

 

やった! 穂状花序が直立している。 見たかった、マルミノヤマゴボウか?
やった! 穂状花序が直立している。 見たかった、マルミノヤマゴボウか?

 

しかし・・がっくり、これは中国原産のヤマゴボウでしたあ~

でも花は初めて見ましたよ。

雄しべの葯の色がピンクなので・・

マルミちゃんではなかったあー

 

ヤマゴボウ (山牛蒡) ヤマゴボウ科 ヤマゴボウ属
ヤマゴボウ (山牛蒡) ヤマゴボウ科 ヤマゴボウ属

 

日本の在来種じゃないので落胆しましたが、

まあこれも初見なので・・ご紹介します。

花は結構かわいいです。

マルミちゃんは来年近くで探そうっと。

 

ヤマゴボウの葯はピンク色(マルミノヤマゴボウは白色)
ヤマゴボウの葯はピンク色(マルミノヤマゴボウは白色)

 

帰りは中央道利用した中で過去最大の渋滞に巻き込まれました。

たった5キロ進むのに1時間半~

6時間掛けて自宅に着きました。

あーー恐ろしい。

車中の重い空気をご想像ください..

へとへと花さんぽになっちゃいましたよ〜

 

 

コメント: 2 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    宇治のヒカルゲンジ (火曜日, 12 7月 2016 11:11)

    自生種じゃないので(ヤマゴボウ)落胆?! ヤマゴボウは歴史ある帰化種ですよ。こちら(京都、大阪、兵庫近辺)ではマルミは山に入るとたまには見かけますが、ヤマゴボウは見たことがありません。写真で見る限りピンクの葯などマルミよりきれい?なので、仲間ともぜひ見たいと言っていたところにこの記事。こちらで見られるところをご存知の方がおられましたら是非お教えください。

  • #2

    Hiro (火曜日, 12 7月 2016 20:07)

    宇治のヒカルゲンジさま

    初めまして、コメントありがとうございます。
    日本の在来種を好んで見ておりまして..
    すいません..帰化植物はあまり興味がありませんでした。
    ヤマゴボウは中国原産で薬用のため栽培されていたようですね。
    図鑑によると現在は少ないとあります。
    私たちも今回初めてみました。
    葯がピンクなので、マルミより可愛らしくキレイじゃないでしょうか。
    マルミノヤマゴボウは見ていないのです..
    車の中から発見した時は、マルミノヤマゴボウだと思ったのです。

 

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