花さんぽ 2007-27                               ←前へ  次へ→

 

 9月19日       秋の玉川上水の花

 

 玉川上水は江戸時代の1653年頃に作られた用水路です。 全長40km以上を2年もかからず作ったとされ、驚きです。 現在でも東京都水道局の現役の水道施設として活用されています。 場所により異なりますが、水路の両側数メートルは立ち入り禁止の保護区域のようになっていて、その外側に歩道と車道が並走しているような形になっています。 水路沿いには、けっこういろいろな植物がいます。 自宅から歩いて3分もかかりません。 Hiroが平日のある日、一人で花さんぽをして来ました。  ⇒Wikipediaの玉川上水

 

ツルボ (蔓穂) キジカクシ科 ツルボ属
 ツルボ (蔓穂) キジカクシ科 ツルボ属

ツルボはユリ科の多年草。けっこうあちこちで見かけます。右の写真では花穂の下部の花は終わり、中ほどは開花していて、上部はまだ蕾です。Kenはどうしてもルツボと言ってしまうクセがあります。


 カリガネソウ (雁草)
 カリガネソウ (雁金草)
 カリガネソウ シソ科 カリガネソウ属
 カリガネソウ シソ科 カリガネソウ属

 

 カリガネソウはまだ山の中では見たことがないのですが、玉川上水では時期になると、日当たりのよい場所でたまに見かけます。 かなり変わった形の花。 花柱と雄しべが花の上側に長く伸び、先端は花を覗き込むように垂れ下がります。 でもなかなかお洒落な花です。 かすかに妙な臭気があります。

 

 周辺は住宅街であることと、カリガネソウは園芸種として育てられることもあることから、自生種ではなく園芸種が逃げ出したか、植えられたものである可能性も否定できません。

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 カラスノゴマ (烏の胡麻)
 カラスノゴマ (烏の胡麻)
 カラスノゴマ アオイ科 カラスノゴマ属
 カラスノゴマ アオイ科 カラスノゴマ属

 

 カラスノゴマの花は葉の下に隠れるように咲くので、見逃してしまうことも多そうです。 今回は詳細な写真が撮れなかったのですが、しべの数でいろいろ論議がある花のようです。 興味がある方はこちらのmizuaoiさんのサイトをご参照下さい。 とても詳しく調査されたレポートです。 ⇒http://www48.tok2.com/home/mizubasyou/108karasunogoma.htm

 (現在サイトは移転し、工事中のようです)

 

 その他の花は、多数のキンミズヒキや、同定できないキク科の植物などを見ることができました。 少ないですが、今号はこれでおしまいです。

 

 

今回出会えた花たち(五十音順)
No. 写真
掲載
和名 漢字表記 科名 属名
1 カラスノゴマ 烏の胡麻 アオイ カラスノゴマ
2 カリガネソウ 雁金草
シソ カリガネソウ
3 ツルボ 蔓穂 キジカクシ ツルボ
4   ミズヒキ 水引 タデ ミズヒキ

 

 

オリジナルレポート表紙
オリジナルレポート表紙

 

2012.01.30 掲載

2013.10.04 カリガネソウをクマツヅラ科からシソ科に変更

 
                                         
 

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