花さんぽ 2007-22-3                              ←前へ    次へ→

 8月18日〜19日   野反湖 百花繚乱(その3!)   3/3


ホツツジ (穂躑躅) ツツジ科 ホツツジ属

 

高さ1〜2mになる、ツツジ科の落葉低木です。 うっすらしたピンク色が上品な花です。 花柱がまっすぐ突き出します。 よく似たミヤマホツツジは花柱が上向きにくるんとU字反転して花の方を向くので識別できます。 有毒植物なので、蜜を味わったりしてはいけません。

 

シラネアザミ
シラネアザミ

シラネアザミ (白根薊) キク科 トウヒレン属

 

野反峠にいました。 シラネアザミだと教わったのですが、総苞片や葉の形状や茎の翼などを見て、今だに他のトウヒレン属である可能性を捨て切れないでいます。 現物を見たときに判定できないのでは、まだまだ修行が必要です。

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ハクサンオミナエシ (白山女郎花)
 ハクサンオミナエシ (白山女郎花)
 ヤマハハコ (山母子) キク科
 ヤマハハコ (山母子) キク科

ハクサンオミナエシは、あまり数が多くありません。ダム手前の展望台駐車場にいました。

 

ヤマハハコは、あちこちで普通に見ることができます。



ハクバブシ (白馬附子) キンポウゲ科 トリカブト属

 

言わずと知れた有毒植物ですが、花の形が面白い。 トリカブトの仲間はみな似ていて同定に苦労します。 しかも同一地域に複数の種類がいることもあります。 野反湖にも2〜3種類はいるように思いますが、断定はできません。写真の花はキャンプ場のロッジ近くにいたものです。 葉が3中裂〜深裂し、花柄に毛がないことなどから、ハクバブシではないかと考えています。 ハクバブシは志賀高原や谷川連峰などにもいますが、本家?の白馬岳では見られないそうです。

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野反峠にて。 背が高い花はツリガネニンジン。黄色い花はアキノキリンソウ。中央手前にはハコネギク(たぶん)、右下隅にミヤマニンジンも見えます。

 

 泊まったバンガロー。79番がお気に入り。
 泊まったバンガロー。79番がお気に入り。
 バンガローから見た夜明け直後の風景
 バンガローから見た夜明け直後の風景

 

 

今回出会えた花たち(五十音順)
No. 写真
掲載
和名 漢字表記 科名 属名
1   アオヤギソウ 青柳草 ユリ シュロソウ  
2 アキノキリンソウ 秋の麒麟草 キク アキノキリンソウ  
3   イタドリ(果実) 虎杖の果実 タデ ソバカズラ  
4   イヌトウバナ 犬塔花 シソ トウバナ  
5   ウバユリ(果実) 姥百合 ユリ ウバユリ  
6   ウメバチソウ 梅鉢草 ニシキギ ウメバチソウ  
7 オオバギボウシ 大葉擬宝珠 キジカクシ ギボウシ  
8   オカトラノオ 岡虎の尾 サクラソウ オカトラノオ  
9   オヤマボクチ 雄山火口 キク ヤマボクチ  
10   キバナノヤマオダマキ 黄花の山苧環 キンポウゲ オダマキ  
11   コウリンカ 紅輪花 キク キオン  
12   ゴマナ 胡麻菜 キク シオン  
13 シオガマギク 塩竃菊 ハマウツボ シオガマギク  
14 シラタマノキ(果実) 白玉の木 ツツジ シラタマノキ  
15   シラネアザミ 白根薊 キク トウヒレン  
16 ソバナ 岨花 キキョウ ツリガネニンジン  
17   タチコゴメグサ 立小米草 ハマウツボ コゴメグサ  
18 タテヤマウツボグサ 立山靭草 シソ ウツボグサ
19   タニソバ 谷蕎麦 タデ イヌタデ  
20   ツリガネニンジン 釣鐘人参 キキョウ ツリガネニンジン  
21   ナツハゼ(果実) 夏黄櫨 ツツジ スノキ  
22   ネジバナ(白花) 捩花 ラン ネジバナ
23   ネバリノギラン 粘芒蘭  ユリ ソクシンラン  
24   ハクサンオミナエシ 白山女郎花 スイカズラ オミナエシ  
25 ハクバブシ 白馬附子 キンポウゲ トリカブト  
26 ハコネギク 箱根菊 キク シオン  
27 ハナイカリ 花錨 リンドウ ハナイカリ  
28 ヒメシロネ 姫白根 シソ シロネ  
29   ホツツジ 穂躑躅 ツツジ ホツツジ  
30 マツムシソウ 松虫草 スイカズラ マツムシソウ  
31 ミヤマニンジン 深山人参 セリ ヤマゼリ  
32   ヤマキツネノボタン 山狐の牡丹 キンポウゲ キンポウゲ  
33   ヤマハハコ 山母子 キク ヤマハハコ  
34 ヤマホタルブクロ 山蛍袋 キキョウ ホタルブクロ  
35   ユオウゴケ 硫黄苔 ハナゴケ (地衣類)  
36   ヨツバヒヨドリ 四葉鵯 キク ヒヨドリバナ  
37   リョウブ 令法 リョウブ リョウブ  

科名が黄色い文字となっている植物は、当サイトのAPG分類体系への移行で科名が変更になったものです。2013.10.11

 

最後まで見ていただき、どうもありがとうございます。


オリジナルレポート表紙
オリジナルレポート表紙

 

2011.01.12 掲載

 

 
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