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. 4月2日(日)    房総半島のイワタイゲキ

 

イワタイゲキ伊豆半島で見てはいるのですが、

花が開花した状態を見ていませんでした。

伊豆まで行かずともチーバあたりにはいないのかしら?

相方が探ってみたところ、館山か鴨川には咲いてそうだと・・

それじゃーと、チーバ房総半島に繰り出します!

 

相方はトウダイグサ科の花が好きなので、

じっくり観察したいようです。

チーバまでは順調に走行できたので、

ランチをハイウエイ・オアシスで食べようと思ったら・・

暖かなチーバは、観光客でいっぱーい~

16組くらいもが名前を書いて順番待ちしているじゃん、

時間がもったいない。

諦めて目的地に向かう途中でお店を見つけよう。

 

むむ、「海山レストラン ボーノ!」の看板が、

イタリアンのようだが、地元の海鮮メニューもありそうだ。

宿泊施設やスポーツ施設を併設した海の見えるレストラン。

なかなか雰囲気よし、気取らず地元の方もお客さんで来ているようだ。

接客も朗らかで丁寧でほっこりできる~

 

ランチセットを注文。

サラダはチーバのお野菜を使って新鮮だ。

ピザは相方の大好物なので素直にマルゲリータを、

トマトがフレッシュで甘い、

生地が薄めなのが残念だが、まあ満足の範囲。

パスタは房州魚介のスープパスタ。

鰺・浅利・鰤・つみれ団子が入って魚介出汁の効いたうまみがたっぷり。

するりんと食べられちゃいました。 

 

地元野菜のサラダ
地元野菜のサラダ
ピザ・マルゲリータ
ピザ・マルゲリータ
ミネストローネスープ
ミネストローネスープ
魚介のスープ・パスタ
魚介のスープ・パスタ

 

景色もよくて落ち着くお店なので、先に入ろうとした

わんさか人で溢れる店にしなくて正解だった。

しかしねえ~、このあたりはこれってお店がないのも正直な話。

ここで食べられてよかったわー

 

さーさー自生地近くに来てみたけれど・・

相方が5ポイントほど駐車スペースに当たりをつけていましたが、

進入禁止になっている様子だー

ここは?と入った場所は、個人の有料駐車場につながっていた。

目的地に近いので、500円支払って駐車しました。

あれこれ探し回ると時間のロスだしね。

 

身支度を整えて出発~ お天気も上々!

ガラガラした岩場を見ていると・・

なんだか咲いているような様子がない・・。

 

目的地の海岸に着いたが・・イワタイゲキが咲いていそうな気配はない
目的地の海岸に着いたが・・イワタイゲキが咲いていそうな気配はない

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相方が岩場を歩き回り、探している。

私はどうも岩場歩きが不安なので、

岩場と浜の際を攻めてみようと歩く。

小さなオオシマザクラが咲いていました。

オオジシバリもゆらゆら。

 

オオシマザクラ (大島桜) バラ科 サクラ属  葉柄の蜜腺の付き方から本種と判断しました
オオシマザクラ (大島桜) バラ科 サクラ属  葉柄の蜜腺の付き方から本種と判断しました
オオシマザクラ
オオシマザクラ

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オオジシバリ (大地縛り) キク科 ニガナ属 砂浜の所々に咲いていた
オオジシバリ (大地縛り) キク科 ニガナ属 砂浜の所々に咲いていた

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ないなあーと歩いていたら・・

「あったぞー!」と相方が見つけました。

あれれ~、小さいなイワタイゲキねえー

伊豆で見たものよりかなり小ぶりに見える。

 

イワタイゲキ (岩大戟) トウダイグサ科 トウダイグサ属  2017.04.02 千葉県 alt=2m
イワタイゲキ (岩大戟) トウダイグサ科 トウダイグサ属  2017.04.02 千葉県 alt=2m

 

ざっと見渡すと周辺に数株、小さいのがありました。

まあ発見できたので、ゆっくり撮影ね。

 

人物と写すと、株の小ささがよくわかる。全体の径は約55cm、高さは約35cmでした
人物と写すと、株の小ささがよくわかる。全体の径は約55cm、高さは約35cmでした
イワタイゲキ 近くにいた、さらに小さめの株
近くにいた、さらに小さめの株

 

花も咲いている!

いぼいぼの子房が特徴的です。

相方は真剣モードになっていますので、

私はもう少し探ってみます。

 

塩水、強風に強烈な紫外線と、厳しい環境の海岸に咲くイワタイゲキ
塩水、強風に強烈な紫外線と、厳しい環境の海岸に咲くイワタイゲキ
イワタイゲキ  明るい陽光の下で、元気よく花を咲かせていた
明るい陽光の下で、元気よく花を咲かせていた
花弁に見える鮮やかな黄色の部分は、苞葉です。 花弁や萼片はありません。
花弁に見える鮮やかな黄色の部分は、苞葉です。 花弁や萼片はありません。
イワタイゲキの葉は前縁で主脈は白っぽく、縁は紅色になります。 苞の一部も紅色でした。
葉は前縁で主脈は白っぽく、縁は紅色になります。 苞の一部も紅色でした。

 

あー大株を見つけたあ~~ もっさりー!!

「でっかいのがあったよー」

これは伊豆で見たサイズに近いね!!

大きくまとまって咲いていました。

相方は大きさを測ったり、

入念なイワタイゲキ観察開始です。

 

イワタイゲキの立派な大株があった! きれいな半球形。 岩上ではなく、砂礫地に生えていました。(フラッシュ使用)
立派な大株があった! きれいな半球形。 岩上ではなく、砂礫地に生えていました。(フラッシュ使用)
イワタイゲキの大株全体の径は約110cm、高さは約65cmもありました。
大株の全体の径は約110cm、高さは約65cmもありました。
イワタイゲキの大株 日照時間の違いで、北西方向となる左側はまだ蕾の状態でしたが、南東方向となる右側は満開でした。
日照時間の違いで、北西方向となる左側はまだ蕾の状態でしたが、南東方向となる右側は満開でした。
イワタイゲキの大株 左の北西側はまだ蕾で、開花準備中。
左の北西側はまだ蕾で、開花準備中。
イワタイゲキの大株 日当り良好な右の南東方向は、満開状態
日当り良好な右の南東方向は、満開状態

イワタイゲキの大株 上から見てもきれいな半球形
上から見てもきれいな半球形
イワタイゲキの茎は太く、赤みを帯びます。 葉柄が取れた跡が見えます。
イワタイゲキの茎は太く、赤みを帯びます。 葉柄が取れた跡が見えます。
イワタイゲキの花序の中心には雄花と腺体からなる不稔性の「中心の杯状花序」があります(矢印部)
花序の中心には雄花と腺体からなる不稔性の「中心の杯状花序」があります(矢印部)
イワタイゲキに花弁や萼片はなく、雄花雌花と腺体のみ。子房外面には乳頭状突起が密生します。
花弁や萼片はなく、雄花雌花と腺体のみ。子房外面には乳頭状突起が密生します。

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そばにはちっこいピンクの花が・・

帰化植物のウシオハナツメクサのようだ。

初めて見たので一応撮影しました。

意外とお花は可愛いのね。

 

ウシオハナツメクサ (潮花爪草) ナデシコ科 ウシオツメクサ属  ヨーロッパ原産の帰化植物
ウシオハナツメクサ (潮花爪草) ナデシコ科 ウシオツメクサ属  ヨーロッパ原産の帰化植物
ウシオハナツメクサの花  ウシオツメクサかも知れないと、かなり悩みました
ウシオハナツメクサの花  ウシオツメクサかも知れないと、かなり悩みました

 

イワタイゲキは、チーバでは本当に少ないのですね。

分布域の北限に近いのかもしれません。

ここも、もっと広範囲に探ればあるのかもしれませんが、

大株の回りには数株程度でした。 

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もうハマエンドウも咲き始めていましたよ。

ハマダイコンは最盛期。 

 

ハマエンドウ (浜豌豆) マメ科 レンリソウ属  そこかしこに咲きだしていました
ハマエンドウ (浜豌豆) マメ科 レンリソウ属  そこかしこに咲きだしていました

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ハマダイコン (浜大根) アブラナ科 ダイコン属  たくさん群れているときれい
ハマダイコン (浜大根) アブラナ科 ダイコン属  たくさん群れているときれい
ハマダイコン
ハマダイコン

  

おやおやー潮だまりにカエルの卵かあ?

どうやら潮だまりでなく、真水が湧き出しているようだ。

こーんな磯の波打ち際みたいな水たまりに卵産むんだねえー

あまりにも海に近いので、不思議な気がしました。

 

潮溜まりではなく真水の湧き水の水溜りのようだ
潮溜まりではなく真水の湧き水の水溜りのようだ
海まで数十メートルの場所にカエルの卵があった
海まで数十メートルの場所にカエルの卵があった

 

房総半島のイワタイゲキ観察ができてよかったあー

やっぱりチーバはあったかーい!

 

帰り道は当然アクアラインの大渋滞が起こるのを覚悟の上です。

焦って帰ってもアクアラインはすんなりくぐれません。

亀屋の鯛せんべいを買ったり、

軽ーく回転寿司で地魚の握り寿司をいただきました。

あービワが買いたかったなあ~ まだ収穫には早いのか。

 

渋滞を耐えて家に帰り、

伊豆の自生地と房総半島のそれの距離を比べてみたら・・

自宅からの距離は、ほとんど変わらなかったという事実が判明~~

花が見れたから、まあいいっかあー

 

 

コメント: 2 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    七転び (月曜日, 10 4月 2017 16:21)

    初めまして。この黄色いはなの名前は何処で切って読んだらいいんでしょうか?花は見た事あるような、名前は知りませんでした。

  • #2

    Ken (月曜日, 10 4月 2017 19:46)

    七転びさん、初めまして。
    イワタイゲキは イワ タイゲキ です。 イワは「岩」で、岩上に生えることが多いためです。 タイゲキは「大戟」で、中国語でナツトウダイに似たの植物を指し、日本では、この仲間を総括して使う名称だそうですよ。