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 7月11日(土)    富士の麓の観察会

 

富士周辺の観察会に行きます。

以前何度か急用などで行けなくなったことがあり、

今回こそはと申し込んで参加が叶いました。

 

早々と到着して参加者の方々は勢揃いしました。

肝心の主催者が来ないねえ~ と私達は待ちくたびれ~

集合時間より遅れて先生が到着です。

そのことを気に留める気配もなく、

なあ~んてアバウトな人なんだと、思ってしまいました。

 

参加者の数台の車に分乗して出発です。

我が家は自分の車でついて行きました。

 

まずは少し変わったタンザワイケマを観察です。

先生は植物のお話となると、目が活き活きとされるのだ。

 

イケマやタンザワイケマに似るが、異なる特徴も持つ植物。調査継続中とのこと。
 イケマやタンザワイケマに似るが、異なる特徴も持つ植物。調査継続中とのこと。

 

先生が、皆さんにイケマとの違いを質問しました。

私は花冠裂片がさじ形に立ち上がってるなと思いましたので、

そんな違いを伝えました。

先生は、他にもあるんだよと・・

う〜ん、なんだろう?


タンザワイケマに似る植物の花
 タンザワイケマに似る植物の花

 

最近の発見のようで、花冠裂片がイケマと違って反転しない、

退化した托葉があるのも特徴とのこと。

今までイケマをまじまじと観察してなかったのを反省しました。

それに、咲く時期もタンザワイケマは少し早いそうです。

 

花の側面。花冠は反り返らず、内側に巻きます。 小さな褐色の萼が見える
 花の側面。花冠は反り返らず、内側に巻きます。 小さな褐色の萼が見える
タンザワイケマにはある托葉がない(退化して鱗片状)のもこの植物の特徴
 タンザワイケマにはある托葉がない(退化して鱗片状)のもこの植物の特徴

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少し離れた場所に移動し、タンザワイケマも観察することができました。

 

こちらは、本家タンザワイケマ。 キョウチクトウ科 イケマ属(旧分類体系ではガガイモ科)
 こちらは、本家タンザワイケマ。 キョウチクトウ科 イケマ属(旧分類体系ではガガイモ科)
タンザワイケマの花。 まだ開花していなかった。 花序は少し小さい印象。
 タンザワイケマの花。 まだ開花していなかった。 花序は少し小さい印象。
タンザワイケマの托葉。 大きくしっかりしている。 この点でも先の似た植物は異なります。
 タンザワイケマの托葉。 大きくしっかりしている。 この点でも先の似た植物は異なります。

 

先生のお話を聞いていると、植物観察が奥深くて楽しくなってくる。

クモキリソウの株の増え方のお話もしてくれました。

種子だけではなく、不定芽でも増えるので、大きな株の周辺には

小さな株がたくさんあることが多いと。

 

「不定芽と言えば、ショウジョバカマと同じですね?」と

相方が先生に確認していました。

私もそうじゃないかと思ったのだけど、相方が答えてくれて

正解でよかったわ。

先生はアバウトな人だと思ってしまったのを撤回じゃ~

気さくで気取りもなく、親しみの湧く先生だ。

 

 

さーてお次は、一番見たかったお花に向かいます。

ちょいとえっさと山登りをするようなので、相方は・・

「先生、結構登るのですか?」と不安気な様子で聞いていた。

もー少しは歩かんかいー!

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ふむふむ・・しかし訪れた山は、狙っていた山と同じでした。

足元にはヤマクワガタが咲いていました。

 

ヤマクワガタ (山鍬形) オオバコ科 クワガタソウ属
 ヤマクワガタ (山鍬形) オオバコ科 クワガタソウ属

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原生の森のような場所に、会いたい憧れの君は光って咲いていましたあ~~

フガクスズムシソウ、間に合ってよかったあ!!

 

フガクスズムシソウ (富岳鈴虫草) ラン科 クモキリソウ属  2015.07.11
 フガクスズムシソウ (富岳鈴虫草) ラン科 クモキリソウ属  2015.07.11

 

フガクスズムシソウは、ここでひっそりと咲いていました☆

近くで見れるのは感激ですね!

クモイジガバチは遠すぎましたからねー

大きな古木にも沢山着いています。

 

フガクスズムシソウは、大きな古木の高い部分には、たくさん群れていた
 大きな古木の高い部分には、たくさん群れていた

 

念入りな撮影に皆さん懸命です。

そんな時間をたっぷりくれるのは嬉しいですね。

参加者の気持ちにも配慮された観察会です。

 

フガクスズムシソウは、ブナなどの古木にコケ類とともに着生する、着生ランです。
 フガクスズムシソウは、ブナなどの古木にコケ類とともに着生する、着生ランです。
ずっと見たかった、憧れの花。 じっくり見ることができて大感激です!
 ずっと見たかった、憧れの花。 じっくり見ることができて大感激です!
フガクスズムシソウの花
 フガクスズムシソウの花

 

花は、スズムシソウよりもジガバチソウクモキリソウ

似ていると思いました。

 

 

先生がシダの珍しい品種を教えてくれたのですが・・

不思議な名前だったのだけど忘れました~

シダ類には興味が薄いので・・

「呼んだのに来た人は一人だった」と先生はつぶやきました。

ごめんなさーい、急斜面、もう登り降りがしんどかったんです~

でも、見てくれば良かったなあー

 

前回のクモイジガバチの時もそうでしたが、

フガクスズムシソウも静かな森の高い木の上で

じっと生息している姿に何とも言えぬパワーを感じるのです。

自分たちだけじゃ行けそうもない山の中に連れてきてもらって・・

感謝です。

 

 

相方が参加者の方に「HiroKenさんですか?」と尋ねられましたが、

その方はピテカン&カッパさんでしたあ~

ひゃー参加されていらしたのですね、観察会のベテランさんでした。

カイコバイモのとき以来、ここで2度目のご対面に嬉しくなりました。

ぽっこり妊婦腹の相方は、目立ってどこでもばればれだよね~

 

ここでも先生の同定レクチャーがありました。

花よりもまず葉に注目しなさいという内容です。

聞いている私達も小学生のようです。

わかり易い先生のレクチャーは素晴らしいなと感じますぞー

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ちょいと数人で早めに下山して、一人の男性がこれはなあに?と聞いた。

「あームヨウイチヤクソウですよ」

これも観察会の目玉だったんじゃない。

長野で終わってしまったものしか見ていませんでしたので、

これは嬉しい再会でした。

残念ながら開花には早かったようです。

ちょっと奥を探るとウメガサソウもいました。

 

ムヨウイチヤクソウ (無葉一薬草) ツツジ科
 ムヨウイチヤクソウ (無葉一薬草) ツツジ科
まだツボミでした。無葉と言えど葉があることも
 まだツボミでした。無葉と言えど葉があることも

ウメガサソウ (梅笠草)  まだツボミだった。
 ウメガサソウ (梅笠草)  まだツボミだった。

 

お昼を食べて、しばし周辺を散策しました。

クモキリソウ、コバノイチヤクソウ、エゾスズランなどがありました。

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車で移動して樹海の中を散策します。

ツルアリドウシがびっしりと咲いていました。

 

ツルアリドオシ (蔓蟻通し) アカネ科 アリドオシ属
 ツルアリドオシ (蔓蟻通し) アカネ科 アリドオシ属
ツルアリドオシは茎の先に2個づつ花をつけます。 赤い液果が見えます。
 ツルアリドオシは茎の先に2個づつ花をつけます。 赤い液果が見えます。
ツルアリドオシの花冠の内側には、毛が生えています。
 ツルアリドオシの花冠の内側には、毛が生えています。

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この中にアリドウシランが混じって咲いていると先生が・・

よっしゃー探したろー と意気込んだものの、

夏場はメガネが曇ってどうも調子が出ない。

先生がポンポンと見つけ出し、皆さんの撮影会が開始です。

 

なんとか撮れたツーショット。左がツルアリドオシ、右がアリドオシラン。でも両方とも後ろ向き!
 なんとか撮れたツーショット。左がツルアリドオシ、右がアリドオシラン。でも両方とも後ろ向き!

  

私は自分たちでアリドウシランの群生を見つけた感動が忘れられず、

あの地に勝る光景はないと思ってしまっているので、

撮影を相方任せにしちゃいました。

綿帽子を被ったアリドウシランは可愛いですよね。

 

アリドオシランが集まって咲いていた。 V字型のツボミは、ツルアリドオシ。
 アリドオシランが集まって咲いていた。 V字型のツボミは、ツルアリドオシ。
アリドオシラン (蟻通し蘭) ラン科 アリドオシラン属
 アリドオシラン (蟻通し蘭) ラン科 アリドオシラン属
アリドオシラン  小さいけど、よく見るとなかなかの造形美ですね
 アリドオシラン  小さいけど、よく見るとなかなかの造形美ですね
アリドオシラン  「白ずきんちゃん」だね
 アリドオシラン  「白ずきんちゃん」だね

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コイチヨウランの蕾もありました。

しかし・・やはり野反湖以外では、緑の葉のものばかりなのね。

コイチヨウランは野反のものがべっぴんさんと決め込んじゃってます~

黒っぽい濃い紫色が一番好き。

 

コイチヨウラン (小一葉蘭) ラン科 イチヨウラン属  葉が緑色だった
 コイチヨウラン (小一葉蘭) ラン科 イチヨウラン属  葉が緑色だった

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結構時間も押してしまっているのですが、先生が

キヨスミウツボは見たことあるかい? と私達に聞いてくれて、

果実になったものしか見てないから見たいと返事をしました。

 

少し先まで行って状態のよいものを見せてくれました。

鹿に食べられてしまったものもありました。

寄生している木の根っこまで見れたら良かったんだけどね。

 

キヨスミウツボ (清澄靭) ハマウツボ科 キヨスミウツボ属  木の根に寄生します。
 キヨスミウツボ (清澄靭) ハマウツボ科 キヨスミウツボ属  木の根に寄生します。
キヨスミウツボの花冠は長い筒状で、先端は上下に2裂した唇形です。
 キヨスミウツボの花冠は長い筒状で、先端は上下に2裂した唇形です。
鹿に食べられてしまったキヨスミウツボ。 地上部が刃物で切られたようになくなっていた。
 鹿に食べられてしまったキヨスミウツボ。 地上部が刃物で切られたようになくなっていた。


マツランの葉も観察できました。

とても遠かったんですけどね。

別名ベニカヤランというそうですが、

誰かが「カヤランに紅色が付いた」と言ったのだけど・・?

ちゃうやろ~

私はモミランに似た花に感じます。

あー花の時期にまた見に行きたいな。

 

観察会の間、少しお話をしていたYさんが神奈川の方でしたので、

明日神奈川で探したい花を尋ねてみましたら・・

なんと自生地の詳細をご存じで、

案内をして下さるとおっしゃるのです!!

いいんですか~~?☆


それはそれは大変嬉しくて、飛び上るほどでした。

ご好意に素直に甘えて、明日の花散策をお願いしました。

地図や説明では伝えにくい場所だそうです。

明日もワクワク、楽しみになりました。

 

念願のフガクスズムシソウを観察出来て、

楽しく面白くわかりやすい解説をしてくれる、

先生の魅力にもはまりました。

リピーターの多い人気の観察会というのも納得できました。

またぜひ参加したいと思います。

 

富士の名がついたフガクスズムシソウが

いつまでもこの地に咲き続けられますように・・



コメントをお書きください

コメント: 8
  • #1

    いにしえ人 (木曜日, 16 7月 2015 10:10)

    ずいぶんのご無沙汰です。
    久しぶりに拝見致しました。マクロレンズで撮られた希少種の花々の魅力を
    余すところなく見事に描写されているのに驚きと羨望を抱きました。
    中でも「フガクスズムシソウ」の躍動感が秀逸です。どれもこれもすばらしくて
    しばらく心が洗われるような気持ちにさえなりました。ありがとうございます。

  • #2

    Hiro (木曜日, 16 7月 2015 17:47)

    いにしえ人さん
    お久しぶりですね!
    嬉しいお褒めのお言葉をありがとうございます。
    撮影技術はまだまだ未熟なんですけど・・
    お花の愛だけは込めている写真なのかなあ~
    やっと念願の花に逢えたので嬉しすぎました。
    深い森にひっそりと咲く姿に不思議なパワーを感じます。
    原生の森のような環境がいつまでも残ってほしいものですね。

  • #3

    ゆき (木曜日, 16 7月 2015 23:46)

    こんばんは、HIROさん、kenさん、観察会、魅力的な内容と案内&ご説明された先生、気さくで、いい方なんですね、クモイジガバチ草に、続き、フガク鈴虫草をはじめ、珍しいお花の写真ありがとうございます❗特に、フガク鈴虫草の自生地の着生している、苔むした木々の幹に、咲くすがたが、美しいですね、感激しました、ありがとうございます。べにかやらんも、羨ましいです。

  • #4

    Hiro (金曜日, 17 7月 2015 01:09)

    ゆきさん
    いつもご覧頂きありがとうございます。
    観察会の先生は気さくで優しい方でした。
    観察も楽しめましたよ!
    フガクスズムシソウはとても素敵な花でした。
    原生の森のような場所で静かにひっそり咲く姿に感動です。
    ここはグリーンのカーテンに覆われたように緑の日差しが注いでいます。
    マツランは花には遅かったのですが、
    来年花を見てみたいです。
    優秀な望遠レンズが必要かもですが・・
    久しぶりに沢山歩いたのでこの日は早々と就寝しました。

  • #5

    ピテカン&カッパ (金曜日, 17 7月 2015 23:51)

    こんばんは。
    先日は、観察会では、まさかお会いできるとは思わず、びっくりでした!
    フガクスズムシソウは、ほとんどは、樹上かなた・・
    その中で、2株だけでしたが、目の前で見ることができて、感激でした!

    翌日は神奈川方面でお花探索されたようですね。
    どんなお花に会われたのでしょうか?・・次回の記事を楽しみにしてまおります。


  • #6

    Hiro (土曜日, 18 7月 2015 11:54)

    ピテカン&カッパさん
    観察会お疲れ様でした。
    私達もお二人に再会できるとは思っていなかったので驚きました。
    また別の花さんぽで出逢った方とも再会しました。
    お花好きの集まる観察会なんですね。
    やっと参加できてよかったです。
    先生のお話が興味深くわかりやすい解説がより楽しくさせてくれました。
    またチャンスあったら参加しますのでよろしくお願いいたします。

  • #7

    himekyon (木曜日, 23 7月 2015 21:02)

    初めまして、いつも読ませていただいています。あの赤い車、Yさんとお話をされていた方がhiroさんとkenさんでしたか、ちょっとだけお話をさせていただいたかもです。
    先生が集合時間にアバウトは、私のせいなのです。初めて参加したときは、集合時間に間に合わないので前泊をしたのですが、電車の到着時間が8時41分と話しましたら迎えに行きますよとおっしゃっていただいて迎えに来ていただいたのです。8時半集合の時はさすがに気が引けましたので、前泊することにしようと思っています。歳ですから先生の説明もなかなか頭の中に入って行きませんが、それでも貴重な花を案内していただき、詳しい説明に勉強させていただけることがうれしいです。
    hirokenさんは、もうみるものはすべて見つくしていらっしゃるかなと思っておりましたがまだ見ぬ花もあるのですね。別の日の観察会でもしかして「hirokenさんですか」と参加されていたご夫婦に声をかけてしまったことがありましたが、またどこかでお目にかかれましたら、今度はお声かけさせていただきたいと思います。

  • #8

    Hiro (木曜日, 23 7月 2015 21:32)

    himekyonさん
    いつもご覧いただきありがとうございます。
    もしかしたら観察会の時に少しお話させていただいた方でしょうか。
    集合時間のことはごめんなさい・・お気になさらないでくださいね。
    先生がお迎えに行かれてたのですね。
    先生は優しい方だと一日一緒にいて良くわかりました。
    赤い車でくっついていたのが私達です。

    解散した時も先生は私達に気遣ってくれました。
    気取らずえらぶらずわかりやすい解説に私達はなんて楽しいんだと、
    二人で大喜びしていました。
    毎回参加とはいきませんが、またチャンスあったら参加しますね!
    その時は声をかけてください。
    相方Kenが「俺の出腹が目印です」と言っています。

    まだまだ私達も未見の花が沢山ありますよ~
    少しでも見られるように頑張ってみます。
    今後もよろしくお願いいたします。

 

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