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 9月12日・13日    信州4人で花さんぽ

 

常総市のみなさん、及び大雨により浸水被害に遭われた方々に

心よりお見舞い申し上げます。

常総市には何度か訪れております。

茨城の方々にはとても親切にして頂きました。

また私の友人たちの実家が茨城に多くありまして、

とても心配いたしました。

少しずつでも復旧が進み、早く平穏な生活が戻りますように・・

 

今回は貴重な情報を頂いておりました、

信州のアオキランを探しに行きます。

いつもお世話になっているOさんも、一緒に見に行きましょうと

ご招待しました。


いつもOさんには甘えてご案内ばかりお願いしているので、

少しでも恩返しできたらなと思ったのです。

そう言いながら・・近日またお世話になるんです~

今回初めてお目にかかる、Sさんも一緒に花さんぽです。

集合場所からは私たちの車1台でお山に向かいます。

 

さー情報メモを頼りに林道に入りました。

なんだか相方がおかしな道に入り込んだ・・

道のど真ん中に車が止まっているので、

ここから歩かにゃならんとなあー

 

林道の真ん中に無人の車があって通れない
 林道の真ん中に無人の車があって通れない

 

なんだか案内と様子が違うんじゃ? と疑問の私です。

案の定、完全に道を間違えていたのです。

麓まで戻ってリスタート。

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道すがら車の中からミツバベンケイソウを発見しました。

カワミドリも終盤でしたが、見ることが出来ました。

 

ミツバベンケイソウ (三葉弁慶草) ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ属
 ミツバベンケイソウ (三葉弁慶草) ベンケイソウ科 ムラサキベンケイソウ属
ミツバベンケイソウ
 ミツバベンケイソウ

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カワミドリ (川緑・河碧) シソ科 カワミドリ属  名の由来はよくわかっていないようです
 カワミドリ (川緑・河碧) シソ科 カワミドリ属  名の由来はよくわかっていないようです
カワミドリ
 カワミドリ

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車を降り、山道を歩き始めます。

ほよーこれってツルケマンじゃないのかね。

 

ツルケマン (蔓華鬘) ケシ科 ツルキケマン属
 ツルケマン (蔓華鬘) ケシ科 ツルキケマン属
ツルケマン  絶滅危惧1B類に指定されている、希少な植物です
 ツルケマン  絶滅危惧1B類に指定されている、希少な植物です

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アオキランはこの辺りにいるんじゃないかと見ていたら、

早速Sさんが、じゃじゃーんと発見です☆

ここでは4株見つかりました。

 

アオキラン (青木蘭) ラン科 トラキチラン属  (A地点)
 アオキラン (青木蘭) ラン科 トラキチラン属  (A地点)
アオキラン  絶滅危惧1A類に指定され絶滅が非常に危惧されます (A地点)
 アオキラン  絶滅危惧1A類に指定され絶滅が非常に危惧されます (A地点)


急な山道を登りながら、

あちらこちらとOさんが探って回る。

私達も見て回りますが・・見つからない。

ヒナスミレの葉が沢山だあ~春はさぞかし美しい光景だろうなあー

Oさんは葉を見て色んな解説でレクチャーしてくれる。


わっせと登って目標地点に到着。

この辺りで探してみよう~

と入り込んだら・・またまたSさんが発見!

Sさんの観察眼はすごいぞー


アオキラン  葉緑素を持たない、菌従属栄養植物 (B地点-1)
 アオキラン  葉緑素を持たない、菌従属栄養植物 (B地点-1)
アオキラン 花の正面 膜質な、独特な姿です。目立ちません。 (B地点ー1)
 アオキラン 花の正面 膜質な、独特な姿です。目立ちません。 (B地点ー1)
アオキラン 花の側面  茎の片側に向けて花をつけます  (B地点ー1)
 アオキラン 花の側面  茎の片側に向けて花をつけます  (B地点ー1)


よっしゃとOさんも自分で見つけたいと探し回ってくれる。

相方も私もあっちこっちと探してみるが見つからない。

最初に見つけたアオキランを撮影していると・・

またもやSさんが見つけたあ~

もうアオさんはSさんの花だね。

この地点でも4株の発見でした。


アオキラン  これからもなんとか生き延びてほしい  (B地点ー2)
 アオキラン  これからもなんとか生き延びてほしい  (B地点ー2)

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なんだかもう咲いている様子もないし、

なんとかアオキランを見ることが出来たので満足ですね。

Oさんは開花したヒナノウスツボを発見!

Oさんの地元方面では、あまり見ることができないそうです。

見頃の花を見れたので嬉しそうでした。

お山でお昼を食べて下山しました。

 

ヒナノウスツボ (雛の臼壺) ゴマノハグサ科 ゴマノハグサ属  葉は対生
 ヒナノウスツボ (雛の臼壺) ゴマノハグサ科 ゴマノハグサ属  葉は対生
ヒナノウスツボの花 上唇は2裂し、内側に仮雄しべ1個と、4個の丸っこい雄しべ、雌しべが見えます。
 ヒナノウスツボの花 上唇は2裂し、内側に仮雄しべ1個と、4個の丸っこい雄しべ、雌しべが見えます。
花は壺状で、下唇は3裂し、中裂片は反り返ります。 花柄には腺毛が密生しています。
 花は壺状で、下唇は3裂し、中裂片は反り返ります。 花柄には腺毛が密生しています。

 

情報を下さいました、八ヶ岳のHさんに心より感謝申し上げます。

 

以前Hさんには涙が出そうなくらいに嬉しいお言葉を頂きました。

「腐生(菌従属栄養植物の)ラン探し始めた原点となったHP」

と言って下さいました。

とても光栄で照れてしまいますが、感激してしまいました。

 

というのも・・

私はこの、ちゃらけた夫婦の珍道中Hiroダスしか書いておりませんが、

相方は寝る間を惜しんで(楽しくて夢中で眠れない)

HPを制作しております。

本業のエンジニア魂の賜物もありますが、

私にはまったく理解不能な技もなんなくとこなして取り組んでおります。

プロバイダーの不備もしょっちゅう起るのですが、

専門家よりも相方の方が詳細なことを知っております。

流石技術者だなと感心しております。

 

あまり相方を褒めたり持ち上げたりすることもないのですが、

ただのメタボおじさんではない一面を初めてご紹介します。

自分のHPなので・・お許しください。

「そんなのどーでもいいー」と思われる方は読まなくていいですからね。

 

このHPを立ち上げるにあたり、

自分たちの撮りためたお花をご紹介したいのもありますが、

花に興味を持ち始めた人たちが、

わかりやすく簡単に理解できるようにと工夫を凝らして制作しています。

私から見ても懸命に制作している相方は凄い!と感心します。

あまり褒めると公開してくれないかも~

 

PCでの操作はお手の物。

エンジニアとして優秀であると会社でも多々評価されてきました。

また編集作業等も、私は親の血を引き継いでいるなと思うのです。

親や身内のことを自慢する人ではないので、

ちょいと義理のお母さんに代わって自慢させていただくと・・

お父さんは某大手新聞社の編集主幹から、社長候補になった方です。

「社長夫人なんて気取っているから嫌だ!」というお母さんの一言で

社長の座を蹴ったそうです。

いやだ!というお母さんも、蹴ったお父さんもカッコいい!

 

社会部の記者からトップクラスに登りつめたお父さんは、

定年後は英語力を活かして翻訳の仕事をされておりました。

一冊何千円もするような、分厚くてちょっと固い内容の本が多いですが

ネットで名前を検索すれば、ずらりと翻訳書が出てきます。

お父さんの記者魂を、相方は知らずと受け継いでいるんだと思われます。

誰もが見やすくわかりやすい、優しいHPを目指して、頑張る相方に・・

努力賞を差し上げたいと思います。

 

私は拙い日記しか記すことが出来ません。

これから数十年たってからでも、どちらかが一人になっても・・

あのときこんな花が見れたんだーとか、

読み返してふっと笑えるように思い出せたらと、

夫婦の記録になればとも思って書いております。

いつ何が起こって、どうなるかなんてわかりませんからね。

口喧嘩も絶えずブーこら言っていますが・・

相手がいるから出来ることなんですね。

そんな思惑もあってのHiroダスですが・・お許しくださいね。

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あー横道に外れすぎたかな~

花さんぽの続きです。

アオキランのお山から移動します。

信州で新発見のオオアカバナを見に行きます。

情報を入手し、北信州の花友Hさんが探し当ててくれました。

Hさんいつも本当にありがとうございます!

信州に咲いていてよかったですね。

 

湖のほとりに鮮やかなピンクがまだ咲いていましたよー

福島で見たものよりも、やや草丈が低い気がしましたが・・

オオアカバナで間違いないように思います。

 

オオアカバナ (大赤花) アカバナ科 アカバナ属  長野県で発見されたのはつい最近
 オオアカバナ (大赤花) アカバナ科 アカバナ属  長野県で発見されたのはつい最近
オオアカバナは、柱頭が4つに分かれるのが特徴。 花は大きく直径15〜18mm
 オオアカバナは、柱頭が4つに分かれるのが特徴。 花は大きく直径15〜18mm
オオアカバナ  花弁は4個で、それぞれ2つに裂けています
 オオアカバナ  花弁は4個で、それぞれ2つに裂けています

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一部は種も付けて綿毛になっていました。

周りにはイヌコウジュが沢山です。

爽やかな初秋の風に吹かれて気持ちのいい夕方になりました。

 

イヌコウジュ (犬香需) シソ科 イヌコウジュ属
 イヌコウジュ (犬香需) シソ科 イヌコウジュ属
イヌコウジュ  シロバナイヌコウジュかな?
 イヌコウジュ  シロバナイヌコウジュかな?

  

本日の花さんぽはおしまいです。

ホテルに向かい4人で楽しい晩餐会となり、

明日に備えて就寝です。

私は田中陽希くんのグレートトラバース2東北新潟編を

眠い目をこすりながら視聴しましたあー

我が家にもBS付けてよ~白砂山編が観たいんじゃー

 

 

翌日・・

早起きOさんはお散歩に出かけたようです。

ちゃーんとお花のチェックもしてきます。

朝食もしっかり食べて出発します。

朝は少し雨が降ったようですが、

止んですっきりした朝です。

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山に向かうと・・あーもう秋色になっている。

ノコンギクやユウガギクが揺れている。

沢山咲くミヤマモジズリもおしまいで一株も咲いていないよー。

ハナイカリが最盛期です。

森の小人さんが座れそうな大きなキノコが生えていた。

 

ノコンギク (野紺菊) キク科 シオン属
 ノコンギク (野紺菊) キク科 シオン属

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ハナイカリ (花錨) リンドウ科 ハナイカリ属  たくさん群れている場所があった
 ハナイカリ (花錨) リンドウ科 ハナイカリ属  たくさん群れている場所があった
ハナイカリ
 ハナイカリ

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高さが30cm以上ありそうに見えた、立派なキノコ。 なんという名前かな?
 高さが30cm以上ありそうに見えた、立派なキノコ。 なんという名前かな?

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あートラさん発見だー!

なんとか咲き残っている株があってよかったあー

またSさんも見つけた!

Oさんも、またもや奥深くまで探りに行く。

 

トラキチラン (虎吉蘭) ラン科 トラキチラン属  絶滅危惧1B類
 トラキチラン (虎吉蘭) ラン科 トラキチラン属  絶滅危惧1B類
トラキチラン  蛸(タコ)が空を飛んでいるようで愛嬌がある
 トラキチラン  蛸(タコ)が空を飛んでいるようで愛嬌がある
トラキチラン  唇弁が上部にあるのが最大の特徴 ランの原型?
 トラキチランの花の正面  唇弁が上部にあるのが最大の特徴 ランの原型?
トラキチランの花の側面 やっぱりタコに似ている? 花柄・子房にねじれ無し
 トラキチランの花の側面 やっぱりタコに似ている? 花柄・子房にねじれ無し

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タカネフタバランは果実になっていた。

昨年見たけれど思ったよりもたくさん自生していることが

わかって嬉しいものでした。

花がフレッシュな時にまた来たいですね。

 

タカネフタバラン  果実になっていたが、今回はたくさん株を見つけられた
 タカネフタバラン  果実になっていたが、今回はたくさん株を見つけられた

 

アズマレイジンソウやトリカブトも咲いていました。

花ガラばかりは見つかりますが、

きれいな状態のものは2本ありました。

 

トリカブト  詳細な種はわからない トリカブトの仲間は本当に識別が難しい 誰か教えて!
 トリカブト  詳細な種はわからない トリカブトの仲間は本当に識別が難しい 誰か教えて!

 

ここの登山道を草刈りする男性に声をかけられました。

「貴重な花が咲くと聞いていますが、どんな花ですか?」

そう聞かれました。

自分たちで刈らないように注意したいということでしたので、

咲いている花を見てもらいました。

長野県の植物観察員さんにも頼まれていたそうです。

 

登山道も草刈りをしてくれることで歩きやすいし、

お花にも気遣ってくれるというのは嬉しいですね。

よろしくお願いします~

 

下山してランチタイムです。

コンビニおにぎりも飽き飽きなので、

山を下ってレストランへ・・

以前よりもリニューアルされていてにぎわっておりました。

地元の新鮮野菜のサラダバー、もりもり食べちゃいましたあー。

パスタのランチも美味しく頂きました。

 

八ヶ岳産青菜のパスタ
 八ヶ岳産青菜のパスタ
ワインビーフのラグーソースパスタ
 ワインビーフのラグーソースパスタ

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広場の丘にお花を見つけたOさん

マツムシソウタチフウロが咲いていて美し彩だ。

ミヤマママコナの群生もお見事です!

 

マツムシソウ (松虫草) スイカズラ科 マツムシソウ属
 マツムシソウ (松虫草) スイカズラ科 マツムシソウ属

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 タチフウロ (立風露) フウロソウ科 フウロソウ属
 タチフウロ (立風露) フウロソウ科 フウロソウ属

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ミヤマママコナ (深山飯子菜) ハマウツボ科 ママコナ属  群生地は健全だった
ミヤマママコナ (深山飯子菜) ハマウツボ科 ママコナ属  群生地は健全だった
ミヤマママコナ  苞葉は全縁 花が似るママコナは苞葉に鋸歯がある
 ミヤマママコナ  苞葉は全縁 花が似るママコナは苞葉に鋸歯がある

 

2日間、いつも2人の花さんぽが

4人花さんぽで、とても和やかで楽しい時間となりました。

今回お会いしたSさんもとても素敵な女性で、

生き生きとされていて活発に過ごされております。

今後も仲良くさせて下さい。

 

あーお花好きな人って素晴らしい~☆ 

 

 

コメント: 2 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    ゆき (木曜日, 17 9月 2015 21:54)

    こんばんは、HIROさん、kenさん、素敵な写真ありがとうございます、アオキらん、トラキチランをはじめとして、貴重で、なかなか、見ることが、できないお花の写真ありがとうございます、松虫草やトリカブト、アカバナ、そして、お二人のホームページのエピソード、旦那さまのご両親のエピソードも、ゆっくり、みました、日頃の感謝の気持ち、率直に、伝えられる事、大切ですね。

  • #2

    Hiro (木曜日, 17 9月 2015 22:20)

    ゆきさん
    長いエピソードまでご覧下さってありがとうございます。
    日頃熱心に取り組んでいることに素直に感謝しようと思いました。

    アオさんトラさんと貴重な花達を見てきました。
    もう終盤でしたが、ご案内できてよかったです。
    山はすっかり秋色です。
    見れるお花も少なくなってきました。
    もう少し頑張ってお花をご紹介していきますね。

 

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