トラキチランの奥の間

 

トラキチランの画像と情報を追加していくページ

最終更新日:2014年9月20日

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トラキチラン  2014.08.30 長野県
 トラキチラン  2014.08.30 長野県
トラキチラン 2014.08.30  やや盛りが過ぎてしまったようです
 2014.08.30  やや盛りが過ぎてしまったようです

 

 今年(2014年)もまたトラキチランに出会うことができました。

まずは2010年に出会えた、メインページの写真の5株の場所に行

きましたが、見つけることはできませんでした。 菌従属栄養植物

なので、毎年同じ場所に咲くとは限りません。 それはわかってい

るのですが、まったく痕跡もなかったので、ちょっとガッカリしま

した。

 

 肩を落として帰る途中、登山道脇を流れる小川の方から「ココだ

ヨ」と小さな声がした気がしました。 目を向けると、トラキチラ

ンがいそうな雰囲気の一帯があります。 道を外れ小川に近づくと...

いました、トラちゃん! たった一株ですが、咲いていてくれまし

た。 上の2枚の写真がそのトラちゃんです。 昔の5株がいた場所

より少し下の方だったので、もしかしたら子孫かな?

 

トラキチラン 2014.08.31 長尾県  こちらはまだまだフレッシュでした
 2014.08.31 長尾県  こちらはまだまだフレッシュでした

 

 翌8月31日は、前日の場所から遠くない、別の沢筋を探索する

ことにしました。 私たちとほぼ同じくして駐車スペースに車が

来て、降りてきたご婦人を見て、驚いた。 2012年にこの山域

の別の場所でホテイランを観察していたときにお会いした方だっ

たのです。 そのときの様子を話すと、思い出してくれました。

 

 その方はこの山域の植物に大変お詳しいのですが、本来誰かを

案内する立場ではありません。 しかし、3人で一緒に歩いてい

るうちに打ち解けて、なんと自生地に案内していただけることに

なったのです。 なんという幸運でしょう!ヾ(´∇`)ノ゙  やはり

日頃の行ないがいいのかなあ!

 

 最初に見せていただいたのが、上の3株です。 薄暗い森の中

ですが、ちょうど雲が薄くなり、やや逆光気味に撮影することが

できました。 この花は透明感が素晴らしい花であると、改めて

思いました。 多くのトラちゃんに逢えて、大感激です。

 

2つ並んで6個の花をつけた株。 右後にも別の株が。
 2つ並んで6個の花をつけた株。 右後にも別の株が。
トラキチラン 唇弁が上側につく。 これがラン本来の姿かも知れない。
 唇弁が上側につく。 これがラン本来の姿かも知れない。
トラキチラン てっぺんの丸っこい帽子のような部分は、距です
 てっぺんの丸っこい帽子のような部分は、距です
トラキチラン お顔のアップ  Olympus TG-3 の深度合成機能で撮影
 お顔のアップ  Olympus TG-3 の深度合成機能で撮影

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トラキチラン 希少種のため、花に訪れる昆虫の記録も重要です
 希少種のため、花に訪れる昆虫の記録も重要です
 このアブのような虫は、送粉者なのだろうか?
 このアブのような虫は、送粉者なのだろうか?


 上の写真の昆虫は、アブ科のアブではなく、ハナアブ科の1種のようです。 アブ科とハナアブ科の昆虫はまったく別物です。 昨年に植物学者の末次健司先生からご教授を受けいていたのですが、掲載が遅くなりました。 (2015.09.14 追記)


 

2014.09.20 掲載

 

 

コメント: 2 (ディスカッションは終了しました。)
  • #1

    薫る風 (金曜日, 28 8月 2015 11:52)

    うわあっ。ほんとにラッキーでしたね!!
    でも、同好の人は考えることも同じなので、会う可能性は高いでしょうね。
    私も、そんなフィールドを持ちたいものです、夢のまた夢ですが・・・。

  • #2

    HiroKen (金曜日, 28 8月 2015 21:08)

    本当にラッキーでした。この方と出会えなかったら、散々探し回った挙句に、見つけられなかった可能性が高いです。
    わずかな情報で自分たちだけで見つけられたら、それはそれで大変嬉しいですが、そういったことは最近は難しくなってしまいました。
    やはり人とのつながりが一番大事だと、痛感しました。