アオチドリ

 

青千鳥 ラン科 アオチドリ属 [*1]

Dactylorhiza viridis (L.) R.M.Bateman, A.M.Pridgeton & M.W.Chase

#1 アオチドリ (青千鳥) ラン科 アオチドリ属 2009.05.24 長野県 菅平
#1 アオチドリ (青千鳥) ラン科 アオチドリ属 2009.05.24 長野県 菅平

 

 2009年に長野県の菅平にオキナグサを見に行きました。 菅平の植物に大変お詳しい、あるペンションのご主人に自生地を案内していただきました。 アオチドリはそのペンションの近くに自生していたもので、初めて見ることができました。

 

 アオチドリには花が緑色と紫褐色のタイプがあるようです。 出逢った花は、紫褐色のタイプでした。 ランの中では、地味な部類に入りそうですが、新しいランに出会えると、とにかくうれしいものです。

 

#2 2009.05.24 菅平高原
 #2 2009.05.24 菅平高原

 

 花は唇弁が大きく、目立ちます。 側花弁は兜型の萼片に

隠れてよく見えません。 唇弁は後方に反り、先端が花茎に

くっつくほどです。 まるで唇弁をつっかえ棒にして花を支

えているように見えました。

 

#3  唇弁先端部
 #3 唇弁先端部

 

 唇弁の先端部は3裂します。 中裂片はとても小さく、

少し離れると3裂ではなく2裂しているように見えます。

 

 #4 アオチドリの花柄子房
 #4 アオチドリの花柄子房

 

 アオチドリは、花柄子房を180°ねじらせ

唇弁を下側につける「標準タイプ」です。

花柄子房に縦の線が入っているので、

ねじれていることが判別し易いです。

 

#5 緑色タイプ 2010.07.11 八ヶ岳山麓
 #5 緑色タイプ 2010.07.11 八ヶ岳山麓

 

 2010年には八ヶ岳山麓で緑色タイプの花を見ることが

できました。 少し時期が遅く終わりかけだったのが残念。

 

 

アオチドリ

 

やや湿った林内に生える、高さ20〜50cmの多年草。下部に鱗片葉が数個あり、葉はその上に3〜5個互生する。茎頂に薄緑色または紫褐色の多数総状につける。苞は葉状で花より長い。唇弁は長さ約1cm、先端は3裂し、中裂片は微小。距は短い。北海道、本州(北部・中部地方)、四国に分布。花期は5〜7月。別名ネムロチドリ(根室千鳥)。  [*1] 近年、ハクサンチドリ属に含めるとする考えも方も出てきている。

 

2012.04.05 掲載

 

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